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自分のパスワードやデータなどがネットに漏洩していないか調べる方法 [PC関連]

新型コロナウィルス感染拡大以降、自宅にこもる人も多くなり、様々なやり取りにネットを介することが多くなってきています。
こうした現状を反映してか、ネットを通じたサービスも非常に充実し、大変便利になりました。

しかし、それゆえにそこに付け込んだ犯罪も多発しています。

分かりやすいものとしては、金融機関やクレジットカード会社になりすました詐欺メールなどがありますが、個人名で間違ったふりをして送りつけられ、「人違いですよ」などと返信したりすることにより、おかしなサイトに誘導されるなどというものもあったりします。
Amazonやメルカリのアカウントの停止、などと、不安を煽り立て、偽サイトに誘導する手口もかなり広まっていますね。

また、自分としては全く心当たりがないのに、クレジットカードの情報などが抜かれて多額の請求が来たりする例もあります。。
ネットバンクが急速に普及していることもあり、口座番号や暗証番号などを抜かれて不正な振込の被害も多発しているとのこと。

全く油断がなりません。

このサイトのことは、恐らくすでにご存じの方も多いと思いますが、恥ずかしながら私は最近知ったので、ご参考までにご紹介します。

Have I been Pwned


ここに自分の電子メールアドレスや電話番号を入力すると、そこから何らかの個人情報やパスワードなどが漏洩した場合、流出元や日時、パスワードや生年月日など流出した個人情報なども確認できるそうです。
不幸にしてヒットしてしまった場合、そのメールアドレスを使用した取引内容などを確認し、可及的速やかに利用停止・変更などの対策を取るべきでしょう。

私も早速試しましたが、幸いなことに漏洩はなかった模様で安堵しました。

詳細は、以下のサイトをご覧ください。

パスワード漏洩をチェック「Have I Been Pwned?」の使い方
https://wind-mill.co.jp/hibp-password-breach-pwned/

転ばぬ先の杖、という俚諺もあります。
用心に越したことはありませんね。
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猪肉 [日記]

相変わらず寒い日が続いています。
オミクロン株の影響もあり、すっかり巣ごもり状態となってしまいました。
先月の初めに顧客のところに出向いて以来、基本的に在宅ワークで、周辺のスーパーなどへの買い出しや散歩くらいしか、外出をしていません。
それでも、ありがたいことに、Web会議やメールや電話などである程度の打ち合わせや意思の疎通が図れますので助かっています。
こうなると、エッセンシャルワーカーなど、私たちの生活や健康維持のために現場で働く人たちへの感染リスクを極力避けるためにも、在宅ワークが可能な職種は率先してそれに取り組む姿勢が必要になろうかと思います。

いつのころからか、「ジビエ」などという言葉とともに、野生の動物の肉などを料理して食べることの話題を頻繁に見聞きするようになりました。

私たちのような山村で育った人間は、いわゆる山のケモノの肉にはそれなりのなじみを持っておりますので、「ジビエ」などというハイカラな名前を聞くとちょっと居心地の悪い思いをしてしまいます。
子供のころ、わなを仕掛けて野ウサギを捕ろうとしたりしたこともありました(なかなか成功しませんでしたが)し、狐を崖に追い込んで捕ってきたこともありました。
狐の肉は臭くてとても食べられないので、毛皮をはいで座布団かなんかにしてもらった記憶があります。
家ウサギを飼うのも子供の役割でしたが、これは毛皮をとるためと食料のためであり、ペットなどという扱いではありません。
今はウサギのペットも流行っているそうですが、なんか違うな、というのが実感です。

そんな私の、以前の職場での一年後輩が、定年後に鳥取の山間部に移り住み、現在は猪とか鹿など、農作物や植林などに被害を及ぼす野生動物の駆除に当たっています。
専ら空気銃を使うそうですが、これが結構な殺傷能力があるそうで、50mくらいの距離があっても眉間を狙えば一発で仕留められるとのこと。

その後輩が、猪肉を送ってきてくれました。
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これはもも肉で、ほかにロースとランプです。
キッチンペーパーに包んで丁寧に血をふき取ります。

