椎名林檎「カーネーション」 [音楽]
今日は曇り空です。
昨日から雲が多かったためか放射冷却はなかったようなので、曇っている割には「底冷え」みたいな寒さはありません。
でも、やっぱり陽射がないと、それだけで寒さを感じてしまいますね。
特に週明けの月曜日の職場事務室は、土日に人気(ひとけ)がないせいか殊に冷え込んでいるような気もします。
それでも社員が出勤し昼くらいまで経つと、徐々にですが室温や湿度も上がってきて過ごしやすくなりますが。
NHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」、なかなかおもしろくて、ちょっとはまっています。
尤も、ウィークディはとっくに出勤の途についている時間ですから、観るのは土曜日のBSプレミアムでの一週間放送分なのですが。
コシノ三姉妹を育て上げた小篠綾子さんの生涯を題材にしているというところで面白さは約束されているのかもしれませんが、当時の風俗や街の様子などを忠実に再現している丁寧な作りも好もしく、大阪放送局制作版としては「ちりとてちん」以来のハマりようとなってしまいました。
特に、主人公の糸子の父親である小原善作を演ずる小林薫がすばらしい!
いつみても「うまい役者だなあ」と感心してしまうのですが、今回もまた出色の出来ですね。
糸子を始めとする家族や商店街の仲間には居丈高に振舞うくせに、立場が上の人には時折厭らしいほどにへり下ったりする。
豪快に見えて気が小さく、商売人の割には交渉事があまりうまくなさそうで、いずれにしても何ともいえないほどの好人物を見事に演じきっていて、本当に感心します。
もちろん、主人公の尾野真千子、おばあちゃんのハルを演ずる正司照枝、お母さん役の麻生祐未、商店街の濱田マリ・甲本雅裕・上杉祥三といった人たちも、誠に生き生きと演じていて、実に楽しいドラマが展開されていきいます。
微妙なライバル奈津を演じている栗山千明の存在感もすばらしい!
さて、その中で、私が一番気に入っているのは椎名林檎の歌う主題歌「カーネーション」です。
http://www.youtube.com/watch?v=FRMk1R8ZJmU
この曲は、このドラマのために椎名林檎が書き下ろしたものなのだそうですが、なるほど、それゆえにこれほどドラマとの一体感を醸し出しているのだなと、思いました。
ワルツのような舞曲をイメージさせる緩やかな旋律は、durから始まってmoll-durと行き来をしながら中間部で激しく盛り上がり、またけだるい印象的なdurの旋律に戻っていきます。
曲もすばらしいのですが、椎名林檎の歌が何とも味わい深くて、意図的にファルセットを用いたり、引きずるようなかすれ声を聴かせたりと、倦むところがありません。
この物語の背景などに合わせるために、かなり計算をして歌っているように見受けられました。
これまた近頃の「朝ドラ」では出色の主題歌というべきではないでしょうか。
改めて椎名林檎の才能には脱帽してしまいました。
さて、先週は糸子と勝の結婚式というハッピーな展開となりましたが、小篠綾子さんのご主人(ドラマの中では「勝」)は中国戦線で戦病死されています。
恐らく物語はこれから一つのカタストロフを経て、大きく羽ばたいていくことになるのでしょうが、これからも眼を離せませんね。
そして、そのたびに、この椎名林檎の主題歌を聴きながら、不思議にノスタルジックな気分を味わうことでしょう。
ますます楽しみになってきます。
そういえば、来年の大河ドラマ「平清盛」の音楽は吉松隆さんが担当されるそうです。
あの吉松さんがどのような音楽を聴かせてくれるのか、これも今から大変楽しみでなりません。
それから話題は突然変わりますが、今日はジョージ・ハリスンが肺がんで亡くなってからちょうど10年目に当たります。
あれほどのビッグネームにもかかわらず実に謙虚かつ誠実な方で、私もビートルズのメンバーの中ではとりわけお気に入りの方でした。
今日は久しぶりに、「タックスマン」「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などを聴いているところです。
昨日から雲が多かったためか放射冷却はなかったようなので、曇っている割には「底冷え」みたいな寒さはありません。
でも、やっぱり陽射がないと、それだけで寒さを感じてしまいますね。
特に週明けの月曜日の職場事務室は、土日に人気(ひとけ)がないせいか殊に冷え込んでいるような気もします。
それでも社員が出勤し昼くらいまで経つと、徐々にですが室温や湿度も上がってきて過ごしやすくなりますが。
NHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」、なかなかおもしろくて、ちょっとはまっています。
尤も、ウィークディはとっくに出勤の途についている時間ですから、観るのは土曜日のBSプレミアムでの一週間放送分なのですが。
コシノ三姉妹を育て上げた小篠綾子さんの生涯を題材にしているというところで面白さは約束されているのかもしれませんが、当時の風俗や街の様子などを忠実に再現している丁寧な作りも好もしく、大阪放送局制作版としては「ちりとてちん」以来のハマりようとなってしまいました。
特に、主人公の糸子の父親である小原善作を演ずる小林薫がすばらしい!
