東京男声合唱団第28回定期演奏会 [音楽]
今日も、冷たい雨の降る肌寒い一日になりました。
午後には雨もやんだのですが、底冷えのする気温は上がることなく、部屋の中にいても思わず震えが来るほどです。
とても三月中旬を迎えるとは思えない天気でした。
今日は、アリルイヤ合唱団の団長さんも指揮者を務める東京男声合唱団の第28回定期演奏会が、成城学園前の成城ホールで開催されました。
全体は4部に分かれ、次のような構成になっています。
1と2の指揮は神尾昇先生、3は友情出演の女声合唱団であるコーロ・ファンタジアの演奏で指揮は宮下静江先生、そして4は坂水昶之先生の指揮と井馬佐紀子さんのフルート伴奏で演奏されました。
明日は東日本大震災の一周年ということもあり、その鎮魂の意味を強く込めた演奏会でありました。
東京男声合唱団の代表は牧内俊治さんがお務めになっておられましたが、なんと今年2月12日にご逝去されたとのことで、今回の演奏会は急遽、団長さんの追悼も兼ねたものとなったとのお話が坂水先生よりあり、来場した私たちも粛然とする思いに包まれます。
東京男声合唱弾のメンバーの方々は、皆さん壮年で、テノールのソロを歌われた方はなんと89歳とのことでした。
さすがに創立から60年をはるかに超える歴史あるメンネル・コールだなと納得。
ただそれゆえか、特に1のロシア正教聖歌の調べではところどころでアンサンブルや和声の乱れが見られました。
それでも、皆様、本当に楽しげに歌っておられ、そのお姿を拝見しているだけで、こちらも自然に心楽しくなってきます。
ああ、こういう演奏会もいいものだな、としみじみ思った次第です。
また、友情出演のコーロ・ファンタジアーの皆様は、わずか8名のメンバーが心ひとつにアンサンブルを整えて歌われ、殊にノン・ビブラートの美しい響きが印象に残りました。
アンコールは、ご逝去された牧内団長が大変お好きだったということから、「月光とピエロ」の月夜。
男声合唱の定番とも言うべき曲ですが、東京男声合唱団の初代指揮者である清水脩さんの作曲作品であることを思うと、様々な想いが頭の中で交錯します。
団員の皆様、さすがにこの曲は完全に暗譜で歌っておられました。
なじみの深い曲も、男声合唱用に独特の編曲がなされていますから、ずいぶん印象が異なります。
それもまた大変興味深いものでした。
寒い一日ではありましたが、すっかり心が温まり、ニコニコ微笑みながら帰途に着いたところです。
午後には雨もやんだのですが、底冷えのする気温は上がることなく、部屋の中にいても思わず震えが来るほどです。
とても三月中旬を迎えるとは思えない天気でした。
今日は、アリルイヤ合唱団の団長さんも指揮者を務める東京男声合唱団の第28回定期演奏会が、成城学園前の成城ホールで開催されました。
全体は4部に分かれ、次のような構成になっています。
- ロシア正教聖歌の調べ
- 主の祈り(作曲:ニコライ・ケドロフ)
- 生神女讃歌(作曲:ラフマニノフ、編曲:真鍋理一郎)
- コンチェルトNo.10「我が神に歌えよ 我が王に歌えよ」(作曲:ポルトニャンスキー、編曲:加藤直四郎)
- 男声合唱組曲「青い照明」(詩:宮沢賢治、作曲:清水脩)
- 普香天子
- 未来圏からの影
- 森
- 開墾
- 高原
- 金子みすゞの詩による15の無伴奏女声合唱曲〜「私と小鳥と鈴と」より(詩:金子みすゞ、作曲:宗像和)
- 大漁
- 雀のかあさん
- 灰
- 木
- 打出の小槌
- たもと
- 郵便局の椿
- 私と小鳥と鈴と
- 東京男声愛唱歌集より「ふるさと」を歌う
- 旅愁(作詞:犬童球渓、作曲:オードウェイ、編曲:宗像和)
- 埴生の宿(訳詞:里見義、作曲:ビショップ、編曲:増田順平)
- Carry me back to Old Virginny(作曲:ブラント、編曲:加藤磐郎)
- Goin 'Home(作曲:ドヴォルザーク、編曲:清水脩)
- 故郷「フィンランディア讃歌」(作詞:不肖、作曲:シベリウス)
- ふるさと(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一、編曲:多田逸郎)
1と2の指揮は神尾昇先生、3は友情出演の女声合唱団であるコーロ・ファンタジアの演奏で指揮は宮下静江先生、そして4は坂水昶之先生の指揮と井馬佐紀子さんのフルート伴奏で演奏されました。
明日は東日本大震災の一周年ということもあり、その鎮魂の意味を強く込めた演奏会でありました。
東京男声合唱団の代表は牧内俊治さんがお務めになっておられましたが、なんと今年2月12日にご逝去されたとのことで、今回の演奏会は急遽、団長さんの追悼も兼ねたものとなったとのお話が坂水先生よりあり、来場した私たちも粛然とする思いに包まれます。
東京男声合唱弾のメンバーの方々は、皆さん壮年で、テノールのソロを歌われた方はなんと89歳とのことでした。
さすがに創立から60年をはるかに超える歴史あるメンネル・コールだなと納得。
ただそれゆえか、特に1のロシア正教聖歌の調べではところどころでアンサンブルや和声の乱れが見られました。
それでも、皆様、本当に楽しげに歌っておられ、そのお姿を拝見しているだけで、こちらも自然に心楽しくなってきます。
ああ、こういう演奏会もいいものだな、としみじみ思った次第です。
また、友情出演のコーロ・ファンタジアーの皆様は、わずか8名のメンバーが心ひとつにアンサンブルを整えて歌われ、殊にノン・ビブラートの美しい響きが印象に残りました。
