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古ガ丸山(1210.9m)に登ってきました。 [山登り]

予報通りの晴天となりました。
朝、5時に目覚めたら、津市街の空には雲は一つもない快晴。
予定通り、山に出かけることに致します。
いつも通り朝ご飯をしっかり食べ、6時過ぎに自宅を出ました。
本日のターゲットは台高の大熊三山の一つといわれている古ガ丸山です。
久しぶりに高速道路を使い、紀勢道の大宮大台ICで降りて、県道31号線〜国道422号線を大杉谷方面に走ります。
途中、滝谷の辺りに通行止めの個所があって迂回を余儀なくさせられますが、そこを過ぎると山側に「犂谷(からすきだに)公園」の駐車場があるので、ここに駐車。
ここには手洗いのほか、着替えのための個室や休憩のための東屋もあり、靴の洗い場まであります。
駐車スペースはさほど広くありませんが、よく整備されていました。
ここに古ガ丸山登山案内図があります。
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その案内板のすぐ脇に古ガ丸尾根コースの登山口がありました。

昨日の雨の影響で濡れて滑りやすい急坂が続きます。
ジグザグの急登を頑張り、尾根にとりついて、さらに高度を稼ぎます。
のっけからの急登が続き、気温が高いこともあってさすがに汗が吹き出しました。

一時間強の登りで、標高865mの柁山(かじやま)に到着。
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ここからは稜線を通る、比較的緩やかな登りになりました。
シャクナゲなどの繁る自然林の気持ちの良い尾根で、木々の切れ間から迷岳が望まれます。
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迷岳は登っても良い山ですが、こうして眺めてみても堂々たる山容で魅力的な山なんだなあと、改めて見ほれてしまいました。

ちょっとした岩場を乗越すと、標高961mの清治山です。
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緩やかな登り降りを続けていくと、岩場が出てきて、傾斜が増してきます。
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奥芋口につくと、ブナやミズナラ、ヒメシャラなどの木々の立ち並ぶ疎林の中の道となり、彼方には、特徴的な古ガ丸山の姿が見えました。
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またまた岩場の急登となります。
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ここを頑張って登ると、待望の古ガ丸山の山頂に出ました。
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狭い山頂からは、台高山脈から大台ケ原方面の眺望が開けています。
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振り返ると、飯高方面の眺望も開けます。
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柁山から古ガ丸山までは1時間強かかりました。
登山口からは2時間20分というところですね。
標高差は1100mくらいありますから、まあペースとしては良い方ではないかと思います。

帰路、奥芋口あたりの自然林の中を楽しみながら歩きます。
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シャクナゲやツツジの樹もたくさんありますから、5月上旬くらいに訪れるとたくさんの花々に囲まれるのではないでしょうか。

奥芋口に林道方面への分岐の指導標がありました。
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単なるピストンでは曲がないし、レンガ滝も見てみたいので、こちらを下山路に採りました。

山腹を巻くように下っていくと、犂谷に向けての急降下となります。
テープを見落とさないように下っていきますが、ところどころで迷ってしまいそうな箇所があります。
沢の源頭部のトラバースなどもあって、意外に悪い道でした。
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この箇所などは、ロープを張った方がいいのではないかと思います。

植林帯に出ると、鹿止めの柵に出会います。
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このような柵は何か所もあり、その都度、開け閉めをして降りていきましたが、途中で倒れた大木で柵自体が壊れている個所もあり、どうも効果のほどには疑問が残ります。

ところで、こちらのルートを採った目的の一つであるレンガ滝ですが、落ち口あたりが崩落しているとのことで、残念ながら立ち入り禁止になっていました。
「平成25年5月8日現在」となっていますから、立ち入り禁止になったのはつい最近なのですね。

登山道のわきにはコアジサイが花を付けていて、ホッと慰められました。
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ようやく林道に出ました。
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やれやれと腰を下ろして水を飲んで辺りを見回すと、ワラビがたくさんあります。
これまでもワラビは見かけましたが、あく抜きをするのが面倒くさいので摘んで持ち帰ることはしませんでした。
しかし、目の前にこれだけあるとやっぱり摘んでしまいたくなります。
そんなわけで、ほんの少しですが頂いて帰りました。

