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梅雨明け\(^o^)/ [日記]

梅雨があけました!

hibiya0711.jpg私の居住地でも、土曜日辺りから容赦ない夏の陽射が照りつけ、さすがにクーラーを入れ始めました。
設定温度は30度。部屋の中にいる分には直射日光を浴びないので、これでも十分にしのげます。
また、就寝時はまだ扇風機で対応可能ですので、夜になって外気温が下がってきたらクーラーは止め、窓を開けて風が通るようにしてしのいでいるところです。
それでも、明け方は風が止むので、暑くて目覚めてしまいますが(^_^;

職場の冷房は28度に設定されていますが、職員の机上に一台ずつ設置されているデスクトップPCは、それぞれにCPUなどから熱を発していますので、体感的には、家にいるときの30度よりも暑く感じてしまいますね。

そんな中、通勤電車の中の吊広告に「バイバイ! だらだら夏休み」というものがありました。
第三文明社発行の「灯台2011年8月号」の特集記事のようです。
私は創価学会とは縁もゆかりもないので、当然、この雑誌も読んだことはありませんし、購入するつもりもありませんが、この標題をみながら「いや、夏なんだからダラダラすればいいじゃないか」とちょっと反発してしまったのでした。
箇条書きの標題から察するに、どうやらこれは子供の夏休みの過ごし方を巡る記事のようです。
「今年こそ実行できる計画表をつくろう」
「夏休みは、基礎学力を固める絶好のチャンス」
だとか。

そういえば子どもの頃、私の地方ではお盆過ぎには急速に気温が下がり秋めいてくるので、夏休みは8月18日まででした。
暑さが本格化するのも8月に入ってからなので、スタートは8月1日。
つまり、休みの期間は二週間ちょっとということになります。
この短い期間に、学習帳・ドリル・工作などのほか、朝顔だの昆虫の羽化だのをテーマにした自由研究をしろといったかなり過酷な宿題が課せられ、最後の三日間くらいは徹夜で宿題をやっつけたという厭な思い出があります。
だから、「実行できる計画表」を作るというのは誠に結構なことだと思いますが、当時はクーラーなどはもちろんあるはずなく、扇風機すらなかったわけですから、いくら元気な子供とはいえ、そうそう効率的に宿題をこなすことなど無理な相談だったような気がしています。

一方、大人たちだって、クーラーもない職場では暑さをしのぐことこそが先決であり、開襟シャツや半ズボン姿に団扇で風を送り、無理のない範囲で仕事をしていたのではないでしょうか。
日中などは、メリヤスの下着やステテコに下駄履きの男性とか、同じく下着の上にスリップ一枚の女性とかがが平気で外を歩いていたような気がします。

夏は暑いものだから、暑い暑いと暑がってやり過ごすしかない。三週間も我慢すれば少しはしのぎやすくなるのだから。という感じで、真夏などというものは、そもそも生産性が落ちて当たり前なのだ、と達観していた節がありますね。

エアコンが普及し始めたのはいつの頃なのか、私はよく知らないのですが(何しろ、高校を卒業するまで冷房などの必要を感じていませんでしたから)、いつの間にかあらゆる場所で空調設備が整い始め、地下の軌道内(トンネル)に熱がこもる危険性があるからと見合わせてきた地下鉄にまで冷房が入り、「排熱や排気などは本当に大丈夫なのだろうか」と他事ながら大変心配になったことを思い出しています。
もちろん、毎日汗だくで通勤していた地下鉄に冷房が入るのは大変嬉しい話で、大歓迎で大喜びはしたのですが。

さて、このように空調が整って、真夏でも快適な職場環境が与えられるようになると、当たり前のことではありますが、環境の改善によって生産性の向上や効率化が求められてきます。
つまり、以前であれば、「暑いんだからしょうがない」で済まされてきたものが、そうはいかなくなるわけですね。
また、実際に職場環境が快適になれば、心情的にだらだらとしているわけにはいきません。働く人たちは年間を通じて最高のパフォーマンスを発揮しようと努めるようになります。

かくしてこうした対策の進んだ国から国民総生産が上昇していき、それは極めて短期間に多くの国々に伝播して行くこととなった。

めでたしめでたし、なのでしょうか。

今日で、東日本大震災勃発からもう4カ月が経ちました。
福島原発一号機の事故は、原発の持つ制御不能なリスクと危険性を私たちにまざまざと見せつけ、国民の健康と生存権の保障のためには原発に頼らない生活を考えていく必要性があり、そのためには大規模な節電対策をとらざるを得ないところまで追い詰められつつあります。
先に述べた、空調を完備するなど労働環境を改善することによって、本来では生産性の落ちて当たり前の季節であれども平時と変わりないほどのパフォーマンスが出せるようになりめでたしめでたし、の状況は一変したような気がするのです。

