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脂肪吸引手術 [ダイエット]

今日も気持ちの良い晴天となりました。
雲は多少出ていますし、気温も低いのですが、それだけに爽やかな感じですね。
日比谷公園の八重桜も、漸く見頃を迎えています。
八重桜
昨晩は、夜になって雲がはれ、きれいなお月さまに出会えました。
望月と十六夜はあいにくの曇り空だったので、殊のほか嬉しく眺めてしまいました。

さて、かなり話題になった2009年の脂肪吸引手術による死亡事故に関し、医師の逮捕という方針が固まったようです。

品川美容外科医師を逮捕へ=脂肪吸引手術の女性死亡-業過致死容疑・警視庁

亡くなった女性の小腸には約10カ所に穴が開いていたとのことで、医師が挿入した管でつけた傷とみられるとのことですから、医療ミスの確率はかなり高そうですね。
同課(警視庁捜査一課)は同院や品川本院(港区)などを2回にわたり家宅捜索。押収資料の分析や専門家の意見などから、医師が手術前に前田さんの脂肪量や体内の検査を十分にせず、術後の経過観察や対応も不適切だったと判断した。

にもかかわらず、この医師は「手術は適切だった」と述べているそうですから、認識は双方で真っ向から衝突しています。
しかし、事実として施術された女性は亡くなっているのですから、今後のためにもきちんと究明されるべきであろうと思われます。

ところで、品川美容外科は、こうしたカテゴリの中ではかなり料金が安いので評判なのだそうです。
ネットの評価もいろいろあるようですが、流れ作業のように手術された、などという記述もあり、美容整形というものの性格上、それはさすがにいかがなものかと思われます。

それにしても、脂肪吸引手術、どうなんでしょうか?

ヒトの体の中で、余分な脂肪をため込むばかりではなく、その新陳代謝まで司る脂肪細胞を強引に抜き取るということ自体、私としてはどうも首をかしげざるを得ません。

確かに脂肪細胞は、発育期において盛んに分裂を繰り返し形成されるもので、成人になってしまうとそれ以上は増殖しないそうですから、その後に取り去れば、原理的には脂肪をため込む場所が無くなることになります。
従って、これも理論的にいえば、ため込む場所が無くなる以上、リバウンドもしない、ということになるのでしょう。

しかし、もともとそうした脂肪細胞を必要としてきた体であったわけなのですから、依然として入ってくる脂質の行き場はどうなるのか。
素人考えに基づけば、吸引されなかった外の脂肪細胞に溜まることになりそうですが、脂肪細胞そのものは増えないわけですから、これまでと同じような生活習慣を続けていれば、当然余ってしまいますよね(リバウンドしないことに気を良くして、さらにたくさん食べたりすることもあり得ます)。
とすると、これはやはり血液中に留まらざるを得ないのではないか。
脂肪を消費する場所やため込む場所を探して、脂肪が体中を駆け巡るのではないでしょうか。
とすると、結果として脂質異常症(高脂血症)ということになるのではないか、と危惧されるのです。
脂質異常症は、動脈硬化や膵炎を誘発させるかなり恐ろしい病気で、脳梗塞や虚血性心疾患、大動脈破裂など、死に直結する可能性も高くなります。

また、話によると、脂肪細胞を吸引するというこの手術は耐えがたいほどの痛みを伴うので、施術に当たってはかなりの麻酔を必要とするそうです。
大量の麻酔薬の投与による危険性も、恐らく無視できないレベルなのではないでしょうか。

病的な肥満で、他に治療の方法がないなど、真にやむを得ない事情がある場合などは、施術も致し方ないのかもしれませんが、単におなかの脂肪を簡単に落としたいなどといった安直(失礼!)な理由でこのようなリスクを冒すのはいかがなものかと、正直思いますね。

私事で恐縮ですが、私も腹周りの余分な脂肪には悩まされ続け、風呂に入りながらそれを手でつかみ、「ああ、こいつを一気にナイフかなんかで切り取ることができれば」などと考えたことが何度もあります。
一番肥っていたであろう4年くらい前の腹周りは95cmくらいあったのではないでしょうか(もっとあったかもしれませんね)。
家内からも「そのマワシをなんとかしなくちゃね」などと言われたものです。
両手でその腹の肉をつかむと、正に力士のマワシといった体でしたので(^_^;
それが、毎日定期的に体重を計ることから始めたダイエットによって、現在では80cm程度に落ちています。
スーツのサイズもB体からA体になりました。

このような手術を受けなくても、焦らず地道に体質改善を図れば、肥満状況からはきっと抜け出すことができるはずです。
これに関しては、意志の弱い私ですらできたのですから、自信を以て断言します。

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hirochiki

私も、痩せたいという気持ちはありますが
こういった手術を受けようとは一度も思ったことはありません。
ここ数カ月は、またリバウンドしてしまっていますが
お酒と間食を控えれば、きちんと減量できることがわかっているからです。
あ~、でもあと一カ月後に会社の健康診断があるのですが
どう考えても昨年よりも体重が多いまま受けることになりそうです・・・
by hirochiki (2011-04-21 15:55) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
私もまったく同感です。原因を見直すことをせずに対症療法に走っても、根本的な解決策にはなりませんものね。
それに仰る通りで、私たちの体は生き物なのですから、ちゃんと自分でコントロールすべきですし。
また、それは十分に可能だと思います。

あとひと月後に健康診断ですか。
私は人間ドックの前には酒を控えたりと、結構往生際の悪いあがきをしてしまいます。自然体で立ち向かうべきだとは思うのですが(^_^;
by 伊閣蝶 (2011-04-21 18:03) 

Cecilia

お金に余裕があったら手術してみたいと気持ちが揺れるかもしれません。(苦笑)
この手の美容外科・美容整形・・・胡散臭いのではという思いが先に立ち、飛び込むことができません。まあお金に余裕がないというのが一番の理由ですね。
本番でドレスを着なければならない状況になると焦る私です。(笑)
by Cecilia (2011-04-21 20:13) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
本文にも書きましたが、お風呂に入ってお腹のぜい肉をグワシとつまんだ時、「うう、これをなんとしても取り去りたい」と、私も考えてしまいました。
ただ、やっぱり、(私が男だから、ということもあるのでしょうが)美容整形でどうにかしよう、という気持ちにはなりませんでしたね。
お金をかけても失敗したり、下手をすると命にかかわるリスクを冒す、ということになれば、ちょっと手出しはできませんし。
でも、女声が本番の時にご着用になるドレス。
はたから見ていても、大変そうだな、と思ってしまいます。
by 伊閣蝶 (2011-04-22 13:06) 

節約王

私も同じく、痩せたいという気持ちは強く持っております。
しかしながら手術に関しては一度も考えたことは無いです。
一時期、10kgほど自転車通勤で減りましたが、
ここ数週間は運動による空腹でリバウンドしてしまっています。(汗)
そういえば先週からクロスバイクのパンクが続出しました。
しかし継続する事で減量できることがわかっているから多少食べても継続したいと思います。

by 節約王 (2011-04-23 11:34) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
クロスバイクがパンクしてしまったとのこと。
これは大変です。
しかし、仰る通り、継続はやはり力なり!です。
そのご認識がある限り、大丈夫だと確信します。
少なくとも手術などはお話にならないと私は思います。
by 伊閣蝶 (2011-04-23 23:20) 

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