ポーラ美術館に行ってきました [日記]
まだまだ寒い日が続いています。
どうやら後一週間くらいはこの冷え込みが続きそうな予報ですね。
そんな折ですが、この週末、箱根に旅行に行ってきました。
この寒いときに!とは思いますが、1月28日は私たち夫婦の結婚記念日で、年に一度のことだから、この時期に旅行に行こう、という取り決めにしているのです。
これまで一度だけ日帰りになってしまったことがありますが、後は一泊二日の旅行に出かけています。
そうはいっても、どうしても近場になってしまいますので、箱根・伊豆・湯河原・熱海とか日光・鬼怒川あたりになってしまうのですが。
さて、昨日、途中でちょっと立ち寄ったかまぼこの鈴廣に植えてあった紅梅がもう花を付けていました。
寒い寒いと身を縮めていましたが、やはり、春は着実に近づいてきているのだなあと、感動。
旅行に出かけた折、美術館を観て回るのも楽しみの一つです。
箱根に出かけると、私たちは決まって元箱根の成川美術館に立ち寄っていたのですが、今年は今までに一度も行ったことのなかったポーラ美術館に行こうということで衆議(といっても二人ですが)が一致しました。
ポーラ美術館では「印象派の行方 - モネ、ルノワールと次世代の画家たち」を開催しているとのこと。
これは楽しみです。
ここがポーラ美術館の入り口。
明神が岳方面の山々は冠雪していました。
ポーラ美術館の入場料は大人1800円で、駐車場料金は500円と、ちょっと高額ですが、実に充実した作品群で、見所たっぷりです。
特別展と常設展を観て回ると、たっぷり2時間はかかります。
印象派といえば、やはりモネとルノワールの存在の大きさに圧倒されますが、この両巨匠の作品を年代別に鑑賞できたのは大変大きな収穫でした。
ピカソのように、その生涯の中で大きく作風を変えている人は別格として、一つの自己の世界を徹底的に突き詰めていく画家の成長というものが如何に深く大きなものであるかが、正に眼前に展開されていくかのようでした。
この両名に併せて、同時期のセザンヌやゴーガンやスーラやゴッホ、そして彼らに継ぐ世代であるボナールやマティスやピカソといったアーティストの中にも如何に大きな影響を与えたかが、わかります。
また、スーラやシニャックなどの点描技法の驚くべき作品を観ていると、これは今のデジタル画像の走りのようなものではないかと感じてしまいました。
つまり、原色の絵の具を細かな点にして描くことにより、観る人の網膜にそれらが混じりあった色を感じさせる、というわけです。
そのほか、常設展では、洋画のほかに日本画や清朝時代の焼き物なども数多く展示されており、私は例えば、藤田嗣治の絵をこれほどまとめて鑑賞したのは初めての経験でした。
その他にも黒田清輝、岡田三郎助、梅原龍三郎、岸田劉生などの力作が楽しめます。
小企画展として展示されていた糸園和三郎の絵も大変素晴らしいものでした。
そして、私が最も感激したのは、シャガールの「町の上で ヴィテブスク」の実物を観ることが出来たことです。
これは全く期待していなかったので、本当にびっくりし、思わず歓声を上げてしまいました。
シャガールとベラが、抱き合いながら町の上を浮遊する不思議な作品で、私はこの夢のような情景をしばしば眠りの中で追い続けたことがあります。
それは思った以上に精緻なタッチで描かれた絵で、私はそのことにも改めて感動してしまいました。
と、これ以上つらつら書き連ねても切りがないので、もしも機会がございましたら、是非ともお出かけ下さい、と申し上げておきたく存じます。
ところで、ポーラ美術館にあるレストランはなかなか良いロケーションでした。
自然の光をたっぷりと取り入れた、実に気持のよいレストランです。
企画展のコースメニューとして「ルノワール家のごちそう」という魅力的なメニューがありましたので、ちょっと贅沢をして、こちらを頼みました。
この写真のブイヤベースもなかなかのものでしたが、メインディッシュの「鶏のロースト」は絶品です。
特にパリパリの皮の香ばしい歯触りが最高でした。
帰りは御殿場に出ました。
途中の乙女峠から眺める富士山が楽しみでしたが、ちょっと左側に雲がかかっていて、その点は残念でしたね。
ちょっと慌ただしい旅行ではありましたが、温泉につかり、絵画や料理も堪能し、しかもさほどひどい渋滞にも巻き込まれずに済んだことはありがたいことでした。