極論かつ暴論であろうことは百も承知ですが、それゆえにこそ、私たちはこの「夏」という季節における私たちのあり方、生活様式などについて、もう一度考え直してみる必要があるのではないかと思うのです。

「夏は暑いもの。暑いのだから頑張って動けば体力を消耗し、下手をすれば熱中症に陥って命の危険を犯す可能性もある。だから、夏は暑さに逆らうことなく、出来る限り体力を温存してやり過ごそう。そのためには必要以上に動かずダラダラしていることが一番!」

というふうに考えるのですが如何。

8月の初めからお盆の終わりくらいまでの期間、思い切って大人もみんな夏休みとし、家に居ながらひたすらダラダラと過ごす。
もちろん、クーラーなどはいれず、ベランダや縁側に出て、かいた汗に扇風機や団扇で風を送って冷やし、打ち水をして風鈴の音などを聴きながら、ボーっとしている。
傍らには冷たい麦茶などを置き、きちんと水分補給をしていれば、これは意外に快適なものでしょう。

梅雨明け宣言とともに訪れた強烈な暑さにうんざりしていたところに、冒頭の吊広告を見てしまったので、ついつい怠け者の本性を出してしまいましたが、こんなふうに煽りたてられては子供も大変だし、そのためのおぜん立てをしなければならない親たちには塗炭の苦しみを味わわせることになるのではないか。
何だかそんな風に思い、ちょっと投げやりなことを書いてしまいました(^_^;
ご容赦のほどを。

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hirochiki

我が家は、けっこう広い通りに面している上に南向きなので夏はとっても暑いです。
夜も窓を開けたまま寝ることが物騒でできないので、結局はエアコンをつけて眠ります。(2時間後には切れるようにセットします)
そのため、今日も夜中の3時頃に目が覚めてしまいそれから一睡もできず、結局は睡眠不足になってしまいました。。。
健康を害してまでの節電は、いけませんよね。
何事も、流れに逆らわずに過ごしてゆくのが一番のような気がしています。
今日はまだ月曜日です、週末が待ち遠しいですね(笑)
by hirochiki (2011-07-11 16:40) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
私の家はマンションの六階なので、夜、窓を開けて眠ることができるのは実に助かります。
確かに大通りに面しているおうちの場合は物騒で、とても就寝時に窓を開けるわけにはまいりませんね。
この時期は、扇風機やクーラーのタイマーが切れると暑さで目覚めてしまい、寝不足になることが多く、それだけでも体力を消耗してしまいます。
仰る通り、健康を害してまでの節電は本末転倒だと思います。
月曜日なのに週末が待ち遠しい、うーん、これも全く同感。
何とかうまく、この暑さとも付き合っていくことができればと思っています。
by 伊閣蝶 (2011-07-11 18:12) 

きんた

子供のころバスにクーラーが入り「冷房車」と掲げたバスを待った思い出があります。我が家も1階なので窓を開けて寝ることができず、エアコンが切れた後汗だく状態で目を覚ますことが多いです。
日中の日差しは肌を刺すようで、こんな時はアイスでも食べながらだらだら過ごしたいですね。
by きんた (2011-07-11 20:55) 

伊閣蝶

きんたさん、こんばんは。
そういえば、「冷房車」と書かれたバス、確かにありましたね。
窓が全部閉まっていて、遠目からもそれとわかりました。
きんたさんのお宅も1階とのことで、窓を開けられず、大変なことと思います。
一晩中、エアコンをつけておくと、さすがに体が冷えきってしまいますし、厳しいところですね。
また、暑い昼間、アイスでも食べながらダラダラ過ごす。大賛成です!
by 伊閣蝶 (2011-07-11 23:49) 

ムース

夏はのんびりと過ごす!。に限ります。思えば冷房が全家庭に普及していない時代も、それなりに何とか過ごせたものです。当時は確かに近年ほど暑くなかったかもしれませんが、熱中症が連日ニュースになったという記憶はありません(報じていなかったからかもしれませんが)。冷房が当たり前になってしまった昨今、人間にとって基本的な「暑さへの防衛」が本能的な意味でも忘れられてきているのかもしれません。私も出身は長野県ですので、夏休みは3週間でした。その代わりに中間休み等はあったわけですが、1ヶ月以上休める関西の親戚がうらやましかった記憶があります。
by ムース (2011-07-14 08:50) 

