「三重の酒を楽しむ会」に行ってきました。 [日記]
今日は、文字通りの秋晴れ、抜けるような青空が広がりました。
昨日の午後、東京から戻ったのですが、肌寒かったあちらとは違い、少々汗ばむような陽気ながらやはりさわやかなお天気で、夜には月が煌々と照り、金星もきれいに輝いていました。
9月26日、といえば、今から53年前の1959年のこの日に、最低気圧895hPaという超大型の台風15号が紀伊半島から東海地方に上陸し、死者行方不明者合わせて5098人という甚大な被害をもたらしています。
いわゆる「伊勢湾台風」ですね。
三重県での被災者は32万人といわれ、これは県民の2割にあたります。
その日の天気がこのように爽やかであったことに、ちょっと感じ入ってしまいました。
さて、その9月26日、津市のアスト・津において、「三重の酒を楽しむ会」が催されました。
このブログでも何度か話題にしましたが、三重県は、伊賀地方を中心に造り酒屋がたくさんあり、おいしい清酒を数多く世に出しています。
私もこちらに来て、宮の雪や若戎などに接し、あまりのうまさにうなったものですが、残念ながら全国的な知名度はいまひとつ。
従って、こうした催しは大変意義あるものでしょう。
会場に出向くと、既にたくさんの入場者で大盛況。
入口で小さなぐい飲みが配られました。
胴に「三重の酒」と書かれ、
通常、青い丸などが描かれた底にはピースマークが施された可愛らしいものです。
出店した蔵元は次のとおり。
29社もありました。
こうした蔵元が、自慢のお酒を、多いところで5種類も用意して出店しているわけですから、これは正しく「壮観」です。
会場内に配置されたテーブルには、口をすすぐための水とコップも用意されており、ちょっとした利き酒気分を味わうこともできます。
ただ、大人数の立食形式ということもあって、テーブルの数はそれほど多くはなく、落ち着いて味わう、という雰囲気ではありません。
ぐい飲みも小さいので、それぞれの清酒を味わいながらお気に入りの銘柄をその場で購入する、というのが正解なのでしょう。
「四日市諏訪太鼓」の皆さんによる太鼓演奏もありました。
さて、小さなぐい飲みではありますが、もともと清酒が大好きな私は、次から次へと頂きました。
どれも大変味わい深く、甲乙つけがたいものがあります。
中には、新良酒造(株)のように、20年ものなどという古酒を扱っている蔵元もあります。
私は8年ものを頂きましたが、その名称である「古色蒼然」がしっくりくる重みを感じました。
こちらに来るまで、恥ずかしながら「若戎」と焼酎の「キンミヤ」くらいしか知らなかった私は、驚きに目を見張りつつ飲んだのですが、一回の量はわずかとはいえ、さすがに一時間もいると酔いが回ってきます。
入場料は2000円ですので、中には「元を取ってやろう」とテーブルの一角を根城に次々に利き酒をしているグループもありましたが、私は単独で来ましたからそれもできず、出張の疲れもあって、早々に退散しました。
それでも20種類くらいは味わったと思います。
どのお酒も大変おいしく、三重県はこの方面でも並々ならぬ実力を見せ付けてくれました。
そんな中でも、やはり最初に口にした三重錦の味が忘れられません。
空腹の最初の一杯、という面はあるにしても、馥郁たる麹の香りが味を一層引き立てていたように思われます。
ただ、誠に残念なことに当日販売がなく、津市には取り扱っているお酒屋さんはないとのこと。
これは無念ですね(ネットでは購入できそうです)。
また、鈴鹿川の純米大吟醸も忘れがたい味でした。
若戎「義左衛門」などは、東京あたりでも名が知られているので、比較的入手しやすそうです。
これから秋も深まり、食べ物もおいしくなる季節。
秋の味覚を肴に、美味しい清酒を飲んで楽しいひと時を過ごしてみたいところです。
昨日の午後、東京から戻ったのですが、肌寒かったあちらとは違い、少々汗ばむような陽気ながらやはりさわやかなお天気で、夜には月が煌々と照り、金星もきれいに輝いていました。
9月26日、といえば、今から53年前の1959年のこの日に、最低気圧895hPaという超大型の台風15号が紀伊半島から東海地方に上陸し、死者行方不明者合わせて5098人という甚大な被害をもたらしています。
いわゆる「伊勢湾台風」ですね。