早速焼いて食べました。
sisiniku02.jpg
塩・胡椒を擦り込んで、タレはポン酢にニンニクを混ぜたもの。
抜群の美味さです。

実は、長火鉢があるので炭で焼こうと思ったのですが、厚さが3mmと薄いこともあり、これは断念して、セラミック混合の金網を用いガスレンジ焼きました。
sisiniku03.jpg
盛大に炎が上がりましたが、うまく焼けました。

猪肉は、なんといっても脂が美味しく、その歯ごたえといい甘さといい、とても豚肉の及ぶところではありません。
まだ食べないでとってあるロースはその脂肪がたっぷりと乗っていますので、こらからの楽しみにしようと思います。
熊本に単身赴任していた折、猟師もしていた山仲間が分厚く切った猪肉を持ち込み、これを炭火で焼きながら焼酎を飲んだことがあります。
それまでは味噌ベースの猪肉鍋くらいしか経験しておりませんでしたから、その圧倒的な美味さにはうなりました。

鳥取在住の後輩は、また送りますと言ってくれているので、次を楽しみに待ちましょう。

因みに、鹿肉も大変美味しく、特に私は刺身で食べた時の味が忘れられません。

猪も鹿も、「害獣」とか言われて駆除されるのはひどい話だなと思いますが、農業や林業に携わっている人たちからすればこれはやむを得ないことと考えます。
せめてこうやって(感謝しながら)ちゃんと頂くことで、彼らの命を全うさせて上げられれば、などとちょっとご都合主義的なことも考えてしまいました。
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天井桟敷の人々、4K修復版 [映画]

新型コロナウィルス・オミクロン株の脅威はとどまるところを知らず、未曽有の感染者を出しております。
デルタ株などに比べ重症化率は低い、などと言われていましたが、高齢感染者が増大するにつれて亡くなる方も増えてきたとのことです。
しかもたちの悪いことに若年層ことに子供たちへの感染が広がっていて、予断を許しません。
有効といわれている対策の一つとされるワクチンのブースター接種もなかなか進んでおらず、結局、現状では個人個人がこれまで有効とされてきた感染対策に努めるほかはないようですね。

そんな状況の中、北京冬季五輪が始まりました。
新疆ウィグル自治区の人権侵害問題もあり、とかくの批判もある中での開催。
まあ、私としてはこれまでも何度も書いてきたように、こうしたスポーツイベントには全く興味はありませんので、ある意味白けた目線で眺めざるを得ないのですが、予想通りテレビなどがこれ一色になるのは実に度し難いことです。

そんなわけで、これまで録り貯めてきた映画のビデオを観ることにしましょう。

先日、NHKBSプレミアムで「天井桟敷の人々」の4K修復版が放映されました。
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この映画を最初に観たのはもう40年位前のことですが、深く感動し、その後も何度も観返しています。
そしてその都度新しい発見があるのですが、今回もやはり同じくありました。
これは誠に迂闊な事でしたが、ジョセフ・コスマによる音楽でオーケストラを指揮していたのはシャルル・ミュンシュであったことを初めて知ったのです。
クレジットにしっかりと載っていたのに、なぜこれまで気づかなかったのか。
当時、彼はパリ音楽院管弦楽団の指揮者であったはずですから、恐らくこの演奏もそのコンビなのでしょう。
いずれにしても、あの流麗で美しいメインテーマの印象がさらに強く私の心に刻まれたことに変わりはありません。
そう思って聴き返すと、感動がまた新たになりますね。

この映画の公開は1945年ですが、撮影・制作には三年三月かかっており(費用は16億円かかったそうです)ますから、ナチス占領下(ヴィシー政権)のパリで作られています。
非常に有名な映画ですから、恐らく内容をご存知の方は多いことでしょう。
当時の抑圧体制の中で、時局に全くおもねることなくこのような映画を作ったマルセル・カルネ監督。
ジャック・フェデー、ルネ・クレール、ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワールといった当時のフランス映画界の監督たちのほとんどが米国などに亡命していた中で、彼はパリにとどまり、映画を製作することによって反ファシズムを貫いたわけです。
そういえば、ミュンシュもパリにとどまって指揮者を続けていたのですね。

