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ラファエロ・サンツィオ [日記]

一転して気温が下がっています。
私の職場付近はビルが林立しているので、ただでさえビル風がきついのですが、今日はひときわ風が身にしみます。
それでも陽射は暖かですので、日中は快適でした。
ただ、夜になってぐっと冷え込んできています。

raffaello.jpg今日は、ラファエロ・サンツィオの誕生日であり死去した日でもあります(生年:1483年、没年:1520年)。
誕生日に亡くなる、ということで記憶に残っているのは、他に映画監督の小津安二郎さんがおられますが、小津さんの場合、60歳の誕生日、即ち還暦を迎えたその日に亡くなっているので、映画さながらの折り目正しさだなと感嘆した覚えがありました。

私が絵画を、それとしっかり意識して観はじめたのは、もう30年くらい前のことになりますが、サンパウロ美術館展が新宿で開催された際に、ラファエロの「キリストの復活」に接したのが嚆矢でした。
最初からこの絵を目的として出かけたこともあり、吸い寄せられるようにその前に立って、約一時間身じろぎもせずに見入ったことを今でも思い出します。
その間、何故なのかは全く分からないのですが、ワーグナーの「パルシファル」がずっと頭の中で鳴り続けていました。
私にとっては初めての体験で、あの日をきっかけに絵画に対しても興味を覚えるようになったわけです。

その後、様々な機会でラファエロの絵に出会うことになるのですが、その中でも印象深いのは、ルーブル美術館での「聖母子(美しき女庭師)」や「大天使ミカエルと龍」、ミュンヘンのアルテピナコテークでの「カニジャーニの聖家族」や「テンピの聖母」などでしょうか。
ピッティ美術館の「小椅子の聖母」は、まだ残念ながら観ていませんので、是非とも機会を見つけて観たいなと思っております。
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hirochiki

昨日は、こちらも思ったほどは気温が上がりませんでした。
伊閣蝶さんは、音楽だけではなく絵画にも造詣が深くていらっしゃるのですね。
私も、時々美術館に足を運び素晴らしい絵画に出会うと
なかなかその場から動けなることがあります。
「小椅子の聖母」にも、是非出会えるといいですね。

by hirochiki (2012-04-07 06:41) 

マチャ

ラファエロというと、僕は「アテナイの学堂」を思い浮かべます(^-^)/
by マチャ (2012-04-07 13:41) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
昨日も今日も、陽射しはあるものの意外に肌寒い日になっています。
私は確かに絵も好きですが、とても「造詣が深い」などというレベルにはありません(^^;
感覚的に好きか嫌いかくらいの浅い浅い鑑賞態度です。
でも、やっぱりお気に入りの絵に出会うと感動して立ち止まってしまいますね。
海外の美術館ですと、一つの絵の前に長時間立っていても人の邪魔にならないので嬉しいところです。
「小椅子の聖母」、是非とも観てみたいものです。
まだイタリアにはいったことがないので、何とかその機会を作りたいなと思っています。
by 伊閣蝶 (2012-04-07 16:14) 

伊閣蝶

マチャさん、こんにちは。
「アテナイの学堂」、良い絵ですよね。
ヴァチカン、是非とも行ってみたい場所の一つです。
ミケランジェロのピエタとか、やはり憧れてしまいます。
by 伊閣蝶 (2012-04-07 16:16) 

夏炉冬扇

今晩は。
ラファエロ、うっすら名前の記憶がある程度で…
教養の差がありすぎますね。ウーム。
by 夏炉冬扇 (2012-04-07 23:34) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
いえいえ、私もそれほど知識があるわけではありません。
どちらかというと「食い散らかし」に近いのではないかと思っております。
by 伊閣蝶 (2012-04-08 00:09) 

Cecilia

ラファエロと言うと子供時代に読んだ何かの小説(海外の名作シリーズ)で「ラファエロの天使のような・・・」という表現がまず浮かんできます。ラファエロを知るきっかけになった表現です。何の小説か今思い出せませんが。
ミケランジェロと比較して優美なイメージですね。
以前なかにしれい演出の「天国と地獄」(オペレッタ)を観に行ったことがありますが、衣装がコシノジュンコさんでした。ラファエロの「アテネの殿堂」をイメージした衣装・舞台でした。
by Cecilia (2012-04-10 08:49) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
「ラファエロの天使のような」ですか。どんな小説なのでしょうね。とても興味があります。
ミケランジェロとラファエロ、同時代ながら対蹠的な印象がありますね。
どちらも私は大好きですが。
なかにし礼さんの「天国と地獄」での舞台と衣装、そうですか、ラファエロがイメージされていたのですか。
それは是非とも観てみたかった。
by 伊閣蝶 (2012-04-10 12:20) 

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