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体力の衰え [山登り]

金木犀の花と香りが最盛期です。
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街路樹も少しずつですが色づき始め、秋の気配は濃厚という感じですね。
陽もだいぶ短くなり、その意味ではやはり寂しさも募ります。

寂しさ、というキーワードからの実感ですが、昨年の夏に腰を痛め、その流れで膝も痛めてから、まともな運動ができなくなっています。
しかも、追い打ちをかけるように、この一年のうちに二回も肋骨を痛めてしまいました。
バリエーションを含めた山登りをやってきたこともあって、肋骨の骨折などはこれまでにも何度か経験しており、診察を受けなくてもどの程度の損傷かおおむねわかったりするのですが、そのうちの一回は久方ぶりに耐えがたい痛みに襲われて、寝返りを打つことも厳しい状況でした。

今はようやく様々な痛み(腰・膝・肘・わき腹など)も和らぎつつあり、恐る恐るですが少しずつ体を動かし始めています。

しかし、一年以上のブランクはやはり厳しいものがあり、表題に書いた通り「体力の衰え」を痛感しています。
例えば懸垂。
恐れてはおりましたが、できなくなっておりさすがに愕然としました。
今は何とか7回くらいまでできるように戻しておりますが、その時のショックはかなり大きかった。

それから、立ち座り。
立った状態から手を使わず胡坐をかいたり、その状態から手を使わずに立ち上がること。
座る方は出来ましたが、胡坐をかいている状態から立つことができなくなっていたのです。
これにもかなり落胆させられました。
足腰の筋力というよりも、背筋や腹筋をはじめとした体幹の力が著しく衰えているのでしょう。
反動をつければ何とか立ち上がれるのですが、スッと立つことは出来ません。
66歳という年を考えればあまり無理をしたくはないのですが、少しずつでも筋力を取り戻していければと考えているこの頃です。

先日、重度の肺疾患を患っている昔の山仲間から、
「登れるうちに山に登りたい。簡単な山、例えば日向山くらいなら登れると思う。」
という要請があり、前向きな気持ちになっている友人の想いが嬉しく、一緒に登ることにしました。
この友人とは、30年以上前に日向八丁尾根を辿ったことがあり、そのことも念頭にあったのだと思います。

矢立石から登るのが楽なのですが、彼は尾白川渓谷駐車場からきちんと歩きたいとのこと。
その意気に感じ入り、無理をさせないようにゆっくりしたペースを保ちながら歩を進め、時間をかけて登りました。
私は久しぶりに長靴で登りましたが、やはり一番足になじみますね。
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鴈河原の景色は相変わらず素晴らしいもので、友人も満足。
これで辛い治療もまた頑張れると、明るい顔で彼は微笑んでおりました。
途中でかなり苦しそうな表情もしており、そのたびに励まして共に登ったので、彼がさらに前向きな気持ちを持ってくれたことに感動して、思わず涙ぐんでしまいました。

ところで、彼に無理をさせないようにとゆっくり登ったこともあり、私はほとんど汗もかかず、背負っていった水は山頂で作ったラーメンに使っただけで済みました。
息が切れることもなく、下山後にもさして筋肉痛も出なかったこともあり、歩く力だけはまだ何とか保たれているのかなと、少しだけ安堵したところです。

そうそう、この山行で栗をたくさん拾ったので久しぶりに栗ご飯を炊きました。
鬼皮や渋皮を剥いて水にさらすなどの準備が必要なのですが、焼いてしまうとそれが要らなくなります。
皮に穴をあけてグリルで焼くと破裂をだいぶ抑えられるようです。
ささやかながら秋の味覚を楽しみました。


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