どうやら後一週間くらいはこの冷え込みが続きそうな予報ですね。
そんな折ですが、この週末、箱根に旅行に行ってきました。
この寒いときに!とは思いますが、1月28日は私たち夫婦の結婚記念日で、年に一度のことだから、この時期に旅行に行こう、という取り決めにしているのです。
これまで一度だけ日帰りになってしまったことがありますが、後は一泊二日の旅行に出かけています。
そうはいっても、どうしても近場になってしまいますので、箱根・伊豆・湯河原・熱海とか日光・鬼怒川あたりになってしまうのですが。
さて、昨日、途中でちょっと立ち寄ったかまぼこの鈴廣に植えてあった紅梅がもう花を付けていました。
寒い寒いと身を縮めていましたが、やはり、春は着実に近づいてきているのだなあと、感動。
旅行に出かけた折、美術館を観て回るのも楽しみの一つです。
箱根に出かけると、私たちは決まって元箱根の成川美術館に立ち寄っていたのですが、今年は今までに一度も行ったことのなかったポーラ美術館に行こうということで衆議(といっても二人ですが)が一致しました。
ポーラ美術館では「印象派の行方 - モネ、ルノワールと次世代の画家たち」を開催しているとのこと。
これは楽しみです。
ここがポーラ美術館の入り口。
明神が岳方面の山々は冠雪していました。
ポーラ美術館の入場料は大人1800円で、駐車場料金は500円と、ちょっと高額ですが、実に充実した作品群で、見所たっぷりです。
特別展と常設展を観て回ると、たっぷり2時間はかかります。
印象派といえば、やはりモネとルノワールの存在の大きさに圧倒されますが、この両巨匠の作品を年代別に鑑賞できたのは大変大きな収穫でした。
ピカソのように、その生涯の中で大きく作風を変えている人は別格として、一つの自己の世界を徹底的に突き詰めていく画家の成長というものが如何に深く大きなものであるかが、正に眼前に展開されていくかのようでした。
この両名に併せて、同時期のセザンヌやゴーガンやスーラやゴッホ、そして彼らに継ぐ世代であるボナールやマティスやピカソといったアーティストの中にも如何に大きな影響を与えたかが、わかります。
また、スーラやシニャックなどの点描技法の驚くべき作品を観ていると、これは今のデジタル画像の走りのようなものではないかと感じてしまいました。
つまり、原色の絵の具を細かな点にして描くことにより、観る人の網膜にそれらが混じりあった色を感じさせる、というわけです。
そのほか、常設展では、洋画のほかに日本画や清朝時代の焼き物なども数多く展示されており、私は例えば、藤田嗣治の絵をこれほどまとめて鑑賞したのは初めての経験でした。
その他にも黒田清輝、岡田三郎助、梅原龍三郎、岸田劉生などの力作が楽しめます。
小企画展として展示されていた糸園和三郎の絵も大変素晴らしいものでした。
そして、私が最も感激したのは、シャガールの「町の上で ヴィテブスク」の実物を観ることが出来たことです。
これは全く期待していなかったので、本当にびっくりし、思わず歓声を上げてしまいました。
シャガールとベラが、抱き合いながら町の上を浮遊する不思議な作品で、私はこの夢のような情景をしばしば眠りの中で追い続けたことがあります。
それは思った以上に精緻なタッチで描かれた絵で、私はそのことにも改めて感動してしまいました。
と、これ以上つらつら書き連ねても切りがないので、もしも機会がございましたら、是非ともお出かけ下さい、と申し上げておきたく存じます。
ところで、ポーラ美術館にあるレストランはなかなか良いロケーションでした。
自然の光をたっぷりと取り入れた、実に気持のよいレストランです。
企画展のコースメニューとして「ルノワール家のごちそう」という魅力的なメニューがありましたので、ちょっと贅沢をして、こちらを頼みました。
この写真のブイヤベースもなかなかのものでしたが、メインディッシュの「鶏のロースト」は絶品です。
特にパリパリの皮の香ばしい歯触りが最高でした。
帰りは御殿場に出ました。
途中の乙女峠から眺める富士山が楽しみでしたが、ちょっと左側に雲がかかっていて、その点は残念でしたね。
ちょっと慌ただしい旅行ではありましたが、温泉につかり、絵画や料理も堪能し、しかもさほどひどい渋滞にも巻き込まれずに済んだことはありがたいことでした。
ご結婚記念日おめでとうございます☆
