ウルトラセブン4Kリマスター版 [音楽]
このところようやく気温が平年並みとなる日が多くなり、梅の花が盛りとなりました。
例年ですと、白梅のほうが先に咲き始めるのですが、今年はほぼ同じ時期に花をつけているようです。
梅のさわやかな香りが漂い、嬉しくなりました。
ミツマタの花も蕾をつけ始め、この週末はぐんと気温も上がる予報ですので春の花も見ごろを迎えそうですね。
先日、日曜日の朝8時からNHKBSプレミアムで放送されてきた「ウルトラセブン4Kリマスター版」の放映が終わりました。
約一年間にわたる全49作(ただし第12話「遊星より愛をこめて」は欠番)の放映で、これはNHK地上波において先に実施されていたものです。
TBS系で最初にテレビ放映がされたころ私は小学校の5年生で、自宅のある地域で受信できる放送局では放映されなかったため、観ることができませんでした。
受信できる地域に住んでいた同級生などから内容を聞くにつけ無念の想いにかられたことを思い出します。
いくつかの回は、たまたま受信できる地域に住んでいる親戚の家で観ましたが、なぜかポインターの印象がより強く残っていて、番組がどのような内容だったのか、どうにもはっきりと思い出せません。
ポインターのデザインは当時としては斬新なもので、のちにギャランGTOとかセリカLBなどを見て、そのポインターのシルエットに似ているところからファンになった記憶があります。
また、三つの機体が合体するといったウルトラホークのアイデアもなかなか面白く、今回改めて見直しつつ、よく考えられているなと感心しました。
その後、何度か再放送されましたが、私はすでに就職をしており、またビデオなども所持していなかったことから、ほんのつまみ食い程度で観た、という感じでした。
ウルトラマンの大成功を受けて作られたウルトラセブン。
視聴者の拡大を図るという意図もあってか、内容的にはかなり大人の観客も意識して作られています。
宇宙からの侵略者から地球を守る「地球防衛軍」の活躍が主体であり、ウルトラセブンという命名も、「七番目のウルトラ警備隊員」という意味合いがあってのことでした。
内容的に非常に考えさせられる回も多く、当時小学5年生だった私には理解に及ばないニュアンスもあったのかなと感じます。
その中でも、強力な新兵器「R1号」を開発した地球防衛軍が、その実験を行うことによって他の星に恐怖を与え、結果としてギエロン星獣を犠牲にするという第26話「超兵器R1号」。
あるいは、地球人自体が侵略者の末裔ではないかという疑問を投げかけた第42話「ノンマルトの使者」などは、強烈に印象に残っています。
また、第30話「栄光は誰れのために」では、功名心にかられた新任の隊員が、功を焦るあまりにウルトラ警備隊を危機に陥れてしまうという、非常に生臭い描写が行われました。
著名な俳優がたびたびゲスト出演していましたが、その中でも、第31話「悪魔の住む花」での松坂慶子にはちょっと驚きました。セブンが極小までに小型化し、その体内に入って戦うという展開も斬新でしたね。
音楽では、いわゆるクラシックがかなり多用されていたという印象があり、第47話ではヨハン・シュトラウス二世の皇帝円舞曲が、最終話でダンがアンヌに「自分はセブンだ」と告白し別れを告げるシーンではシューマンのピアノ協奏曲の第1楽章が響き渡っていました。
音楽を担当されたのが冬木透さんであったことも大きかったのでしょう。
冬木さんは、実相寺昭雄監督とのタッグが多くあり、映画では「無常」「曼荼羅」「哥」で音楽を担当され、素晴らしい効果を上げていました。
私は特に「無常」の音楽が強く印象に残っていて、モチーフとして使われたJ.S.BACHの無伴奏ヴァイオリンソナタのシャコンヌが今でも耳朶によみがえります。
実相寺監督はクラシック音楽にも造詣が深く、特にバッハが大好きだったとのことですから、正に宜なるかな、というところでしょうか。
今回はすべての回を録画しておりますので、これからゆっくり鑑賞しようと思っております。
現在のVFXやCGなどに慣らされている眼には、いかにも時代遅れな特撮作品に見えるかもしれませんが、あの当時、テレビでの連続放映(しかも一年間)で、毎回飽きることのないシーンを提供し続けた努力には本当に頭が下がります。
先ほども述べましたように、監督や脚本家がストーリー展開でかなりの冒険を試みてもおります。
