人間ドック

今日は曇り空から、夜には雨になりました。
昨日と比べて気温は高く、どうやら明日は晴れるようです。

椿の花がきれいに咲いていました。
春はもうすぐそこまで来ています。

昨日・今日と人間ドックを受診してきました。
今回初めて大腸スコープを受けるので一泊ドックとしたところです。
といっても、特に何か自覚症状があったわけではありません。
５０歳も半ばとなると、やはり一度は受けておくべきではないかと、友人や知人から勧められたことが一つのきっかけでした。

大腸スコープというと、大量の下剤（ゴライテリー液）を飲むなどの前準備が大変という意識が強かったのですが、実際にはムーベン液というレモン味の下剤を２リットル、二時間くらいの間に飲むということです。
ビールだったら楽勝な量なので、まあなんとかなるだろうと高を括っている私の前に、ドドーンとポリ袋に入ったムーベン液が置かれました。
飲みやすいように冷やしてあるし味もレモン味ですから、という看護師さんの説明を受け、ではではと早速コップに汲んで一杯めを飲みます。
確かにレモン風味ですが、味はレモンなどとは似ても似つかぬちょっと表現に迷うようなもので、あまり口の中で味わいたくはないなと一気飲み。
二杯めもぐっと飲み干し、それからおもむろにラベルを読むと、ゆっくり飲め、と書いてありました。
しかも、１〜２杯までは特にゆっくりと一杯を１５分くらいかけるように、となっているではありませんか！
これはしたり！
仕方がないので三杯目からはゆっくり飲むことにしましたが、必然的に味わって飲むことになり、はっきりいってうんざりするような味です。
人によってはとても飲めないということもあるそうですが、宜なるかな、というところですね。

1.5リットルを飲み終わるころからおなかがゴロゴロしてきて、その後、間歇的に催し、２リットルを一時間強で飲み終えて終了。
腸内洗浄も順調に完了したので、いよいよ大腸スコープ検査です。
脱水症状の緩和のためと腸の動きを抑制するために点滴を打ちながら、スコープを入れられました。
直腸に入る瞬間はちょっと違和感がありますが、胃カメラを飲むよりは遥かに楽です。
ただ、腸の中に空気を入れられるのでおなかが張ってちょっと苦しくなってしまうことがありますね。
それから、これは情けないことですが、何か変なものが見つかってしまうのを恐れる気持が強く、早く終わってくれないだろうか、という想いが強くなってもいました。
案の定、Ｓ字結腸にポリープが見つかり、今すぐとらなくても大丈夫だとは思いますがどうします？と訊かれ、二度手間になっても面倒ですから、ついでに除去してもらいました。
カメラを見ていると、投げ縄のようなものでポリープを縛って括り根元を高熱で焼き切っているようです。
取り去った後は白くなっていて、これは皮膚を焼いたことによって変色したものだとのことでした。
このように簡単に書いてしまいましたが、これはやはりスコープを操作する先生の腕が確かだったからなのでしょう。
ありがたいことだと感謝、です。

それでも、この処置は「手術」なのだそうで、人間ドックという健康診断から外れて保険診療となってしまいました。
術後一週間は禁酒。出張や旅行や激しい運動は厳禁で、コーヒーや紅茶、炭酸水などの刺激物、香辛料、ごぼうや茸など繊維の多いものも控えるように、とのことでした。
うーむ、そうかこれは手術なんだな、と妙に納得です。
中でも、一週間の禁酒はちょっと寂しいところですね。
除去したポリープが、がん性であるかどうか検査をするとのことで、検査結果は再来週くらいに教えてくれるそうです。

いずれにしても、ポリープを発見でき、それを除去できたのは幸いでした。
今回受けなければ、何れ潜血反応などで精密検査を受けざるを得なくなり、余計な時間がかかったことでしょうから。
それに、これは副次的ですが、腸内清掃によって宿便を全て排出できたのもありがたい効果だと思っています。

さて、初めての経験であった大腸スコープはこんな具合となってしまったのですが、その他の項目は、ダイエットのために取り組んできた食事療法や継続的な運動の効果があってか、かなり改善されていて、自分でもちょっと驚きました。
酒飲みのわりには肝臓の値はさほど悪くはなかったのですが、尿酸値などは高めであったし、逆流性食道炎もあったりしましたので、注目していたわけです。
その尿酸値はかなり改善された上、なんと慢性的な胸焼けに悩まされてきた逆流性食道炎も治りかけているとのこと。
総コレステロールは15８、悪玉コレステロールは71、中性脂肪は45、γーGTPは21、血糖値もヘモグロビンＡ１ｃも基準値をかなり下回っています。