こういう非時局的な映画にしぶとくかかりきりだったマルセル・カルネのレジスタンスは、芸術家としてこれ以上もない熱い行動であり、心の底からの尊敬を禁じえません。

さて、4K修復版ということで、細部に至るまで実に念入りで丁寧な補修がなされいます。
ガランスがバチストを評して「目がきれい」とつぶやく、そのバチストの目の輝きが、この修復によってより鮮やかに浮かび上がってきていたりします。
「白」が基調となる作品なのですが、この修復版でその微妙なコントラストもくっきりと蘇っております。
技術の進展は誠に素晴らしいものだなと改めて感心しました。

主な登場人物にはほとんどモデルが存在し、主役のパチスト、俳優のルメートル、劇作家・詩人でかつ犯罪者でもあるラスネールなどは実在の人物とされております。
ガランスを演じたアルレッティを含め、いずれも素晴らしい演技を見せてくれますが、やはりバチストを演じたジャン=ルイ・バローの存在感と美しさには胸をうたれます。

彼のパントマイム。

ルメートルが感に堪えたように「君のマイムは言葉を超えて観る人の目に突き刺さる」とつぶやく気持ちが、映画を観ている私たちにも伝わってくるようです。
マイケル・ジャクソンで有名になったムーン・ウォーク、これをバローはいとも自然にこなしていますが、このような些細な部分からもその確かな演技力に瞠目させられます。

バローは、1960年の初めての来日の際に華の会の能を鑑賞しました。
その折の演目で、観世寿夫の演ずる「半蔀」に接し、「死ぬほど感動した」と感想を述べています。
「能の静止は息づいている」という彼の秀句が残されていますが、さすがに一流の舞台人の言葉だなと、その能の本質を見抜いた慧眼には感嘆を禁じえません。

「半蔀」は、私も何度も観たことがありますが、源氏物語の「夕顔」を題材にとっており、光源氏と夕顔の上との間の短くも情熱的な恋の物語です。
前場の前シテはゆったりと歩いたり回ったりするくらいで、ほとんど動きはなくじっと舞台の上で囃子や地謡からの圧力に耐えながら静止しています。
後場では後シテによる舞が見られますが、これも激しい動きはなく優美でむしろ静寂さを感じさせるもの。
光源氏の詠んだ歌「折りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見えし花の夕顔」を語りつつ昔の恋を懐かしみながら舞う姿は、観る者の心の中に静とした感動を与えます。

能の重要な構成要素として「クセ」があり、これは言うまでもなく「曲舞(くせまい)」から観阿弥が確立させたものです。
クセには「舞グセ」と「居グセ」があって、後者は、舞うという身体的表現を凝縮し集約して型を捨て去り、演者の心の中で昇華させた表現ともいえるのでしょう。動かずにいながら表現するということの困難さは想像を絶するものがあります。

華の会では、桜間龍馬(当時、後の桜間金太郎)が「熊坂」を舞いました。
これは、大盗賊熊坂長範の亡霊が薙刀を手に舞台狭しと飛び跳ね回る、非常に激しい演目です。
その意味では先に挙げた「半蔀」の対極にあるものともいえましょう。
しかし、この「熊坂」の中にも、薙刀を立てたままじっと動かずにいる表現もあり、それゆえに爆発的な舞が却って印象付けられるような気もします。

バローは、この二つの対極的な演技が同一の訓練体系のもとに確立されたものであることに、特に注目したそうです。
じっと動かずにいる表現は、どれほどにでも動きうる役者によってのみ演ずることができるということを、さすがにフランス演劇界きっての名優である彼は見抜いていたのでしょう。

このバローの感動は、のちにフランス政府招聘の芸術留学生制度を生むきっかけともなったとのこと(因みに観世寿夫は1962年にこの留学生として渡仏しバローの教えを受けています)。
実に感慨深いことではないでしょうか。

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