月の不思議 [音楽]
暑い日が続きます。
と、毎度毎度このような常套句ばかりになってしまいました。
セミたちも最後の力を振り絞って、という感じで連日の大合唱です。
桜の木の下で、ちょっと直射日光を避けていたら、ミンミンゼミが飛んできて止まりました。
早速、携帯電話のカメラでパチリ(いや「カシャ」ですか)。
うーんなんともいい面構えですね。
ところで、今夜は十五夜。
昨晩の月は誠に美しく、今夜も是非とも晴れてほしいなと思いました。
完全なる満月(望月)は明日の晩になりますから、雲がなければ一晩中月の光が楽しめることでしょう。
そういえば、月を題材にした曲もたくさんありますね。
ベートーベンの「月光」、ドビュッシーの「月の光」、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」なんてところが即座に思い浮かびますし、以前所属していた男声合唱で歌った清水脩の「月光とピエロ(詩は堀口大學k)」も懐かしく思い出されます。
高校生の頃からのめりこんでいたキングクリムゾンの「暗黒の世界(Starless And Bible Black)」も、その前の名アルバム「太陽と戦慄」との対比から「月と戦慄」なんていわれたこともあったように記憶しています。
この「太陽と戦慄」から「暗黒の世界」「レッド」に至るキングクリムゾンの演奏は、正に神がかりとでもいうべき「何かに憑りつかれた」ような戦慄すべき興奮と感動がありました。
今でも「偉大なる詐欺師(The Great Deceiver)」や「Starless」などを聴くと、興奮で全身がぞくぞくしてきます。
リーダーであるロバート・フリップの音楽性の高さは誠に比類なきもので、恐らくこのようなクリエイターが今後生まれる可能性はかなり小さなものではないかと思います。
そういえば、ロバート・フリップはバルトークを好んでおり、その影響が彼の作品の随所に見られます。
合唱仲間との合宿で、私が車を出した時、私が車中でキングクリムゾンを流していたら、「あれ?これは現代音楽なの?」と同乗していた合唱団のメンバーにいわれたことがありました(^_^;
彼らの音楽は、一般的にいわれるロックのカテゴリーからはかなり外れているのかもしれませんね。
ところで、音楽はもちろん、絵画や詩や小説、劇や映画など、月からインスピレーションを受けて作り出される創造物の例は枚挙のいとまもありません。
私などのような俗人ですら、月を眺めているだけでさまざまな想念(単なる妄想ですかね)が湧いてくるのですから、才能ある人々の琴線に触れるのは当たり前のことなのでしょうが。
月、ラテン語では「Luna」、ローマ神話での月の女神を表すそうです。
ギリシャ神話ではアルテミスがそれに当たりますね。
英語の「Lunatic」は「気が狂う」なんていう意味がありますが、これも、狂気は月の満ち欠けによってもたらされると考えられたからなのだそうです。
動物たちも月の光に酔うらしいという話がありますし、誠に以て不思議かつ強大な力を有しているのだな、と、地球に最も近い天体でありながらも遥かに遠いところに輝いている白磁のような光の球を眺めつつ、ふとそんな感慨に包まれました。
と、毎度毎度このような常套句ばかりになってしまいました。
セミたちも最後の力を振り絞って、という感じで連日の大合唱です。
桜の木の下で、ちょっと直射日光を避けていたら、ミンミンゼミが飛んできて止まりました。
早速、携帯電話のカメラでパチリ(いや「カシャ」ですか)。
うーんなんともいい面構えですね。
ところで、今夜は十五夜。
昨晩の月は誠に美しく、今夜も是非とも晴れてほしいなと思いました。
完全なる満月(望月)は明日の晩になりますから、雲がなければ一晩中月の光が楽しめることでしょう。
そういえば、月を題材にした曲もたくさんありますね。
ベートーベンの「月光」、ドビュッシーの「月の光」、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」なんてところが即座に思い浮かびますし、以前所属していた男声合唱で歌った清水脩の「月光とピエロ(詩は堀口大學k)」も懐かしく思い出されます。
高校生の頃からのめりこんでいたキングクリムゾンの「暗黒の世界(Starless And Bible Black)」も、その前の名アルバム「太陽と戦慄」との対比から「月と戦慄」なんていわれたこともあったように記憶しています。
この「太陽と戦慄」から「暗黒の世界」「レッド」に至るキングクリムゾンの演奏は、正に神がかりとでもいうべき「何かに憑りつかれた」ような戦慄すべき興奮と感動がありました。
今でも「偉大なる詐欺師(The Great Deceiver)」や「Starless」などを聴くと、興奮で全身がぞくぞくしてきます。
リーダーであるロバート・フリップの音楽性の高さは誠に比類なきもので、恐らくこのようなクリエイターが今後生まれる可能性はかなり小さなものではないかと思います。
そういえば、ロバート・フリップはバルトークを好んでおり、その影響が彼の作品の随所に見られます。
合唱仲間との合宿で、私が車を出した時、私が車中でキングクリムゾンを流していたら、「あれ?これは現代音楽なの?」と同乗していた合唱団のメンバーにいわれたことがありました(^_^;
彼らの音楽は、一般的にいわれるロックのカテゴリーからはかなり外れているのかもしれませんね。
ところで、音楽はもちろん、絵画や詩や小説、劇や映画など、月からインスピレーションを受けて作り出される創造物の例は枚挙のいとまもありません。
私などのような俗人ですら、月を眺めているだけでさまざまな想念(単なる妄想ですかね)が湧いてくるのですから、才能ある人々の琴線に触れるのは当たり前のことなのでしょうが。
月、ラテン語では「Luna」、ローマ神話での月の女神を表すそうです。
ギリシャ神話ではアルテミスがそれに当たりますね。
英語の「Lunatic」は「気が狂う」なんていう意味がありますが、これも、狂気は月の満ち欠けによってもたらされると考えられたからなのだそうです。
動物たちも月の光に酔うらしいという話がありますし、誠に以て不思議かつ強大な力を有しているのだな、と、地球に最も近い天体でありながらも遥かに遠いところに輝いている白磁のような光の球を眺めつつ、ふとそんな感慨に包まれました。
セミの写真、携帯でよくこんなにキレイに撮れましたね!
