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再びの会津行き [日記]

100606_0813~0001.jpg雲が行く
岡のべ遥か 雲が行く

眠りつく
母の姿の 静かなる
その顔(かんばせ)の 微笑みと
永の別れに なるとかや
優しき声も 絶へにけり

岡のべ遠く 雲が行く
母の御霊よ 如何せん
あの雲遥か 行きけるや
残りし者の 願はくは
苦しみ果てし 世にあれと

ふりあふぎたる 青空に
母の御霊の あまかける
その姿をば 認めけむ

されど涙に 曇りける
我が眼にて その姿
認むることの 儚しや

不吉といひて 諫めたれ
柩に落つる 一掬の涙


先日の叔父に続いて、家内の母が亡くなりました。

骨髄腫を患い、ステージ4といわれつつ、7年間を元気に生きた果てのことであります。

しかし、我々とすれば、それ故にこそ、もう一年もう一月もう一日と願うもの。
無念さは計り知れません。

4月に、義母を誘い家内と三人で東山温泉に泊まりがけの旅行に出かけましたが、そのときの義母の笑顔が、今も眼交に蘇ります。

5月26日、叔父の葬儀のあと、立ち寄った病室で握った義母の手の温かさを、今、手の中で確かめているところです。
会津は今日も暑い一日となりました。

タグ:会津
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コメント 4

Cecilia

叔父様に続いてお義母様も・・・。
ご心中いかばかりかとお察しいたします。
また度重なる帰省でお疲れのことと思います。
おかしな気候ですがお体に気をつけて・・・。

詩は伊閣蝶さんのですよね。
いつも言葉の遣い方が素晴らしいと感じています。

by Cecilia (2010-06-08 09:41) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、nice!とコメントありがとうございました。
温かな労りのお言葉を頂戴し、心より感謝いたしております。

叔父についで、わずか2週間の間に母まで亡くしてしまい、さすがに家内も失意の底にありましたが、気丈に振る舞ってくれたことで、内心安堵している次第です。

詩は、母の火葬を待つ間に作ってしまいました。
生硬な出来で恥ずかしい限りですが、そのまま載せてしまった次第です。
by 伊閣蝶 (2010-06-08 19:40) 

cfp

心よりご冥福をお祈りいたします。
by cfp (2010-06-08 20:25) 

伊閣蝶

cfpさん、こんばんは。
ご丁寧なお悔やみのお言葉、誠にありがとうございました。

土曜日に出かけ、先ほど帰宅した次第です。。
少し時間差があったため、渋滞に巻き込まれなかったのは幸いでした。
by 伊閣蝶 (2010-06-08 20:37) 

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