三重県での被災者は32万人といわれ、これは県民の2割にあたります。
その日の天気がこのように爽やかであったことに、ちょっと感じ入ってしまいました。
さて、その9月26日、津市のアスト・津において、「三重の酒を楽しむ会」が催されました。
このブログでも何度か話題にしましたが、三重県は、伊賀地方を中心に造り酒屋がたくさんあり、おいしい清酒を数多く世に出しています。
私もこちらに来て、宮の雪や若戎などに接し、あまりのうまさにうなったものですが、残念ながら全国的な知名度はいまひとつ。
従って、こうした催しは大変意義あるものでしょう。
会場に出向くと、既にたくさんの入場者で大盛況。
入口で小さなぐい飲みが配られました。
胴に「三重の酒」と書かれ、
通常、青い丸などが描かれた底にはピースマークが施された可愛らしいものです。
出店した蔵元は次のとおり。
- 瀧自慢:「瀧自慢酒造」株式会社
- 鉾杉:「河武醸造」株式会社
- 若戎:「若戎酒造」株式会社
- 御山杉:有限会社「稲垣」
- 酒屋八兵衛:「元坂酒造」株式会社
- 黒松翁:合名会社「森本仙右衛門商店」
- きげんよし:「今村酒造」株式会社
- 三重錦:中井酒造場
- 白米城:「中山酒造」株式会社
- 青雲:合資会社「後藤酒造場」
- 三重の寒梅:「丸彦酒造」株式会社
- 噴井:「石川酒造」株式会社
- 宮の雪:株式会社「宮崎本店」
- 参宮:「澤佐酒造」合名会社
- 早春:合名会社「早川酒造」
- 富士の光:「安達本家酒造」株式会社
- 天一:合資会社「早川酒造部」
- おかげさま:株式会社「伊勢萬」
- 夢窓:「新良酒造」株式会社
- 伊勢旭:「旭酒造」株式会社
- 高虎:「松島酒造」株式会社
- 妙之華:合名会社「森喜酒造場」
- 明之春:「海野酒造」株式会社
- 鈴鹿川:「清水酒造」株式会社
- 初日:株式会社「油正」
- 寒紅梅:「寒紅梅酒造」株式会社
- 鈿女:「伊藤酒造」株式会社
- 半蔵:株式会社「大田酒造」
- 勲泉:清水酒造場
29社もありました。
こうした蔵元が、自慢のお酒を、多いところで5種類も用意して出店しているわけですから、これは正しく「壮観」です。
会場内に配置されたテーブルには、口をすすぐための水とコップも用意されており、ちょっとした利き酒気分を味わうこともできます。
ただ、大人数の立食形式ということもあって、テーブルの数はそれほど多くはなく、落ち着いて味わう、という雰囲気ではありません。
ぐい飲みも小さいので、それぞれの清酒を味わいながらお気に入りの銘柄をその場で購入する、というのが正解なのでしょう。
「四日市諏訪太鼓」の皆さんによる太鼓演奏もありました。
さて、小さなぐい飲みではありますが、もともと清酒が大好きな私は、次から次へと頂きました。
どれも大変味わい深く、甲乙つけがたいものがあります。
中には、新良酒造(株)のように、20年ものなどという古酒を扱っている蔵元もあります。
私は8年ものを頂きましたが、その名称である「古色蒼然」がしっくりくる重みを感じました。
こちらに来るまで、恥ずかしながら「若戎」と焼酎の「キンミヤ」くらいしか知らなかった私は、驚きに目を見張りつつ飲んだのですが、一回の量はわずかとはいえ、さすがに一時間もいると酔いが回ってきます。
入場料は2000円ですので、中には「元を取ってやろう」とテーブルの一角を根城に次々に利き酒をしているグループもありましたが、私は単独で来ましたからそれもできず、出張の疲れもあって、早々に退散しました。
それでも20種類くらいは味わったと思います。
どのお酒も大変おいしく、三重県はこの方面でも並々ならぬ実力を見せ付けてくれました。
そんな中でも、やはり最初に口にした三重錦の味が忘れられません。
空腹の最初の一杯、という面はあるにしても、馥郁たる麹の香りが味を一層引き立てていたように思われます。
ただ、誠に残念なことに当日販売がなく、津市には取り扱っているお酒屋さんはないとのこと。
これは無念ですね(ネットでは購入できそうです)。
元ロボクサー杜氏が醸す渾身の酒!!三重錦 純米酒70%精米 1800ml 【限定流通酒】三重県伊賀 ... |
また、鈴鹿川の純米大吟醸も忘れがたい味でした。
大吟醸 鈴鹿川 1800ml |