月ってだんだんと小さくなっているらしいですね。縮んで断層が出来ているとか。いつか粉々になって無くなってしまうのでしょうか?
by かずっちゃ (2010-08-24 12:32)
かずっちゃさん、コメントありがとうございました。
セミの写真ですが、こやつ、なかなかに肝の据わったやつで、結構近くまで携帯電話で寄ったのですが、平然としていました。
月が縮んでいく話、そういえばニュースでそんな話題が取り上げられていましたね。
考えてみれば地球からの相当な向心力を受け、自身も強い遠心力が働いているはずですから、縮んでしまうのも分かるような気がします。
by 伊閣蝶 (2010-08-24 13:32)
えっ縮んでるんですか!?知らなかった!
昨晩の月の影響でうちの猫は脱走しました・・・。
by もももんがが (2010-08-24 13:59)
もももんががさん、コメントありがとうございました。
そうですか、ぐるぐる兄さんの脱走は月からのお呼びがあったからだったのですね。
やっぱり月の光の魔力でしょうか。
by 伊閣蝶 (2010-08-24 17:56)
この頃のキング・クリムゾン、私も好きです。ジョン・ウェットンのボーカルとブラッフォードの即興風ドラムがいいです。
by ムース (2010-08-25 17:15)
ムースさん、nice!とコメント、ありがとうございました。
ロバート・フリップ、ビル・ブラッフォード、ジョン・ウェットン、デヴィッド・クロス。
私もやはり、このメンバーによるキングクリムゾンが一番気に入っています。
音楽というものが、人の感性を刺激し何かを訴えかけるものだということを如実に表してくれているような気がしました。
by 伊閣蝶 (2010-08-25 18:03)
私は月と言えば同じヴェルレーヌの詩を使ったフォーレとドビュッシーの「月の光」という歌曲をすぐに思い浮かべます。
伊閣蝶さんならきっと気に入られるだろうと思います。
Faureのほうはこちらです。(ピアノ伴奏でなくハープですが)
http://www.youtube.com/watch?v=gigfH_uwb4Q&feature=related
Debussyはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=hrwgtruRhzo&feature=related
歌詞の日本語訳はこちらをご覧ください。
http://blog.hix05.com/blog/2007/09/_fetes_gallantes.html
”月”と”ピエロ”はなぜか詩や絵画、歌の題材になるようですね。
古いシャンソンにもあったように思います。
キングクリムゾンは夫が好きでCDがたくさんあります。
by Cecilia (2010-08-26 10:21)
Ceciliaさん、コメントありがとうございました。
そうでした、フォーレのことを失念しておりました。
youtubeのご紹介、ありがとうございます。
フォーレはヴェルレーヌの詩で歌曲をたくさん残していましたね。
フォーレの歌曲では、真っ先に「夢の中へ」を思い出してしまいますが。
また、月とピエロを題材としたシャンソン、聴いてみたいところですね。
ところでキングクリムゾン、そうですか、ご主人がお聴きになるのですか!
by 伊閣蝶 (2010-08-26 12:15)
私が持っているフランス歌曲の楽譜にあったのですが、こちらで歌詞を確認し音源も聴けます。(上に紹介させていただいたサイトの方が偶然書いていらっしゃいました。音源のほうは子供の歌で明るい雰囲気ですが・・・。)
http://blog.hix05.com/blog/2009/06/-au-clair-de-la-lune.html
日本でも有名な「つきのひかり」(小学校低学年の音楽で歌っていましたね。最近はどうか知りませんが。)ですが、実は求愛の歌だったのですね。
ピエロが出てくるほうの歌詞は現代の詞のようですが・・・。
by Cecilia (2010-08-26 18:22)
Ceciliaさん、再コメント、ありがとうございました。
また、「月の光」をご紹介いただき、恐縮です。
早速聴いてみたいと思います。
しかし、なかなか意味深な歌詞ですね。
by 伊閣蝶 (2010-08-26 19:09)