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june bride [日記]

週末はあいにくの天気となりました。
今日も朝から曇り空で、夕方には雨が降り始める始末です。

kyosiki0611_01.jpgそんな季節ではありますが、六月は、いわゆる「june bride」ということで、この時期に結婚式を挙げるのは、特に新婦にとって一つの憧れ、なのだといいます。

「6月に結婚式を挙げた花嫁は幸せになれる」という俚諺は、古くから欧州にあったとのことですが、その理由、諸説はあれども、「ローマ神話に出てくるジュピターの妻ジュノ(JUNO)が6月(JUNE)を支配し、家庭や結婚を守る女神であることから6月の花嫁は幸せになるという説」が一番有力なのかもしれません。
しかし、これは実際に出かけてみればわかるのですが、欧州の6月は季節としては最高で、一年を通じて最も陽が長く、天候も安定していて爽やかな晴天に恵まれるわけで、やはり幸せな人生の第一歩を踏み出すのにふさわしい時期であることも、かなり大きな要因でありましょうか。

逆に日本では梅雨の時期となり、季節的にはとても最良とはいえそうにありませんので、結婚式場などは閑散期になっていたのだそうです。
そんなわけで、苦肉の策として欧州の「june bride」を取り入れて宣伝してみたところ、これが大当たり!ということになったようですね。
何と商魂逞しい話だろうか、とも思いますが、式を挙げるカップルが幸せになれると信じて、この時期を選ぶのであれば、これはこれで誠に結構なことだろうと思います。
それに、梅雨の晴れ間、という言葉もあるように、この時期の晴天は大変気持の良いもので、しかも陽も長いのですから、天候にさえ恵まれれば最高の結婚式となること請け合いです。

昨日は、家内の従弟の結婚式があり、日帰りで会津まで行ってきました。

kyosiki0611_02.jpg従弟は、一昨年・昨年と続けて両親を亡くし、一人っ子であったことから、素敵なパートナーが見つかれば、と身内の者共はそれなりに心を砕いていたのですが、昨年の夏くらいに「実は結婚を考えている人がいる」という話を聞き、本当に心底から安堵したところです。
叔父と新婦は、叔父の亡くなる前に会うことが出来、その際、叔父は新婦の手を握りながらお礼の言葉を述べたそうです。
そのいきさつを、新婦がご自身のお母様への花束贈呈におけるお礼の言葉の中で最後に披露してくれ、これには思わず落涙してしまいました。
結婚披露宴における花束贈呈の際のお礼の言葉の中で、連れ合いの親への想いを述べてくれた新婦の優しい心遣いが身に染みてならなかったのです。
従弟は本当に良いお嫁さんを見つけたものだと、改めて感謝の想いを禁じ得ませんでした。

ところで、彼らは教会式の結婚式を挙げたのですが、この式を執り行って下さった牧師様は実にすばらしい方で、そのことも大変印象に残りました。
カトリックなどでの結婚は、両名と神様との間での契約ごとですから、「死が互いを分つまで」別れることは神様との契約を破ることになります。
そのことを念頭におかれてか、何度も何度も二人がこれからともに生きて行く未来の大切さを語られ、「結婚とはそのようなものである」と言い聞かせながら、まず二人にその前提を了解しているのかを確認し、その後にそれぞれに誓いの言葉を述べさせ、誓約書に署名をさせました。
牧師様の式辞も祝祷も、大変心のこもった温かなもので、よくあるサラリーマン的な通り一遍の儀式とは一線を画するものであったことにも感動した次第です。

残念ながら日帰りの会津行となってしまいましたが、家内共々すっかり幸せ気分を味わって帰宅しました。
また、日帰りであったことで、JR東日本の全線一日乗り放題10000円の割引切符を使うことが出来、これは助かりましたね。この切符、二回までは新幹線などの指定も取れるので大変便利でリーズナブルです。
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hirochiki

奥様の従弟さん、ご結婚おめでとうございます。
おふたりともとてもお幸せそうで、私まで嬉しくなりました(*^_^*)
ご両親がご出席できなかったのは大変残念ではありますが、
きっと天国で喜んでいらっしゃることと思います。
実は、私もまだ結婚が決まる前に、当時入院していたphirochikiの祖母に会いに行ったことがあります。
その時のことを思わず思い出してしまいました。
残念ながら、祖母はその後まもなく他界してしまいましたが、今でもその時の空気はよく覚えております。
おふたりが末永くお幸せでありますよう、心からお祈りいたします。
by hirochiki (2011-06-12 19:54) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
温かなコメント、本当にありがとうございました。
仰る通り、叔父夫婦も天国でどれほど喜んでいることかと存じます。
昨年、叔父が亡くなったおり、ひとり残された従弟はどれほど心細い想いであろうかと案じておりましたので、喜びもひとしおでした。
それだけに、hirochikiさんのお心のこもったお祝いのお言葉が一層胸に沁みる想いです。
きっと幸せな結婚生活を送ることだろうと、信じて止みません。

ところで、ご結婚のお決まりになる前にご主人のお祖母様にお逢いになったお話、わざわざお見舞いに行かれたhirochikiさんのお気持も、お祖母様に逢って欲しいとお考えになったご主人のお気持ちも、本当になんという優しさであろうかと心が温かくなりました。
人と人とのつながりの大切さ深さを改めて感じております。
by 伊閣蝶 (2011-06-13 00:05) 

aka

わぁ~♪結婚式だ~♪
おめでたいですね☆おめでとうございます!!