アンコールは、ご逝去された牧内団長が大変お好きだったということから、「月光とピエロ」の月夜。
男声合唱の定番とも言うべき曲ですが、東京男声合唱団の初代指揮者である清水脩さんの作曲作品であることを思うと、様々な想いが頭の中で交錯します。
団員の皆様、さすがにこの曲は完全に暗譜で歌っておられました。
なじみの深い曲も、男声合唱用に独特の編曲がなされていますから、ずいぶん印象が異なります。
それもまた大変興味深いものでした。
寒い一日ではありましたが、すっかり心が温まり、ニコニコ微笑みながら帰途に着いたところです。
今朝は雪も降った所もあるようでほんとに寒い一日でした。
最後の冬と春のせめぎあいでしょうね。
ロシアの聖歌などにはあまりコメントが出来ませんが、日本の歌謡になるとほっとします。
宮沢賢治の小説はいくつか読んでその純粋さや宇宙観等に感動しました。
詩も聴いてみたいですね。
金子みすヾも名前を知っているだけです。
そのうち詩集も読んでみようという気になりました。
by tochimochi (2012-03-10 23:47)
tochimochiさん、こんばんは。
早速のコメント、ありがとうございました。
まだ書きかけでアップしていたので、びっくりするやら恥ずかしいやらです。
宮沢賢治の詩を取り上げたのは、もちろん、彼が岩手県出身であることに起因しますし、男声合唱曲集から「ふるさと」に因んだ曲を取り上げたのも、震災で失われた故郷の風景に思いを馳せ、復興への願いを込める意味から選曲したとのことでした。
宮沢賢治の詩は読む機会が大変多いと思われますが、確かに金子みすヾの詩の方は、私も断片的にしか読んだことがありません。
これを機に、私も彼女の詩集を読んでみようと思ったところです。
by 伊閣蝶 (2012-03-11 00:00)
昨日は、関東方面では雨が雪に変わったところもあったようですね。
こちらも、、予報では午後から晴れるはずだったのですがあまりすっきりしない一日でした。
でも、夕方に素晴らしい夕日を見ることができ、思わず嬉しくなりました。
昨日は、心温まる素敵なコンサートに行かれたようで何よりです。
金子みすヾさんの詩は、心に沁みますね。
それを無伴奏で歌われたなんて、きっと素敵だったことでしょう。
今日は、あの大震災からちょうど一年になりますね。
私も、毎日に感謝しながら微力ではありますが自分にできることを精一杯続けていきたいと思っております。
by hirochiki (2012-03-11 06:28)
お早うご゛さいます。
音楽いっぱいの生活でいらっしゃる。
金子みすゞの詩に曲をつけられた方宗像姓ですね。私の生まれたところは宗像郡です。ぎゃらりぃはそこにあります。
by 夏炉冬扇 (2012-03-11 08:22)
こんにちは。
男性合唱団ですか。自分も一度お目にかかりたいものです。
知ってる曲がほとんどないのは残念ですが雄々しさと神々しさが糾った神秘的な世界に誘われたとお察し致します。
追記ながら私も今日の東フィルが楽しみです。
by 朝比奈 千歳 (2012-03-11 11:04)
hirochikiさん、こんにちは。
今日は穏やかな晴天になりました。
昨日はすばらしい夕陽をみられたとのこと。
私もこのところ美しい夕焼けを見ていませんので羨ましく存じます。
コンサートはなかなか良い雰囲気でした。
金子みすゞさんの詩をもとにした無伴奏女声合唱曲は、本当に美しいもので、思わず聴き惚れてしまいましたね。
ところで本日は東日本大震災から一年目ということで、テレビなどでも特集が組まれています。
復興に向けて何が出来るか、個人では限界もありましょうが、出来る限りのことを自分なりにしていきたいと、改めて想いを新たにしています。
by 伊閣蝶 (2012-03-11 13:36)
夏炉冬扇さん、こんにちは。
音楽好きの私としては、このような形で音楽に囲まれていることは本当に幸せだと思っています。
宗像和さんのご出身はどちらであるのか、残念ながら存じ上げませんが、もしかすると佐賀県の宗像郡なのかもしれません。
ただ東北にもこの姓があるようなので、わかりませんが。
by 伊閣蝶 (2012-03-11 13:53)
朝比奈千歳さん、こんにちは。
男声合唱は独特の世界だと思います。
私も一時、ある男声合唱団に所属していたことがありましたが、なかなかに楽しい経験でした。
ところで今日は東フィルの演奏会ですか!
またレポートを楽しみにお待ちします。
by 伊閣蝶 (2012-03-11 14:25)
こちらの合唱団でもロシア正教づいていますね~。(笑)
男声合唱を聴く機会が最近少ないのですが、聴いてみたくなりました。
そう言えば出身県の県立男子高・女子高はことごとく共学になりましたが、それぞれの学校の合唱部も混声化しているのでしょうか?
by Cecilia (2012-03-12 06:07)
Ceciliaさん、こんにちは。
そういえばそうですね。
アリルイヤ合唱団の関連で聴きに行きましたから、それも当然なのかもしれませんが。
私の姪は会津高校に通っていますが、やはりきちんと混声化しています。
もとが男子校だと、意外にスムーズなのかもしれません。
会津女子などがどんな様子か今度聞いてみたいと思います。
by 伊閣蝶 (2012-03-12 12:46)