若戎「義左衛門」などは、東京あたりでも名が知られているので、比較的入手しやすそうです。
【若戎酒造】若戎 義左衛門 純米吟醸 1800ml (イ)(【クール便】) |
これから秋も深まり、食べ物もおいしくなる季節。
秋の味覚を肴に、美味しい清酒を飲んで楽しいひと時を過ごしてみたいところです。
三重のお酒をしっかりと堪能されたようで何よりです^^
とっても可愛くて心和むお猪口ですね。
それにしても、こんなに蔵元があるとは知りませんでした。
当日販売があれば、なお良かったですね。
是非また、三重県の色々な素敵なものをご紹介下さい。
楽しみにしております♪
by hirochiki (2012-09-28 05:53)
伊賀は三重県、甲賀は滋賀県なのですね。
甲賀は仕事で何度か訪れましたが、伊賀はまだです。
忍者の里として有名ですが酒どころでもあったのですね。
銘酒を堪能されて何よりです。
ちなみに私は下戸ですのでこういう楽しみができないのが残念です。
by tochimochi (2012-09-29 20:24)
hirochikiさん、こんばんは。
可愛いお猪口でしょ(*^_^*)
お酒の色合いも分かりますし、飲みながら底のイラストを見ていると、つい、笑みがこぼれてしまいます。
私も、三重県にこんなにたくさん蔵元があるとは知りませんでした。
清酒好きの私として嬉しい限りです。
三重県はまだまだたくさん魅力的なものがありそうです。出来る限り紹介していきたいなと思っています。
by 伊閣蝶 (2012-09-29 21:51)
飲み捲くり、ですね。
羨ましい・・・。 ^^
涼しくなる、秋。
やはり、清酒ですよね。
諏訪の「真澄」で一杯やりたい、今夜の気分です。 ^^;
高遠の「仙醸」でもよいですが。
by のら人 (2012-09-29 21:52)
tochimochiさん、こんばんは。
仰る通り、伊賀と甲賀は現在、三重県と滋賀県に分かれています。
昔、忍者漫画に熱中した私としては、何となく微妙な感じがしました。
伊賀は水が美味しく、お酒の醸造に適した地域ですし、古い歴史ある場所ですから、お酒作りも発展したのでしょう。
ところでtochimochiさんは下戸でいらっしゃいますか。
体のことを考えれば、お酒は飲まない方がいいのかな、と思うのですが、どうも私は縁が切れそうにありません。
by 伊閣蝶 (2012-09-29 22:05)
のら人さん、こんばんは。
種類だけは本当に「飲みまくり」でした。堪能しました。
「真澄」は、実家では常備の酒ですが、「仙醸」もおいしい。
ダイヤ菊、本金、舞姫など、諏訪の方にもおいしい酒はたくさんあり、幸せを感じますね。
by 伊閣蝶 (2012-09-29 22:09)
お早うございます。
20種類も!
おいしいのはどれでしたでしょう?
by 夏炉冬扇 (2012-09-30 09:56)
夏炉冬扇さん、こんにちは。
個人的な好みからいえば、三重錦がお気に入りです。
でも、やっぱりどのお酒もおいしゅうございました。
by 伊閣蝶 (2012-09-30 10:00)
美味しいお酒を楽しまれたようで何よりです。
子供の頃父や祖父、近所のおじさん達など、酒飲みには良い思い出がない私です。どうしても「酒は憎いもの」と思ってしまいます。(苦笑)でも伊閣蝶さんのように上手に楽しまれている方々もいらっしゃるのですよね。私は滅多に飲みませんが(飲めないわけではない。)楽しめる域に達したいと思います。
by Cecilia (2012-10-04 08:48)
Ceciliaさん、こんばんは。
酒飲みに良い思い出がない、という点では、私も同じでした。
少なくとも高校を卒業するまで「なぜあのような理性を失わさせる下劣なものを飲むのか」、と感じておりましたし。
就職して上京し、さまざまなシーンでお酒の効能を知るに至って、少しずつ考え方も変わって来たように思います。
私が酒を飲むに際して、今一番気をつけていることは、酒を逃げ道にしない、というところでしょうか。
仕事の上での軋轢などの解決は、あくまでもそのステージの上で対応し、うまくいったら楽しくお酒を飲む、という感じですね。
だから私にとってお酒は楽しいもの、なのです(*^_^*)
by 伊閣蝶 (2012-10-04 21:28)