何よりも、身体測定の結果、肥満の傾向は見られないと診断されたことが嬉しくてなりません。
ひどい時は体重が90kg、胴回りも96cmなどという状況でしたから。
肥満状態が解消されたことで脂肪肝もなくなり、例のメタボの指標である胴回りも82cmでした（もうちょっと頑張りたいところです）。

膝や腰痛を解消するために取り組んできたダイエットでしたが、想像以上に体全体のケアを進めてくれるものとなったようです。
適度な運動、適度で規則的な食事、飲酒の制限、など、それほど辛いことをしてきたわけでもなかったのですが、効果は覿面でした。
これに勇気づけられましたので、これからも心がけて生活していこうと改めて思い直しているところです。

タグ：大腸スコープ ダイエット 人間ドック

コメント 5

ムーベン液、想像しただけでうんざりしそうです。
バリウムもヨーグルト風味っぽいですが、味わいたくないですよね。
人間ドック、お疲れ様でした。総合的に行って良かった・・・という感じですね。
私ももっと努力しなければと思います。（ダイエット）
by Cecilia (2011-03-02 04:41) 

Ceciliaさん、こんにちは。
朝のうちは小雨が降っていましたが、予報通り晴れてきました。
ムーベン液、さすがに私もうんざりでした。
ただ、内視鏡検査だとバリウムを飲まなくてもいいのが救いですね。
胃カメラは辛い検査ですが、その場で終わるので、あとあとまで響くバリウムよりも気が楽です。
しかもあのバリウムのまずさも（以前よりはだいぶましになりましたが）筆舌に尽くしがたいものですし。
ドックの結果としては、結局、大腸ポリープも見つかったので、本当に「行って良かった」と思います。
ダイエットも、焦らずに計画的に行うと全体的な体質改善にもつながるのだなと、私も改めて思い知ったところです。

by 伊閣蝶 (2011-03-02 12:03) 

大腸ポリープの検査、本当にお疲れ様でした。
除去したポリープの検査の結果が何事もありませんようお祈りいたしております。
お恥ずかしい話ですが、私は、数年前に会社の健康診断でバリウムがなかなか飲めず、それ以来、バリウム検査は受けておりません。
しかし、こういったお話をお聞きすると、やはりきちんと受けた方が良いですね。
それにしても、胃閣蝶さんは、減量したことでとても嬉しい結果に繋がったようで何よりでした。
やはり、何事も日々の積み重ねなのだとつくづく感じます。
これからも、適度な運動、適度で規則的な食事、飲酒の制限は、継続ですね(*^_^*)
by hirochiki (2011-03-02 16:06) 

hirochikiさん、こんばんは。
温かなコメント、ありがとうございます。
ポリープの組織検査結果は、なんと22日に聞きに行くことになっていますから、きっと大したことがないんだろうと高を括っています。

ところで、バリウムによる胃の検査、これは本当に辛いと思います。
それに、もしも何か気になる点がでれば、結局のところ内視鏡検査になってしまいますので、私もある時から内視鏡検査に切り替えました。
カメラを飲む瞬間は厭なものですが一瞬ですし、下剤を飲んでバリウムを排出するなどの面倒な後処理がない分、こちらの方がいいと思いますね。

減量の効果、これについては私も驚きました。
やはり無理をせずにきちんと生活環境を見直していくことが、結果的には最も確実で早いのだなと思います。
急がば回れ、というところでしょうか。
そんなわけで、この生活習慣、これからも自然体で継続していきたいと思います(*^o^*)
by 伊閣蝶 (2011-03-02 19:00) 

節約王さん、こんばんは。
ご無沙汰いたしております。コメント、ありがとうございました。
お元気でご活躍のことと存じます。
人間ドックはもう15年近く受けていますが、やっぱり自分の体のケアという点では必要かもしれません。
それに、年々、検査項目も充実し、成人病などの早期発見にはだいぶ寄与してきているものと実感します。
安心料だと思えば、辛い検査も耐えることが出来ますしね。
ムーベン液、いやあ、筆舌に尽くしがたい味ですよ。１、2杯はどうということもありませんが、2リットルはさすがに厳しいものがあります。
by 伊閣蝶 (2011-03-02 23:20)