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ラフマニノフの晩禱(徹夜祷)を歌えることになりました! [音楽]

12月になりました。

昨晩から雨が降り続き、今朝は小降りとなったものの、気温はぐんと下がりました。
北の方では街中でもかなりの積雪があった模様です。

昨日は、夕方くらいまで陽射しが残っていて、この時期にしては暖かな日となりました。
日比谷公園に出かけたら、白い山茶花が花を付けていて、ほのかな香を放っています。
sazanka1130.jpg
初頭の陽射しを浴びて、輝くばかりの白さでした。

しかし、今日のような寒さに出会うと、こうして冬は徐々に近づいてくるのだなと実感されます。

以前、「ラフマニノフの晩祷(徹夜祷)」という記事を書きましたが、この記事に対して、先日、fusenさんよりコメントをいただき、何とアマチュアの合唱団による晩禱の演奏会が来年の2月26日に開催されるとの、嬉しくも驚くべきお話が寄せられました。
合唱団のお名前は、

アリルイヤ合唱団

です。
bantou.jpg
アリルイヤは、ロシア語で「Аллилуйя」、これはヘブライ語のハレルヤ(Hallelujah)と同様で「主をほめたたえよ」という意味になります。
ラフマニノフの晩禱の第3曲「悪人の謀(はかりごと)に行かざる人は福(さいはひ)なり」で初めて歌われるこのコーラスは誠に印象的ですよね。
そのあとも何度か登場し、耳になじみやすいこともあって、晩禱における一つの重要なテーマとなっているのではないでしょうか。

早速、ご紹介いただいたサイトで確認すると、なんと当日の入場料は無料ということで、整理券をご用意くださるとのこと。
そこで、何枚か整理券をお願いしたい旨、fusenさんにメールを差し上げたところ、「一緒に歌いませんか?」との、誠に驚くべき返信を頂戴してしまったのです!

夢かと思いました!

これほどまでに憧れていつつも、自分が歌う機会など金輪際あり得ないだろう、また、ロシア語もロシア正教のことも全く知らない門外漢にはあまりにも分不相応である、と考えていたので、本当に驚天動地(とはかなり大袈裟ですが)なお話でした。
それに、2月26日の本番までにあと三カ月しかないわけです。
果たして間に合うのか、というところが、冷静に考えてみれば当然のことですが、相当に危惧されたのでした。

しかし、それでも、もしも歌うことが許されるのであれば歌いたい!という心中からの想いに抗うことはできず、ご迷惑でなければご一緒させて頂きたい、と返信をお送りしたところ、お許しを頂き、不安と期待と高揚感のないまぜになった心持で昨日の晩の練習に赴いたわけです。
練習会場のある東京メトロ早稲田駅でfusenさんと待ち合わせ、ご案内いただきました。

私はバリトンですが、今、第2テノールの人員が不足気味で、できればそこを歌ってもらえないかとのこと。
これまで、練習時の応援として歌ったことは多少ありますが、最初からテノールを歌うのは初めての経験です。
不安はもちろんありましたが、全てが初めての経験でもありますから、思い切って第2テノールを歌う方向でチャレンジすることにしました。

指揮者で、ご指導を頂いている神尾昇先生は、芸大で声楽科をご卒業の後、指揮科に再入学されて首席でご卒業。
オペラを中心とする指揮活動のほか、声楽家としても精力的に舞台に立たれています。

神尾先生のご指導は、誠に情熱的かつパワフルで、しかも大変わかりやすいものでした。
しかし、いちいちパートの音取りなどに時間を割くことはなく、アンサンブルや歌詞の表現方法、全体の響きなど演奏に向けた実践的なものとなっています。
ロシア語が読めないうえ、完全に初見状態で臨んだ私は、とにかく音を自分で拾うのに精いっぱい(^_^;
音取りやロシア語歌詞の読み方はきちんと予習してこないととてもついていけないことを痛感しました。

また、テノールを2時間30分にわたって連続して歌い続けたことで、音の出し方、具体的には腹筋の使い方がバリトンやベースの時とはかなり違うことも実感したところです。
私はバリトンだけれども出そうと思えばGやAやBも出るんですよ、といった類のぬるい感覚ではとても対応できないと、これまた痛感したのでした。
ある一定の高音域にずっといなくてはならないということが、これほど腹筋などに連続的な緊張感を要求されることだとは思ってもみなかった。
うーむ、甘いコーラスを続けてきたのだなと、これまた大反省です。

アリルイヤ合唱団のメンバーの方々は、既にかなりのハイレベルにおられますから、彼我の絶望的な格差に気後れしている部分も相当にありますし、何よりも現メンバーの皆さまにご迷惑をおかけすることにならないだろうかと危惧もしておりますが、あと16回の練習で、自分として出来る限りの努力をしたいと考えています。
メンバーの皆さんはとても真摯にこの曲に向き合っておられ、その純粋な想いには心の底から感動しました。
練習時間は、一応、19時~21時とされていますが、その後に有志が残り30分間の追加練習に取り組んでおられます。
親睦を第一に考えている合唱団ですと、練習の後に飲み会、なんてことになりがちですが、そのようなことは全くなく、そんな時間があるのなら一分でも長く練習を!という気概が強く感ぜられました。
しかし、やはり「晩禱の全曲演奏」という高い目標を団として統一化しているからなのでしょうか、団全体の雰囲気は最高で、メンバーの皆さんも大変に純粋でありつつ和気あいあいとした雰囲気の気持ちのいい方々ばかりです。
久しぶりに、一つの曲をみんなで作り上げる、という充実感を噛みしめたのでした。

