SSブログ

ベートーヴェン交響曲全集 クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団 [音楽]

今日は時折晴れ間の覗く曇空でした。

同僚の結婚式が名古屋であり、出かけてきました。
この年になると、こうした慶事に立ち会うことはとんと少なくなりますから、このお話が来た時から楽しみにしていたところです。
立場上、祝辞を述べることとなりましたが、こういう悦びもまた格別。
何よりも、周囲の全て幸せな笑顔に包まれていることが嬉しくてなりませんでした。
幸せそうな新郎新婦の笑顔を見ながら、幾久しく幸せにと願い、私も幸せのお裾分けをもらって帰宅。
hirouen.jpg
今週末は山に行けませんでしたが、ジューンブライドに心躍らさせて頂き、大満足です。
お料理はフランス料理のフルコース。
ryouri.jpg
なかなか頂けない豪華なお料理に、これまた大満足です。

さて、先日、次のCDボックスセットを購入しました。

ベートーヴェン交響曲全集 クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団(1960年ウィーン・ライヴ)(5CD)


このウィーン・ライヴは、それこそ世紀の名演として長く人々の語りぐさとなっており、私も30年以上も前にLPレコードで購入したのですが、そのあまりの鮮烈さに驚愕したものでした。
その後、チェトラからCDが出されたのですが、後になって様々な海賊版めいた劣悪盤が出てしまい、中には疑似ステレオにするという愚行に走ったものもあったりして、長らくまともな録音が出てこなかったようです。
今回のこのボックスセットも、もしかしたらその恐れありか、と考えもしましたが、これまで「MEMORIES」の盤で、数々の幻の名演を聴いて来た経験がありましたし、値段もリーズナブルでありましたから、祈るような気持で購入したのでした。

結果は大正解!\(^o^)/
もちろんモノラルですが、広がりといいダイナミックレンジといい、大変に高いレベルの録音です。
音質も全く問題ありません。
LP時代の音を彷彿とさせる素晴らしさでした。

何といっても、9番「合唱付き」の完成度の高さは尋常ではありません。
私は、自分自身、9番の演奏に合唱団として何度も参加した経験がありますし、実演も含めて、それこそ数えきれないほどこの曲を聴いてきましたが、フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管弦楽団の1954年ライヴを除いて、感動したことがありません。
そもそもベートーヴェンの交響曲の中では、9番自体がそれほど好きではないということもあるのですが。
しかし、このクレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団の1960年ライヴは、全く別物です。
特に、ウィーン楽友協会合唱団の合唱がものすごい演奏を聴かせてくれます。
正しく、一糸の乱れも見せない超名演といって良いのではないでしょうか。

私が個人的に大好きな第2番も、あれ?この曲はこんなに構えの大きな曲だったのか!と、改めて気づかせてくれますし、7番も超ど迫力です。

また、第4番と第8番が同じCDに入っているのもナイスです。
その同じ盤に入っている「エグモント」の素晴らしさも特筆もの。
私はこの曲を、(吹奏楽への編曲ですが)中学生のときに演奏したことがあり、その意味では大変思い入れがあるのですが、改めて聴きながら、何という素晴らしい曲なのだろうかと感動しました。
仰ぎ見るような大きさの構築物を彷彿とさせる、そんな演奏で、その巨大さには声を失います。

フィルハーモニア管弦楽団というと、録音専用のオケみたいな偏見を持つ向きもありますが、それが正しく「偏見」であることを否応無しに気付かせてくれました。
音楽とはやはり精神の所産なのでしょう。
巨大な指揮者による入魂の演奏というものが作り出す音楽空間の凄まじさ・熾烈さに目眩すら感じました。
これは聴きものです!
nice!(32)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 32

コメント 8

hirochiki

同僚の方のご結婚おめでとうございます。
末永くお幸せに(#^.^#)
伊閣蝶さんは祝辞を述べられたとのこと、お疲れ様でした。
こういった席にお招きを受けることは、本当に嬉しいものですよね。
それから、素晴らしいCDをリーズナブルなお値段でゲットされたようで何よりです。

by hirochiki (2013-06-24 17:50) 

tochimochi

確かに葬は多いですが婚はないですね。
祝辞まで述べられ幸せのお裾分け,何よりでした。
お望みの音のCDもゲットして二重の喜びですね。

by tochimochi (2013-06-24 19:07) 

のら人

宴席での祝辞は素晴らしいでね。
自分も何回かやった事がありますが、ある意味快感です。^^
昔の披露宴と言えば、仏料理とは名のばかりの、「伊勢海老半身のオランデーズソース掛け」みたいなのばかりでしたが(これはこれで旨い ^^;)、最近は本格的なフレンチが出てくるんですね。
>音楽とはやはり精神の所産なのでしょう。
含蓄のあるお言葉、恐れ入りました。全く同感です。 ^^
by のら人 (2013-06-24 19:26) 

夏炉冬扇

今晩は。
結婚式、もう5年以上、ありません。そういう年齢になりました。
by 夏炉冬扇 (2013-06-24 22:05) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
お祝いのメッセージ、ありがとうございました。
幸せそうな二人を見ていて、私も幸せたっぷりです。
この年で、こうした場に招待されること自体、本当に嬉しいものです。
クレンペラーのCDをゲットできたことも併せ、久しぶりに幸せ気分に浸れました。

by 伊閣蝶 (2013-06-24 23:26) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
本当にこの年になると、冠婚葬祭の葬祭部分ばかりになってしまいがちです。
それだけに嬉しいものでした。
CDのゲットもあって、久しぶりに大満足です。

by 伊閣蝶 (2013-06-24 23:27) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
のら人さんも、祝辞を述べられたご経験がたくさんおありとのこと。
私も友だちの挨拶から始まって、上司、主賓と経験しましたが、やはり主賓の挨拶は何度やっても緊張しますね。
披露宴のお料理も、さすがに近頃は充実しています。それでも今回のお料理には度肝を抜かれましたが。

音楽が精神の所産であること。
のら人さんにご同意頂けて、嬉しく思いました。

by 伊閣蝶 (2013-06-24 23:28) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
私も結婚式は4年ぶりでした。それだけに嬉しく存じました。

by 伊閣蝶 (2013-06-24 23:29) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0