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違法コピーゲームのパッチでウィルス感染 [PC関連]

ここのところ、熱帯夜から解放されたかな、と油断していたら、昨晩はとてつもない暑さで、とても我慢できずにクーラーを入れてしまいました(^_^;
今日も、朝からかなりの暑さです。
尤も、明日からは前線の影響で雨となり、それ以降は秋の空気に入れ替わるそうですが。

さて、このブログの性格からすればちょっと外れてしまうかもしれませんが、考えさせられる記事があったのでご紹介します。

『ポケモン・ブラック&ホワイト』で大騒動! マジコン使用者たちが次々に暴露ウイルスに感染して個人情報漏洩

「マジコンとは、テレビゲームのゲームソフトをコピー(複製、バックアップ)したり、またそのコピーやイメージファイルをゲーム機で起動させるための機械の総称である(wikipediaより)」

ということで、ゲームに特化した一種の白ロムというものなのでしょう(私はテレビゲームなどをしないので詳しいことは知りませんが)。
であれば、マジコンそのものを違法と決めつけることはできますまい。
個人で購入したゲームを、破損などのリスク回避のためなどの理由でバックアップを取る等の行為は、私的利用の範疇で容認されているわけですから。

問題なのは、こうしたゲームソフトの違法コピーがネットに氾濫していることであり、それをネットから拾ってきてマジコンにコピーし、ただでゲームをしている、という態度にあります。

今回の「事件」は、そうした違法コピー利用者のもとで起きたわけです。
事の顛末(てんまつ)を解説しよう。『ポケモン・ブラック&ホワイト』はコピー対策がされており、そのままではマジコンで遊ぶ事ができない。そこで、マジコンでも『ポケモン・ブラック&ホワイト』が遊べるようになるパッチが登場したのだが、パッチというは真っ赤な嘘。実はパソコンのデスクトップ画面をキャプチャーし、インターネット上に公開してしまうウイルスだったのである!
『ポケモン・ブラック&ホワイト』のパッチを欲しがる人はマジコンユーザーしかいないわけで、デスクトップ画面がインターネット上にさらされている人たちはマジコンユーザーという事になる。デスクトップ画面のほかにも最近使用したファイル名などの個人情報が漏れるなど、この騒動はインターネット上で大騒ぎとなっている。

つまり、コピーガードを破るための「パッチ」がウィルスだったわけで、端的に論評すれば被害者は自業自得、ということになりましょうか。

もちろん、こうしたウィルスをバラまくこと自体、決して許される行為ではありませんが、正規にゲームソフトを購入してゲームを楽しんでいる人たちには当たり前のことながらなんら関係ないわけですから、被害を盾に訴える、ということができるのかどうか、ちょっと悩ましいところではないかと愚考します。

ゲームなどの著作権を守ることについて、様々な意見はあると思いますが、肝心な点は、こうしたクリエイティブな作品が違法にコピーされて広まってしまえば、正当な対価をに基づく報酬がクリエイターの手に渡らなくなってしまう、ということにあるのではないでしょうか。
頑張って良いものを創造していこうとするモチベーションには、ユーザーの評価とともに、それによってもたらされる報酬による経済的な安定という側面も、軽視できないものがあると思います。
創造したものが正当に評価されて、それが報酬につながっていく、という構図がなければ、よりよいものを創造していこうという意欲自体が薄らいでしまうことになりかねないのではないか。
それこそが、私は本質的な問題のような気もします。

音楽ソフトについても、mp3が出現した頃から音源がネットにアップされ、NapsterのようなPtoPソフトが出てくるとともに、ネット上からの取得が容易にできるようになってしまいました。
現在では、youtubeやニコ動のように大規模な発信元まであります。
これが、個人で楽しむための私的利用に限定されたものの範疇にあるのかどうかについては、これまたいろいろなご意見もあろうかと思います。

しかし、これは残念なことに、というべきか、ありがたいことに、というべきなのかはわかりませんが、ネットに公開されている無料のコンテンツは、何れもmp3やmp4などといった非可逆性の圧縮ファイルであり、品質もそれなりのものでしかないので、これをもって満足をする、ということには、(通常の愛好家であれば)なかなかならないのではないでしょうか。

少なくとも私は、欲しいと思ったCDやDVDをコピーで入手しようとは思いません。
ましてや、品質的に全く問題にもならないネットのコンテンツで代替しようなどという行為は、全く想定の範囲を超えています。

このブログにおいても、何度も何度も繰り返し書いていますが、本当に良いものは相当の対価を払ってでも買い求めたい。
品薄となって入手が困難なCDを、一生懸命探して買い求めた時の感動は、正に名状しがたいものがありますから。

さて、マジコンをめぐる風評の中には、こんなものもありました。

マジコン規制の方針発表され223人逮捕の噂広がる

虚構新聞」は私も愛読していますが、ここの記事がこんなふうに「まじめ」に受け止められてしまったらしいことに、失礼ながら笑いを禁じえませんでした。
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かずっちゃ

ウィルスの製作者もあの手この手を使って攻めて来ますから油断がならないですね!ひとの欲につけ込むとはウマイ手を考えたものです。
甘い蜜にはワナがある。タダより高いものはナイってことなんですね。
ワタシも気をつけねば。
by かずっちゃ (2010-09-22 14:03) 

伊閣蝶

かずっちゃさん、コメントありがとうございました。
5年くらい前にも「山田オルタナティブ」という似たような「晒し」ウィルスが流行りましたが、このときも、人気18禁ゲーム「マブラブオルタナティブ」をネットで拾ってきたユーザーから感染した、といわれました。
http://homepage3.nifty.com/yabuyama/zakki200603.html#k20060322
タダほど高いものはない、という俚諺はやはり厳然と生きているということでしょうか。いずれにしても、よほどの確信がない限り、ネット上に転がっている実行ファイルをむやみにダブルクリックするという行為は慎まなければならないと、改めて痛感させられました。
by 伊閣蝶 (2010-09-22 18:25) 

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