いつみても「うまい役者だなあ」と感心してしまうのですが、今回もまた出色の出来ですね。
糸子を始めとする家族や商店街の仲間には居丈高に振舞うくせに、立場が上の人には時折厭らしいほどにへり下ったりする。
豪快に見えて気が小さく、商売人の割には交渉事があまりうまくなさそうで、いずれにしても何ともいえないほどの好人物を見事に演じきっていて、本当に感心します。
もちろん、主人公の尾野真千子、おばあちゃんのハルを演ずる正司照枝、お母さん役の麻生祐未、商店街の濱田マリ・甲本雅裕・上杉祥三といった人たちも、誠に生き生きと演じていて、実に楽しいドラマが展開されていきいます。
微妙なライバル奈津を演じている栗山千明の存在感もすばらしい!
さて、その中で、私が一番気に入っているのは椎名林檎の歌う主題歌「カーネーション」です。
http://www.youtube.com/watch?v=FRMk1R8ZJmU
この曲は、このドラマのために椎名林檎が書き下ろしたものなのだそうですが、なるほど、それゆえにこれほどドラマとの一体感を醸し出しているのだなと、思いました。
ワルツのような舞曲をイメージさせる緩やかな旋律は、durから始まってmoll-durと行き来をしながら中間部で激しく盛り上がり、またけだるい印象的なdurの旋律に戻っていきます。
曲もすばらしいのですが、椎名林檎の歌が何とも味わい深くて、意図的にファルセットを用いたり、引きずるようなかすれ声を聴かせたりと、倦むところがありません。
この物語の背景などに合わせるために、かなり計算をして歌っているように見受けられました。
これまた近頃の「朝ドラ」では出色の主題歌というべきではないでしょうか。
改めて椎名林檎の才能には脱帽してしまいました。
さて、先週は糸子と勝の結婚式というハッピーな展開となりましたが、小篠綾子さんのご主人(ドラマの中では「勝」)は中国戦線で戦病死されています。
恐らく物語はこれから一つのカタストロフを経て、大きく羽ばたいていくことになるのでしょうが、これからも眼を離せませんね。
そして、そのたびに、この椎名林檎の主題歌を聴きながら、不思議にノスタルジックな気分を味わうことでしょう。
ますます楽しみになってきます。
そういえば、来年の大河ドラマ「平清盛」の音楽は吉松隆さんが担当されるそうです。
あの吉松さんがどのような音楽を聴かせてくれるのか、これも今から大変楽しみでなりません。
それから話題は突然変わりますが、今日はジョージ・ハリスンが肺がんで亡くなってからちょうど10年目に当たります。
あれほどのビッグネームにもかかわらず実に謙虚かつ誠実な方で、私もビートルズのメンバーの中ではとりわけお気に入りの方でした。
今日は久しぶりに、「タックスマン」「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などを聴いているところです。
最近は日本の歌謡を聴きませんが、椎名さんは昔からかなり音楽的に異色な方でしたね。独特の世界観がありそうです。一度連ドラの主題歌を聞いてみます。
by ムース (2011-11-29 00:04)
こちらも昨日は曇り空の寒い一日でした。
今年はオフィスの暖房の設定温度を低くするように言われていますので
仕事をしていても寒いです。。。
カーネーションは見ておりませんが、素晴らしい役者さんたちが出演されているのですね。
小篠綾子さんにも興味があります。
椎名林檎さんは、不思議な魅力を持った女性だと感じます。
作られる歌も独特ですよね。 もちろん、歌唱力もあります。
ビートルズは、私も小学生の頃に友人が大ファンでしたのでよくレコードで聞いたものです。
もう10年目になるのですね。。。時の流れの早さには驚きます。
by hirochiki (2011-11-29 05:37)
お早うご゛さいます。
ドラマはほとんど見ないのですが「音付け」には興味があります。
ドキュメントなども最後のテロップの音響と名前をついつい見てしまいます。あれは一瞬ですけれど…
愚息が「音付け」屋さんです。とてもとてもマイナーな…
