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音が入っていないCDを1500枚無料配布!「FACT」が放つ強烈な“メッセージ” [音楽]

今日は朝から曇り空で、昼間から少し晴れ間が出てきたものの、猛暑も一服という感じです。

さて、東京ウォーカーに標題のような記事がアップされ、ちょっと考えさせられました。

音が入っていないCDを1500枚無料配布!「FACT」が放つ強烈な“メッセージ”
 この企画は、『THANKS HMV SHIBUYA!!!』や『これからキミはどこで音楽をゲットする?』とプリントされた特別な外ばりシールを貼った無音パッケージを配布することで、情報発信源渋谷で20年もの間音楽を届け、2010年8月22日(日)に惜しまれつつ閉店する「HMV渋谷店」に来店する人たちへ、「どうして『HMV渋谷』のような店が閉店しなければならなかったのか?」「音楽の将来を一緒に考えていきたい」といったメッセージを投げかけることが目的だという。

HMV渋谷店HMV渋谷店といえば、HMVが日本進出を果たした記念すべき第一号店で、90年代前半に一世を風靡した渋谷系音楽の発信地としても有名です。
オザケンとかピチカート・ファイヴとか、こんな私ですら知っているアーティストをバックアップし、大きなうねりを起こした功績は大なるものがありましょう。

そんなシンボリックなお店が閉店に追い込まれるとは、本当に店頭売りのCD販売は苦戦を強いられているのですね。

自分自身を振り返ってみても、レコード店に出向いて、そこでCDを買う、ということはほとんどなくなったなあ、と思います。
以前はこうしたお店に頻繁に出かけて新譜をチェックし、視聴したりして購入していたものですが、今ではほとんど通販で購入していますから。
わざわざ出向いて買うのも面倒くさい、ということもありますが、私個人の感覚としては、何といってもCDの値段がものすごく安くなっていて、しかも、輸入盤も広くカヴァーされているなど、通販の利便性が相当高くなっていることが大きいような気がします。
HMV渋谷店が開店した90年の頃のCD価格は一枚でも3500円とか平気でしていましたから、店頭で聴いてみて購入するかどうかの決断を迫られたりしていましたし。
それが今では、相当優れた演奏でも、再販などだと1000円もしないで買えたりしますし、ボックスセットなど、信じられないような価格がついていたりしますからね。
しかもポイントが付いてきたり、ある程度の金額以上になると送料もかからず、注文の時間帯によっては翌日に到着するわけですから、私のような無精者には最適なシステムといえましょう。
だいたい当のHMV自体が通販主力に軸足を移しているのですから、渋谷店の閉店を嘆いてみても始まらないのかもしれません。

というわけで、気持ちはわかりますが、こうした便利な流通手段が確立され、今まで以上にレコード会社や卸などによる中間搾取がなくなってくれば、「音楽の将来」にとってむしろいい方向に進むようになるのかな、などとも感じます。
「これからキミはどこで音楽をゲットする?」と問われても、ええ、通販で買いますよ、と単純に答えてしまいそうですが、何かまずいんでしょうかね?

と、敢えて意地の悪いことを書いてしまいましたが、
 そんなコンセプトで展開される「maximum10 presents MUSIC AGAINST THE FUTURE!!!」第1弾は、8月19日17時より開催。20年の歴史に幕を閉じる「HMV渋谷店」と「FACT」が放つメッセージを体感しに行こう。

とのことで、本日の夕刻、HMV渋谷店でイベントが開催されているそうですから、出かけてみるのも面白いかもしれません(私は行きませんが)。
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かずっちゃ

ワタシも最近CDは買いませんね。ネットからダウンロードです。
by かずっちゃ (2010-08-20 15:41) 

伊閣蝶

かずっちゃさんもそうですか。
前にも書いたのですが、正直に言って、お店に出かけてお金を出してまで買おうというCDがあまりなくなっています。
欲しいCDの情報はネットで検索して見つけられるし、結構安く買えますからね。
でも、本当に自分にとって価値のある良いものなら、やっぱりちゃんと買いますよね。
そういうものをまず出してくれ、と言いたいところです。
by 伊閣蝶 (2010-08-20 18:18) 

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