ご夫婦で箱根に行かれたとのことで、本当に良かったですね。
こちらはまだまだ梅も硬い蕾のままですが、こんな写真を見せていただくと春を感じられて嬉しくなります。
温泉、絵画、そしてお料理を堪能されたようで何よりです^^
また、おふたりで素敵な一年を過ごされますように♫
by hirochiki (2012-01-30 06:17)
hirochikiさん、こんにちは。
温かなお祝いのコメントをありがとうございます。
結婚したのは90年ですから、なんだかんだでもう22年目となりました。
早いものだなあと感じております。
お互いに一年ずつ歳をとっていく様が、こうした記念旅行を通じてわかるのが何となくくすぐったくもあり、万感の思いですが、とにかく体に気をつけてまた一年頑張ろうと思います。
ありがとうございました。
御地の梅の花も、固いながらも蕾を付けているとのこと。
きっと来週あたりにはあの爽やかな香りを運んでくれることでしょう。
by 伊閣蝶 (2012-01-30 12:39)
今日は。
ご結婚記念日おめでとうございます。
寒い時期の「あったか」結婚ですね。私は夏場で昔のことですから式場探しに困りました。
by 夏炉冬扇 (2012-01-30 18:14)
夏炉冬扇さん、こんばんは。
温かなお祝いのコメントをありがとうございます。
寒い時期の結婚式で、しかもこの時期は首都圏でもしばしば雪が降ったりしますから、その点はちょっと懸念が残りました。
夏炉冬扇さんは、夏場のご結婚でしたか。陽が長い頃ですから、それはまた良い季節であったことと存じます。
by 伊閣蝶 (2012-01-30 23:18)
美術館もレストランも素敵ですね。
富士山や温泉も・・・(*´∇`*)
結婚記念日、おめでとうございました(^-^)/
by マチャ (2012-01-31 07:23)
マチャさん、こんにちは。
温かなお祝いのコメントをありがとうございます。
寒いさなかでしたが、ポーラ美術館は正解でした。
たまにはゆっくり美術館見学もいいものだなと実感した次第です。
by 伊閣蝶 (2012-01-31 12:46)
確か昨年だったか、ポーラ美術館展が名古屋であり行ってきました。美術には疎い私ですが、なかなか良い展覧会でした。本場のポーラ美術館はなかなかよさそうなところですね。
by ムース (2012-01-31 12:53)
ムースさん、こんにちは。
名古屋でポーラ美術館展が開かれたのですか。
確かに収蔵品はかなりの数に上りますし、かなり貴重なものもありますので見ごたえもあったと思います。
機会がございましたら、箱根の温泉もご堪能の上、是非とも一度本館にも足を延ばして下さい。
by 伊閣蝶 (2012-01-31 13:00)
ご結婚記念日おめでとうございました。
美術館をめぐって温泉に入り、美味しい食事・・・。
やはり年に一度はこういう優雅な時を持ちたいですね。
by tochimochi (2012-02-01 08:57)
tochimochiさん、こんにちは。
温かなお祝いのコメント、ありがとうございます。
古女房(おっと!)との、年に一度の慰安旅行で、これはこれなりに二人で楽しみにしています。
継続は力なり、というところでしょうか。
by 伊閣蝶 (2012-02-01 12:20)
大変遅くなりましたが結婚記念日おめでとうございます。
私も冬のさなかに結婚しましたが伊閣蝶さんも寒い時期のご結婚ですね。
素敵な記念日になりましたね。
私もいつかポーラ美術館に行ってみたいです。
私の好きな印象派の画家はやはりルノワールでしょうか。
日本人画家で記事中に名前が出てくる人だと黒田清輝が好きです。
by Cecilia (2012-02-11 15:01)
Ceciliaさん、こんにちは。
温かなお祝いのコメント、誠にありがとうございます。
Ceciliaさんも冬にご結婚なさったのですか。
ポーラ美術館、私も今回初めて出かけましたが、これほど充実しているとは思ってもみませんでした。
今回は特にルノワールとミレーの作品が充実していて、年代ごとの絵を観ることによっての充実していく様がわかるような気がしました。
黒田清輝も4点が展示されていて、とりわけ「菊」の素晴らしさには目を奪われる想いでした。
by 伊閣蝶 (2012-02-11 16:29)