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「ダイエット」のこと(序説) [ダイエット]

昨日今日と、桜の開花に合わせるかのように気温が急激に低下し冷たい雨が降っています。
全く、桜の花にとっては恨みの雨ともいうべきでしょうが、まだ蕾が大半なので、予報どおり明日から晴れ間が戻れば、週末は元気に満開ということになるのかもしれません。

ところで、今までとちょっと話題を変え、何度かに分けて「ダイエット」について書いてみたいと思います。

【前置き】


私は今年で50歳も半ば近くになりますが、こうして馬齢を重ねてくると、最後に頼りになるのは自分の体であることがしみじみと実感されるようになりました。
一年半くらい前まで、体重が90kg近くまであり、ご多分に漏れず脂肪肝などを指摘され、尿酸値まで高くなりつつあったのです。
さらに深刻なことは膝の痛みが出てきたことで、これはさすがに辛くて減量の必要性を痛感したのでありました。
さらに、足の裏の土踏まずあたりに痛みが出てきて、「もしかしたら通風か」などと輪をかけて心配になったことも、大きな動機の一つです。

正直に申し上げますと、私は結構高を括っていたのです。
成人してからというもの、極度に太っている時期と小太りくらいの時期が繰り返し訪れていましたが、血圧も低く血糖値やコレステロール値や中性脂肪もさほど高くはなかった上、趣味である山登りを継続していたことから、体力にもそれなりの自信があったのでした。
しかも、大酒を飲む割には肝機能もそれほど悪くはなく、肥満が原因の脂肪肝くらいの指摘ですんでいたことも、甘く見ていた要因の一つかもしれません。

しかし、それらは畢竟、肉体年齢の若さなどからくる活発な新陳代謝のおかげであったわけで、加齢とともにそれらの基本性能が落ちてくると、途端に体が悲鳴を上げるようになった、ということなのでしょう。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、直前の肥満状態となった原因と、一年半前から実施している減量対策について、思いつくままに記録してみたいと思います。

【肥満の原因】


比叡山1峰南面スラブ「失われた草付きルート」を登攀する伊閣蝶10年くらい前の時点での私の体重は72kgくらいで、身長176cmとしては決してスリムとはいえませんが、当時は毎週末に山に出かけていたこともあって、体が重くて大変ということはあまり感じませんでした。
その頃は、岩登り・沢登り・雪山などのバリエーションを中心とした登山に熱中しており、アイス・クライミングなどにも血道を上げておりました。
クライミングなどの経験のある方はおわかりと思いますが、こうした登山において重要なポイントは荷物などの軽量化であり、従って、腹回りなどに余計な荷物(脂肪)を抱えていること自体「論外」ということになります。

アブミを使ってボルトラダーを登攀(石鎚山北壁)また、腕力が強ければクライミングはOK、という誤解を抱いている方も多いのですが、重要なのはむしろ体の柔軟性と脚力、そして、腹筋や背筋など、体の姿勢を保つ筋肉の力なのです。
アブミを使ってオーバーハングを乗り越えるときなど、腹筋や背筋の力が不足していると到底おぼつかないことは、経験したことのある方ならばおわかりのことと思います。

さらに、バリエーションルートを登るときには、大抵かなり厳しいアプローチが存在しますから、長時間行動できる持久力も必要になってきます。
一日の行動時間が15時間を超えるなどということはざらでしたから。

それが、しばらくして仕事の内容が変わり恒常的な残業に明け暮れるようになって、必然的に山に行く時間が取れなくなってゆきます。
また、当時頻繁に山行をともにしていたパートナーが、やはり仕事の都合で時間が取れなくなったことも、山から遠ざかった大きな要因でした。

それからの転落人生は推して知るべしというところでしょう。
深夜まで会社にいると、夜食みたいなものを食べてしまうことになりますし、昼飯も夕飯も店屋物。
その上、ほとんど机に向かったきりで、通勤以外では会社の中の限られた場所の移動くらいしか体を動かすことがなくなってしまいました。
休日も、たまった疲れでぐたっとしているばかりになっていきます。
しかもストレスがたまっているので、酒の量も増えるばかり。

ふと気づくと、体重は80kgを超え、そこからはもはや歯止めが利かなくなってしまい、90kgまでは一直線でした。

肥満の原因は(何か特殊な疾病などがなければ)極めて単純で、要は消費カロリーを摂取カロリーが上回ることによって引き起こされるわけです。
その悪しきサイクルに嵌ってしまったということなのでした。


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