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「三木稔レクイエム(管弦楽伴奏による混声合唱版)」の練習参加 [音楽]

今シーズン最大となる大寒波が襲来し、冷え込みの厳しい週末となりました。
この寒波は今週いっぱい続きそうで、周囲でも風邪やインフルエンザが猖獗を極めています。
私も、ちょっと喉の調子が悪くしてしまい、憂鬱な日々を過ごしてしまいました。

さて、そんな週末の三連休、年始に引き続き横浜の自宅に帰りました。
帰宅の理由は、今年の7月13日に予定されている、故三木稔先生のレクイエム演奏会に向けての合同練習に参加するためです。
このレクイエムは、1963年に男声合唱とオーケストラのために作曲された作品ですが、2005年に第三楽章にあたる「花の章」が加筆され、また、ピアノ及びエレクトーン(シンセサイザー)伴奏による混声合唱版へも発展を続けてきました。
私は、2007年に取り組まれた、この混声合唱版(「花の章」付き)の初演に合唱団の一員として参加したのですが、この演奏会は三木先生自らが指揮を担当。
アマチュア合唱団としては望外の光栄と成功を体験させて頂いたものです。
これはその折に使った楽譜です。
mikireq.jpg

この曲に関し、三木先生の思い入れは殊の外お強く、先生自らがお求めになった「完全版」の完成を目指して、管弦楽の部分を全面的に見直し加筆訂正を繰り返されるなど、お亡くなりになる直前まで文字通り心血を注いでこられました。
2011年9月28日に頂いた三木先生からの私宛のメールには、以下のような下りがあります。
尚、作曲はヴェルディが最後のオペラを書いた80歳(実際は満で79歳)を超えて81才になっている私は、元の男声合唱でなく、Op150に当たる混声合唱、部分4管のフル編成で6楽章・41分の≪新レクイエム》を完成させ、次のOp151になる≪新箏(にいごと、21絃)オーバード》という8分のすがすがしいソロ作品を仕上げて、伝記作制に打ち込んでいます。

三木先生は、この年の12月ご逝去。
このレクイエムについては、生前から、私のような者にまで「是非とも改訂版(完全版)のレクイエムの初演に参加して欲しい」とお声がけを頂いておりました。
様々な紆余曲折を経て漸くその見通しがつき、昨年の夏より具体的な活動が始まった、というものです。
折悪しく私は津での勤務となってしまっておりましたが、何としても参加したいと考えております。
合同練習にはなかなか参加できませんが、譜読みは家でもできますので頑張るつもりです。

来年の演奏会の内容については、参加者募集案内の中に詳細な記述がありますので、以下にその一部をご紹介させて頂きます。

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<三木稔レクイエム>は50年前の1963年、東京リーダーターフェルフェラインの皆さんにより男声合唱版が初演され、その後期待に応える形で混声合唱版を書き、念願のソプラノ独唱を入れるなどの時代を経ました。この公演では、亡くなる5ヶ月前の最後の筆となった管弦楽伴奏による混声合唱版を世界初演いたします。「なんとしても管弦楽伴奏の完成版を書き遂げたい」と、魂で書き上げた作品です。
三木稔は2011年12月8日に逝去しましたが、この演奏会は作曲家自身が生前から望んだ「1公演で3つのレクイエムの演奏」を叶える日であり、邦楽器、洋楽器、合唱という全ての関係者が力を合わせる機会になります。三木作品と三木レクを愛する方々に積極的に参加していただき、是非多くの方の協力で、世界でも類をみない公演を成功に導いて頂きたいと存じます。

 〇三木 稔メモリアルコンサート ~3つのレクイエム~ 公演について
日時:2014年7月13日(日)14:00~
場所:すみだトリフォニーホール(JR錦糸町北口徒歩3分)
  プログラム :  
1<北京祷歌Beijing Requiem>(弦楽合奏・指揮 榊原 徹)
2<コンチェルト・レクイエム>(邦楽合奏・指揮 田村拓男)
3<レクイエム>管弦楽伴奏混声合唱(世界初演)
指揮:大勝秀也
合唱指揮:岩佐義彦
  ソリスト:宇佐美瑠璃(ソプラノ)、井上雅人(バリトン)
  混声合唱:三木稔メモリアル合唱団
管弦楽 :三木稔メモリアルオーケストラ
(オーケストラは在京演奏家を中心とした公演への賛同演奏家です)

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因に、帰宅した折、近所にある神鳥前川神社に初詣に出かけたのですが、なんと水仙の花が咲いておりました。
suisen2014.jpg
さらに、引いたおみくじは「大吉」。
「災いは自ら去り福徳が訪れ順風満帆」なのだそうです。
信ずる者は救われる、ともいいますから、まあ、信じて今年も頑張ることにしましょう。
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hirochiki

三木先生が魂で書き上げられたレクイエムの世界初演に参加されるなんて、本当に素晴らしいと思います。
先生も、きっと空の上からお喜びになられていることでしょう。
遠方へ出向いての練習は大変でしょうが、是非とも頑張って下さい。
こんなに寒いのにスイセンの花が元気に咲いているのを見ると、こちらもパワーをもらえますね。
今年は、きっと昨年以上に素晴らしい一年になることでしょう。
by hirochiki (2014-01-14 20:07) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
温かなコメント、本当にありがとうございます。
私は三木先生からたくさんの感動ご示唆を頂戴しておりました。
何一つ報いることができなかったのですが、せめてこの三木先生にとっての「白鳥の歌」の初演に参加することで埋め合わせができればと思っています。
水仙の花には、私もとても感動しました。この酷い寒さの中でしたから、その想いも一層強く、仰る通り、きっと今年は昨年以上にいい年になると感じております。
by 伊閣蝶 (2014-01-14 22:37) 

tochimochi

三木先生の思い入れのある曲の演奏会、伊閣蝶さんの興奮も窺い知れます。
赴任先での練習は大変でしょうが、頑張ってください。
寒さはこれからが本番、体調にも十分お気をつけください。


by tochimochi (2014-01-14 22:43) 

のら人

本当に寒くて、家から出られません。 ^^;
この手の音楽は自分には高尚過ぎて、良く理解できなく申し訳ございません。 ただ、凄い目標に向かわれているのは文面より読み取れます。是非、お体に気をつけて頑張って下さい!
by のら人 (2014-01-15 08:28) 

夏炉冬扇

今日は。
ご精進。
シンプルですね、楽譜の表紙。
by 夏炉冬扇 (2014-01-15 11:56) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
温かな励ましのお言葉、誠にありがとうございました。
どこまで追いつけるのか分かりませんが、自分なりのベストを尽くしたいと思います。
今日も大変な冷え込みになりました。
風邪やインフルエンザも流行っているので、どうぞtochimochiさんも十分にお気をつけ下さい。
by 伊閣蝶 (2014-01-15 22:33) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
温かな励ましのお言葉、誠にありがとうございました。
三木先生との不思議な縁が、このような機会を与えてくれたものと思っております。
頑張りたいと思います。
by 伊閣蝶 (2014-01-15 22:35) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
はい、大変シンプルな表紙の楽譜で、私も気に入っております。
頑張ります。
by 伊閣蝶 (2014-01-15 22:36) 

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