見直すことで、きっとまた新しい発見がありそうな予感にワクワクしています。
例年ですと、白梅のほうが先に咲き始めるのですが、今年はほぼ同じ時期に花をつけているようです。
梅のさわやかな香りが漂い、嬉しくなりました。
ミツマタの花も蕾をつけ始め、この週末はぐんと気温も上がる予報ですので春の花も見ごろを迎えそうですね。
先日、日曜日の朝8時からNHKBSプレミアムで放送されてきた「ウルトラセブン4Kリマスター版」の放映が終わりました。
約一年間にわたる全49作(ただし第12話「遊星より愛をこめて」は欠番)の放映で、これはNHK地上波において先に実施されていたものです。
TBS系で最初にテレビ放映がされたころ私は小学校の5年生で、自宅のある地域で受信できる放送局では放映されなかったため、観ることができませんでした。
受信できる地域に住んでいた同級生などから内容を聞くにつけ無念の想いにかられたことを思い出します。
いくつかの回は、たまたま受信できる地域に住んでいる親戚の家で観ましたが、なぜかポインターの印象がより強く残っていて、番組がどのような内容だったのか、どうにもはっきりと思い出せません。
ポインターのデザインは当時としては斬新なもので、のちにギャランGTOとかセリカLBなどを見て、そのポインターのシルエットに似ているところからファンになった記憶があります。
また、三つの機体が合体するといったウルトラホークのアイデアもなかなか面白く、今回改めて見直しつつ、よく考えられているなと感心しました。
その後、何度か再放送されましたが、私はすでに就職をしており、またビデオなども所持していなかったことから、ほんのつまみ食い程度で観た、という感じでした。
ウルトラマンの大成功を受けて作られたウルトラセブン。
視聴者の拡大を図るという意図もあってか、内容的にはかなり大人の観客も意識して作られています。
宇宙からの侵略者から地球を守る「地球防衛軍」の活躍が主体であり、ウルトラセブンという命名も、「七番目のウルトラ警備隊員」という意味合いがあってのことでした。
内容的に非常に考えさせられる回も多く、当時小学5年生だった私には理解に及ばないニュアンスもあったのかなと感じます。
その中でも、強力な新兵器「R1号」を開発した地球防衛軍が、その実験を行うことによって他の星に恐怖を与え、結果としてギエロン星獣を犠牲にするという第26話「超兵器R1号」。
あるいは、地球人自体が侵略者の末裔ではないかという疑問を投げかけた第42話「ノンマルトの使者」などは、強烈に印象に残っています。
また、第30話「栄光は誰れのために」では、功名心にかられた新任の隊員が、功を焦るあまりにウルトラ警備隊を危機に陥れてしまうという、非常に生臭い描写が行われました。
著名な俳優がたびたびゲスト出演していましたが、その中でも、第31話「悪魔の住む花」での松坂慶子にはちょっと驚きました。セブンが極小までに小型化し、その体内に入って戦うという展開も斬新でしたね。
音楽では、いわゆるクラシックがかなり多用されていたという印象があり、第47話ではヨハン・シュトラウス二世の皇帝円舞曲が、最終話でダンがアンヌに「自分はセブンだ」と告白し別れを告げるシーンではシューマンのピアノ協奏曲の第1楽章が響き渡っていました。
音楽を担当されたのが冬木透さんであったことも大きかったのでしょう。
冬木さんは、実相寺昭雄監督とのタッグが多くあり、映画では「無常」「曼荼羅」「哥」で音楽を担当され、素晴らしい効果を上げていました。
私は特に「無常」の音楽が強く印象に残っていて、モチーフとして使われたJ.S.BACHの無伴奏ヴァイオリンソナタのシャコンヌが今でも耳朶によみがえります。
実相寺監督はクラシック音楽にも造詣が深く、特にバッハが大好きだったとのことですから、正に宜なるかな、というところでしょうか。
今回はすべての回を録画しておりますので、これからゆっくり鑑賞しようと思っております。
現在のVFXやCGなどに慣らされている眼には、いかにも時代遅れな特撮作品に見えるかもしれませんが、あの当時、テレビでの連続放映(しかも一年間)で、毎回飽きることのないシーンを提供し続けた努力には本当に頭が下がります。
先ほども述べましたように、監督や脚本家がストーリー展開でかなりの冒険を試みてもおります。
見直すことで、きっとまた新しい発見がありそうな予感にワクワクしています。