しかも、とても素晴らしいお嫁さんを見つけたようで、幸せは確定されたも同然ですね!!

ジューンブライドか~。そうゆう由来があったとは知りませんでした。
6月はやっぱり人気がありますよね!!

私は汗をかいて化粧がとれるのが嫌で12月にしました。
12月でも、着物の厚くて苦しくて、二度と着るかって思いました(笑)

話は変わりますが、私は緊張するのが嫌で、司会者のいる人前式にしました。誓いの言葉は、自分たちで考えたものを言いました。

確か「両親のようにいつまでもラブラブでいます」だったかな??

キリスト教式も牧師さんがいて憧れましたけどね(*^▽^*)



by aka (2011-06-13 11:25) 

伊閣蝶

akaさん、こんにちは。
お祝いのコメント、ありがとうございます。
従弟は、正にベストパートナーというべき連れ合いに出逢ったのだなと、改めて感動しました。
この歳になると、なかなかこうしたおめでたい席へのご招待はないのですが、なぜか今年はこれで二度目。
やはり嬉しいものですね。
昨年のakaさんのご披露宴のお写真の中に、ケーキを食べさせてもらう一枚があったように記憶しておりますが、従弟たちもそのイベントがあり、従弟は何と新婦からシャベルでケーキを食べさせられていました。
その光景を見ながら、akaさんの先ほどの写真のことを思い起こしたところです。

「両親のようにいつまでもラブラブでいます」
すてきな誓いの言葉ですね。
お二人のお気持ちはもとより、ご両親のことをそのように温かく想いやっておられること、本当に感動してしまいました。
お二人の末永いお幸せを、改めてお祈り申し上げます。
by 伊閣蝶 (2011-06-13 12:29) 

節約王

伊閣蝶様
奥様の従弟さん、ご結婚おめでとうございます。遅ればせながら私からもお祝いの言葉を送る事をお許し下さい。

素敵なパートナーが見つかって本当によかったですね。
本当に心底から安堵なさった事と思います。
叔父様と新婦様が、叔父様の亡くなる前に会うことが出来、その際、叔父様が新婦の手を握りながらお礼の言葉を述べる事が出来たこと、本当によかったですね。私は結婚は新郎新婦同士はもちろん家族と家族が縁を結ぶ事でもあると思いますのでこのエピソードはきっと両家にとっていい思い出となることと思います。
ジューンブライドのエピソード私も聞いたことがあります。実は結婚式場のサポート業務を業務の一つとしてやってまいりましたのでおっしゃられている”欧州では大変いい気候”という内容はとても的を得ていると思います。
しかし私は神話については知りませんでした。又一つ勉強になりました。

by 節約王 (2011-06-15 22:13) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
ご丁寧なお祝いのコメントを頂き、心より感謝申し上げます。
叔父と新婦とのエピソードには、さすがにもらい泣きをしてしまいましたが、その涙の大半は、新婦の優しい思いやりに感服したからにほかなりません。
本当に素敵なパートナーを見つけることが出来、従弟には思わず「でかした!」と言ってしまいました。

ところで、節約王さんは結婚式場のサポート業務に携わっておられたのですね。新たな旅立ちを見守るお仕事ですから、大変ではありましょうが、やりがいもまたおありになることだろうと拝察します。
6月の欧州の季節、私も出張などで出かけたことがありましたが、仕事をしているのがバカらしくなるほど良い天候だったことを思い起こしています。
by 伊閣蝶 (2011-06-15 23:35) 

Cecilia

お身内のご結婚おめでとうございます。
私は従兄弟の結婚式には行ったことがないのですが、ご自分の従兄弟でなく奥様の従兄弟様への暖かいまなざしに驚きました。
良い方と結婚されて本当に良かったですね。
お式も素晴らしいものだったようで、私も幸せのおすそ分けをいただいたように感じました。
牧師さんが所属教会ではなく結婚式場で説教をする場合、時間制限があるため苦労されるという話を聞いたことがあります。きっと限られた時間上手に使われて良い説教・司式をされたのでしょうね。
by Cecilia (2011-06-18 10:11) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
温かなお祝いのコメント、ありがとうございます。
従弟に素敵な連れ合いが出来たことは、本当に嬉しいことでした。
記事にも書きましたが、両親を立て続けに亡くしてしまったあと、このまま一人で暮らすなど、私たちとしてはとても考えたくないことでありましたから。
梅雨の晴れ間にも恵まれ、出席者もたくさんの幸せのお裾分けを頂いた喜びに満ちていました。
牧師さんも時間に追われて大変なのですね。
この式場は、一日に一組だけを受け入れているようですから、多少の時間の余裕はあったのかもしれませんが、本当に親身になって挙式を執り行って下さったことに、改めて感謝した次第です。
by 伊閣蝶 (2011-06-18 11:53) 

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