by 夏炉冬扇 (2011-11-29 08:47)
「カーネーション」、気になりながら見たことがありませんでした。椎名林檎の曲だったのですね!気になったので早速視聴してみました。椎名林檎の曲の中ではおとなし目の印象ですがさすがという感じがします。
実はうちの長女が不登校だった中2中3の頃貪るように聴いていた曲の多くが椎名林檎でした。最初は「歌舞伎町の女王」などまったく受け容れられなかった私ですが、何度も聴かされ馴染みの曲になりました。私が好きな曲は曲名を忘れましたが、なかなか面白いと思います。彼女はクラシックバレエの経験があるそうですし確かお父様がかなりのクラシック音楽ファンでその影響を受けているようですね。
by Cecilia (2011-11-29 08:57)
ムースさん、こんにちは。
私もいわゆる「J-POP」は、この頃全く聴きません(演歌は前から苦手でしたが)。
しかし、椎名林檎は、幼少時にピアノやクラシックバレエを習っていたということもあるのか、他のポップ歌手とは同列に語れない魅力があるように思います。
youtubeのリンクを張りましたので、一度お試しください。
by 伊閣蝶 (2011-11-29 12:43)
hirochikiさん、こんにちは。
hirochikiさんのオフィスでもやはり暖房は抑えられているのですね。きちんとした重ね着などで対応しないと、今年の冬は厳しそうです。
朝ドラは、私もそれほど熱心に観る方ではないのですが、今回は主題歌と役者に魅かれてついつい観てしまいます。
椎名林檎が作り出す音楽は、私も大変魅力にあふれたものだと思います。
林檎というペンネームも、リンゴ・スターからとったという話もあるようで、ビートルズともつながっています。
それにしても、小学生でビートルズファンとは、これは何ともすごい!
by 伊閣蝶 (2011-11-29 12:44)
夏炉冬扇さん、こんにちは。
ご子息は、映像作品の音響を担当されているのですか!
これは大変ですね。なんといっても、音楽・音響は映像作品の印象を大きく左右するものでありますから。
機会を見つけて拝見(拝聴)したいところです。
by 伊閣蝶 (2011-11-29 12:45)
Ceciliaさん、こんにちは。
仰る通り、椎名林檎の曲の中では大人し目な感じですが、強烈に印象に残る曲だと思います。
お嬢様が不登校の頃に椎名林檎の曲を貪るように聴いておられたとのこと。
何だか大変よくわかる気がします。
椎名林檎自体、多くの挫折を経験してきたはずですので、訴えかける力も非常に大きいものがあったのではないかと思われました。
彼女は、幼少の頃、ピアノとクラシックバレエを習っていたそうですが、そうですか、彼女のお父さんはクラシックファンだったのですね。
これもなるほどと納得です。
by 伊閣蝶 (2011-11-29 12:45)
椎名さんの才能、同感ですね。
シンガーソングライターは基本的に尊敬します。
自分で詩&曲を作り、自分の声で仕上げる・・・。
素晴らしい事だと思うと同時に、更にその「出来」が良ければ沢山の人達の心を癒す。 その能力に感服します。 ^^
by のら人 (2011-11-29 19:33)
のら人さん、こんばんは。
シンガーソングライター、私も尊敬しますね。
自分の心中からわき上がる想いを、具体的な形にして創造できることの素晴らしさ。
そして、それがそれを聴く人々の心に共鳴するという奇跡。
それを成し遂げることの出来る才能は恐るべきものがあると思います。
by 伊閣蝶 (2011-11-29 23:27)
僕もビートルズの中ではジョージが一番好きです。
あの謙虚な人柄、素晴らしいですね。
もちろんそこから紡ぎだされた音楽も。
by マチャ (2011-11-30 17:24)
マチャさん、こんばんは。
マチャさんもきっとジョージのことがお好きだろうなと、あの大労作、クラプトンの記事を拝見し感じておりました。
真に才能ある人は、むしろ大変控えめである、という話がありますが、ジョージはまさに文字通りの方だったなと思います。
by 伊閣蝶 (2011-12-01 00:22)