ワラビや山椒などを積みつつ、文字通り道草を食いながら(食うのは家に帰ってからですが)、ぶらぶら林道を歩いていたら、登りでのありそうな傾斜のきつい滝がありました。
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一段目はフリーでも越せそうですが、二段目三段目四段目を沢靴で登るためには、やはりアブミが必要になりそうです。
感心してしばらく眺めてしまいました。

道端には、まだ山ツツジも咲いています。
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林道歩きは安全ではありますが、単調ですし、暑いさなかに歩くのはうんざりします。
いよいよ飽きてきたころ、登山口の犂谷公園に到着しました。
駐車場には私の車一台だけ。
山中では、またまた誰一人出会わず、今回も山を独り占めです\(^o^)/
梅雨時とは言い条、こんなに見事な梅雨の晴れ間の日曜日だというのに、登る人がいないとは全く不思議でなりません。
古ガ丸山は、迷岳、白倉山と合わせて「大熊三山」と呼ばれる原生林の生い茂る素晴らしい山なのに、なんだかちょっと残念ですね。
まあ、そのおかげて静かな山歩きを堪能できたのは幸いでしたが。

帰り道、奥伊勢フォレストピアの温泉に入って帰りました。
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入浴料金は600円ですが、なんと16日は創業日割引ということで、本日は半額の300円!
これは大ラッキーでした\(^o^)/
サウナこそありませんが、露天風呂、打たせ湯、薬草風呂などもあって、なかなかよい施設です。
宮川の周辺にはまだまだ良い山がたくさんありますので、この温泉も含め、訪れる楽しみが増えそうです。

ところでワラビですが、近所のドラッグストアで重曹を購入し、あく抜きをして頂きました。
今の重曹は30gの小袋に分かれていて、大変扱いやすくなっているのですね。
掃除にも使えますので、大変重宝です。

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コメント 8

hirochiki

気持ちよく登山を楽しまれ、半額で温泉にも入られたようで何よりです。
山頂からの眺めが素晴らしいですね。
コアジサイや山つつじには、私も心が和みました。
ワラビは美味しかったですか。
我が家も、重曹はおせち料理の黒豆を煮る時に使っています。
まだ冷蔵庫に残っているので、今度お掃除にも使ってみたいと思います。
by hirochiki (2013-06-19 06:50) 

夏炉冬扇

今日は。
ワラビ畑に植えてますが、もうほったらかしです。
by 夏炉冬扇 (2013-06-19 15:45) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
今日はひどい雨になりました。
古ガ丸山は、誠に良い山でした。静かだということも嬉しいことでしたが、山頂付近に広がる自然林の姿がとても印象的でした。
温泉が半額というのも大変得をした気分になりましたね。
ワラビ、まだまだいけます。時期が遅いかなと思いましたが、鰹節をかけ、ポン酢で頂くと、風味が抜群です。
hirochikiさんは、黒豆を煮る際にも重曹をお使いとのこと。美味しく出来上がることでしょうね。
また、台所掃除にも重曹はうってつけです。
by 伊閣蝶 (2013-06-19 22:18) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
ワラビ、畑に植えておられるのですか。これはすごい!
by 伊閣蝶 (2013-06-19 22:20) 

のら人

素晴らしい静寂の一人歩き山行ですね。 ^^
ワラビや山椒の収穫も食卓を潤した事でしょう。
花も結構咲いてますね。
ワラビを腹一杯食べたい心境です。 ^^;
by のら人 (2013-06-21 00:07) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
正に静寂の山の一人歩きを堪能しました。
ワラビはこれまで面倒で採りませんでしたが、やはりおいしく、せっかくの山の恵を放置してはいけないなと、勝手に思ったところです。
来年はシャクナゲの花の時期に訪れたいものと思っています。
by 伊閣蝶 (2013-06-22 00:02) 

tochimochi

登山口の駐車場は至れり尽くせりですね。
古ケ丸山も変化に富んだコースのようで梅雨の最中の晴れ間にうまく登れて何よりです。
誰にも会わなかったというのは不思議ですが、それもじっくり楽しむには良かったですね。

by tochimochi (2013-06-24 07:08) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
登山口の駐車場は本当に良く手入れされていました。
そのわりに登山者がいないのは不可思議ですが。
こんなに面白い山域で、休日に一人の登山客にも会わないとは、巷間いわれる登山ブームとはどのようなものか、何だか良くわからなくなります。
でも、仰る通り、静かな山歩きを独り占めできたのは嬉しい限りでした。
by 伊閣蝶 (2013-06-24 23:32) 

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