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梅雨の花たち [日記]

朝のうちは薄曇りでしたが、昼過ぎからは晴れ間が広がり、爽やかな天気となりました。
予報では夕方に天気が崩れるとのことでしたが、幸いそれは免れたようです。

麗らかな天気の中、日比谷公園に出かけると、ガクアジサイがきれいに咲いていました。
gakuazisai.jpg

山吹の花も、今が盛りというところです。
yamabuki.jpg

「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき」

兼明親王の、余りにも有名な歌です。

太田道灌と紅皿との伝説が大変良く知られていますが、兼明親王がこの歌を作った背景も、まさにこの通りだったとのことですから、太田道灌に山吹の花の小枝を差し出した紅皿は、そうした教養をきちんと身に付けた娘であったということなのでしょう。

元歌は「あやしき」つまり、(この雨降りの中で蓑を用意できなかったことが)道義や礼儀を欠いている、として恥じている気持を表していますが、江戸時代になるとこれが「かなしき」と変わります。
恐らく、その方が多くの人たちに対して直截に伝わると考えたからなのではないかと思われます。
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hirochiki

額紫陽花が見事に花を咲かせていますね。
山吹の黄色からは、パワーをたくさんいただけます!
なにせ、ビタミンカラーですから(*^^)v
このじめじめした梅雨の時期に咲く花たちは、私達の心をほっと和ませてくれますね。

by hirochiki (2011-06-10 05:52) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
今日は薄曇りのはっきりしない天気となりました。
なるほど!山吹の花の色はビタミンカラーでしたね!
この花に出会って、何ともいえない力をもらったような気がしたのはそれゆえのことでしたか(*^_^*)
梅雨の鬱陶しさを和らげてくれるのは、この時期に咲く花たちの姿です。
様々な花たちが夏の訪れを今か今かと待っているかのようで、本当に心が洗われる想いがします。
by 伊閣蝶 (2011-06-10 12:05) 

aka

さすが、いろいろお詳しいですね!!勉強になります♪
それにしても、何だか天気も気温もよく分からないですね…。
おかげで、まだ炬燵をしまっていません。

でも、綺麗に咲く花を見たら、そんな気持ちも吹っ飛びますね~。
粋に歌を詠むのもよしですね!!
by aka (2011-06-10 12:52) 

伊閣蝶

akaさん、こんにちは。
本当にはっきりしない天気が続きますね。
それにしても、まだ炬燵が出ているとのことで、私の実家のことを思い出してしまいました。

春から初夏にかけては、本当にたくさんの花が咲きます。
もうサフランまで咲いていて、驚きました。
こうした花たちを眺めていると、梅雨の鬱陶しさも一時忘れることができますね。
by 伊閣蝶 (2011-06-10 18:07) 

節約王

伊閣蝶様
こんばんは。いつも楽しく拝見しています。いつもながら広範囲で深いテーマに感心させられます。私にとって伊閣蝶様のブログは私が精神的に参っている(根性なしなもので・・・)時、いつも励ましとなります。只今今回6月末で顧客に見限られた事を反省しつつ自己分析し今後の営業活動について考えていた所でした。美しい花を見て心癒す余裕も無かった事を今になって発見した次第です。こんなときこそ落ち着いて周りを見渡し、素直に美しいものは美しいと認め、心を癒す事の大切さを学びました。
by 節約王 (2011-06-15 22:48) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
私の拙いブログが、節約王さんを励ます力になるなど、俄には信じがたいほどの感激です。
むしろ、節約王さんから頂戴するコメントにこそ、私自身がいつも励まされているところでありましたから。
大変光栄で、身の引き締まる想いがしております。

ところで、お仕事のこと、いろいろと大変な状況と拝察します。
私にはとても気のきいたことを申し上げることは叶いませんが、仰る通り、無心に美しさを感ずることができる花や風景を見たり、好みの音楽を聴いたり、自分の宝物を眺めたりすることで、随分心も休まるものだと考えます。
節約王さんのブログでもご紹介下さっている、たくさんの宝物は、きっとそうした力を節約王さんに与えてくれるのではないかと信じております。
私も四半世紀以上前、毎日毎日深夜まで続くきつい仕事に嫌気がさしていた頃、毎朝出勤前に聴くレコードが唯一の慰めでした。
そしてその時間を持つことで、その難局を何とか乗り越えることが出来たのです。
人は、心(精神)によって体調までもコントロールすることができるのだな、としみじみ思ったものでした。

でも、どうぞ、くれぐれもご無理をなさいませんようにと、心よりお願い申し上げる次第です。
by 伊閣蝶 (2011-06-15 23:47) 

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