私のこの挑戦は、やはり冷静に考えればかなり無謀なことではないかと思います。
しかし、あと16回の練習を重ねて、この晩禱全曲演奏の舞台に立つことができたとしたら、恐らく私の中の合唱に対する想いは相当に大きな変化と成長を遂げることとなりましょう。
そのときの自分の姿に出会ってみたい、今はそんな気持ちでいっぱいです。
性根を入れかえて頑張ろうとの誓いを新たにしているところです。
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コメント 10

般若坊

よかったですね! アリルイヤ合唱団の第2テノール ご成功を祈っています。 といっても 2月ですよね・・・ 練習が充分できますね・・・ がんばって!
by 般若坊 (2011-12-01 18:06) 

伊閣蝶

般若坊さん、こんばんは。
ありがとうございます!
50分以上に及ぶ、声楽だけの大曲の演奏ですので、さすがに不安感で一杯ではありますが、頑張るつもりです。
何とか、現団員のみなさんに少しでも近づけるよう努力したいと思います。
by 伊閣蝶 (2011-12-01 19:09) 

hirochiki

今日は、昼間の気温が上がらず寒い一日になりましたね。
山茶花の白が太陽の光を浴びてより輝いて見えます。

アリルイヤ合唱団で第二テノールを歌われるとのこと
とても素晴らしいですね!
あと16回も練習ができるとのことですし
何事にも真面目に取り組まれる伊閣蝶さんなら絶対に大丈夫だと思います。
是非ともご成功をお祈りいたしております。

by hirochiki (2011-12-01 21:05) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
今日は結局終日肌寒い日になりました。

励ましのコメント、誠にありがとうございます。
曲自体の重さを考えれば、16回はむしろ少ない練習回数かもしれません。
でも、16回あるのだということを励みにがんばりたいと思います。
心温まるエール、誠にありがとうございました。
by 伊閣蝶 (2011-12-02 00:56) 

さーやん

おはよう御座います
ご来訪あしあと有り難う御座います
これからも宜しくお願いします
by さーやん (2011-12-02 06:41) 

Cecilia

ラフマニノフの晩禱、どのような曲か聴かないとわかりません。
なかなか聴き応え・歌い応えがありそうなイメージです。
歌う機会ができたなんてラッキーですね!伊閣蝶さんならきっと万全の準備で臨まれることだろうと思います。体調に気をつけて頑張ってください!
牛込箪笥区民ホールは結婚したばかりの頃、オペラアリアを歌う集まりで利用したことがあります。なかなかこじんまりとした良いところだった記憶があります。もう20年も前ですが当時はできたばかりだったような・・・。
by Cecilia (2011-12-02 08:41) 

伊閣蝶

さーやんさん、こんにちは。
こちらこそ、コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
by 伊閣蝶 (2011-12-02 12:02) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
ラフマニノフの晩祷、聴いているだけでも、演奏には相当の技量とパワーがいるだろうなと思っていましたが、実際に歌ってみると、予想以上の技術とエネルギーが必要だなと実感しました。
私は体力には多少の自信があったのですが、ちょっと揺らぎそうです。
しかし、この長い間憧れていた曲を歌うことができるなんて、本当に夢にも思いませんでしたら、せっかくのチャンス、精一杯努力してみようと思います。
激励のコメント、誠にありがとうございます!
演奏会場となる牛込箪笥区民ホールは、400人ほど収容できる良いホールとのことでした。
Ceciliaさんがオペラアリアのコンサートでお使いになっておられたとお聞きし、なおさら感慨深いものを感じます。
これもまたご縁なのでしょうか。
by 伊閣蝶 (2011-12-02 22:59) 

cfp

伊閣蝶さん、こんばんは。

ラフマニノフを愛する者としては、「晩檮」は、
ラフマニノフの最高傑作とともに、
レクイエムの中でも傑出した作品と思っています。

「晩檮」が日本で演奏されることは、
めったにないと思います。

私も関東エリアに住んでいれば、
何をおいてもかけつけたいところです。
by cfp (2011-12-03 22:39) 

伊閣蝶

cfpさん、こんにちは。
晩禱の演奏、私もこの合唱団に参加することになって知ったのですが、丸の内合唱団が、来年5月のラ・フォルジュルネと10月の定期演奏会で全曲演奏をするそうです。
大変嬉しいことで、感激している次第です。
何とか全国にも広がって欲しいものですね。

それにしても本当に難しい曲です。
改めて気合いを入れ直しているところです。
by 伊閣蝶 (2011-12-04 14:39) 

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