伊閣蝶

ムースさん、こんにちは。
仰る通りと存じます。
暑い時期に無理をして頑張っても、体力を消耗するだけで、勉強にしても労働にしても、とても効率的な結果にはつながらないことでしょう。
私が子供のころは、道路もほとんど未舗装でしたし、それゆえに毎日水巻を欠かしませんでした。
それが子供たちの役目で、井戸水からバケツに汲んで道に水をまくのは重労働でしたが、そのあと涼しくなることを知っていて、むしろ積極的にやったものです。
ところで、ムースさんも長野県のご出身とのこと。
ひと月の夏休みのある従弟たちを羨ましく思った記憶も全く同じです。
by 伊閣蝶 (2011-07-14 18:08) 

節約王

こんばんは。暑い日が続きますね。こちらは35度を超える事も珍しくありませんが夜は比較的過ごしやすくなります。コンクリートの建物が少ない為でしょうか。
私も少年時代は貧乏役人の息子だったのでエアコンはお金持ちしか買えないものだと思っていました。夏休みは用もないのにデパートやスーパーに行ってクーラーに当たっているようなガキでした。
あの頃は今ほど暑くなかったので何とかなりましたが今はせめて30度前後まで温度を下げないと熱中症で死んでしまいますよね。
私も夏は無理せずだらだらするほうがいいと思います。
by 節約王 (2011-07-14 22:29) 

Cecilia

夏はだらだら~に賛成です!

>学習帳・ドリル・工作などのほか、朝顔だの昆虫の羽化だのをテーマにした自由研究をしろといったかなり過酷な宿題

最近の小学校の夏休みの課題は一見ゆるゆるなのですが、親が手をかけるのが当たり前みたいになっています。そして親が手をかけた”立派な作品”が賞をもらうのです。夏休みは親(特に母親)にとってきついです。(苦笑)そう言えば昔のママ友の一人が「感想文を子供が書いたように仕上げるのに苦労した。」と言っていました。
夏休みの宿題のために何かのイベント(宿題対策のためのイベントが各地で開催されています。)に出かけたりするというのもどうかな、と思ったりします。
中学受験組の子は夏休みは学校の宿題どころではないので工作関係はもっと早い時期にするのだという話も聞いています。


by Cecilia (2011-07-15 08:32) 

伊閣蝶

節約王さん、こんにちは。
本当に暑い日が続きます。高崎方面は内陸部になるせいか、やはり日中の気温はかなり高くなるのですね。
私は、職場が有楽町で、海に近く皇居のお濠などもあることから、あまり劇的な気温上昇とはならないようです。
不思議なことに神奈川県もあまり高温にならないようですね。
要もないのにスーパーやデパートに行って涼んでいた、というお話は、正しく私が上京した当時採っていた手法です。
給料も安く(月給6万円にも満たなかった)、会社の寮暮らしでしたから個人でエアコンをいれるなど思いも及びませんでした。
それでも、休日、暑い量の部屋の中で大汗をかきながら団扇で風を送って音楽でも聴きながらだらだらしているだけで、それなりに暮らしていけましたね。
熱中症などという言葉は、当時は全く聞きませんでしたし。

by 伊閣蝶 (2011-07-15 12:09) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
小学生の宿題を親が手掛ける、という話をどこかで聞いたことがありますが、実際に親が手掛けた「立派な作品」が賞をとる、というお話を伺い、かなり驚いています。
これは親にとって大変なプレッシャーですね。
というよりも、そんなことをしてまで取り組ませる夏休みの宿題に意味があるのでしょうか?
しかも、工作どころか感想文まで書かさせられるとは、親にとって地獄のような夏休みといわざるを得ません。
私個人としては、子供に読書感想文を書かせること自体、大変な難題ではないかと思っています。どんな本を読んだのか、その本の名前を報告させるだけでいいような気がします。
私自身の子供時代を振り返っても、本を読むということそれ自体は大変大きな楽しみで、子供ながらに知的興奮を喚起される素敵な時間でありましたが、それを「感想文」という形でまとめるとなると、とたんにげんなりしたものです。感動をどのように表現していいのかわからず、自分の知っているわずかな語彙の中で書くとどうも違う、自分はウソを書いているのではないか、という自己嫌悪に陥ってしまうわけです。
感想文はいわば「書評」なわけで、書評一つをものにするのは職業的な評論家でも大変な作業なのですから、そんな大変な作業を子供に強いるのはいかがなものかと思ってしまいますね。
宿題対策のイベントも私にとってはとても理解できませんし、夏休み前に工作関係の宿題をやってしまう、というのも、どうも本末転倒のような気がしてなりません。
そう考えると、宿題の辛い思い出はあるものの、私などが小学校の時の方がまだしも自然であったように思われました。

by 伊閣蝶 (2011-07-15 12:12) 

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