春を告げる花たち [日記]
冬の寒さが過ぎ去ったあと、穏やかな晴天が続いています。
昼休みの散歩の途上で、彼岸桜を見かけました。

白モクレンの花も咲き始めています。


沈丁花は盛りを迎え、ミツマタの花も見かけるようになりました。


花粉も盛大に飛んでいて、花粉症の私にとっては辛い時期とはなりましたが、こうして春の花々に出会えるのは、毎年のことながらこの時期の喜びの一つでありましょう。
WBCで、日本チームが快進撃を続けています。
野球に対して人並み以上の関心を持っているわけではない私でも、本番前の状況から見てどんなもんだろうと危惧していましたから、さすがに驚いています。
各球団屈指のプレイヤーをそろえているとは云い条、ある意味では寄せ集めのメンバーなのですから、小久保監督の苦悩は相当なものがあることでしょう。選手に無理をさせて怪我でもさせたら大変なことになってしまいますし。
実際、否定的なコメントも各方面からかなり寄せられていたようです。
しかし、本番に入ってからのこの全勝での決勝トーナメント進出は、選手から相当な信頼を寄せられていなければ達成できなかったことでしょう。
そのことは、次の中田選手の言葉からも明らかです。
【WBC】中田が激白!「小久保監督に覚悟なかったら辞退していた」
曲者ぞろいのスター選手を統率していくために小久保監督がどれほど繊細な気遣いをしていたのか、本当によくわかるエピソードですね。
さらにそうした心遣いがきちんと選手たちに伝わって、それがこの快進撃につながっているとすれば、そこにもまた如何にも我々日本人が好みそうな風景が広がっているなと感じます。
大滝エージェンシーの社長である大瀧哲雄さんの言葉として、故中島らもさんがエッセイの中で紹介していた、
「オレがオレがのがを捨てて、おかげおかげのげで暮らせ」
を思い出してしまいました。
因に、「が」は「我」なのでしょうか。とすると「げ」は「下」なのかな?あるいは気遣いという意味での「気」?
それはともかく、私は、なんとなく昨年のリオ五輪における400mリレーの銀メダルを思い出しています。
あの時のメンバー、誰一人100m・9秒台を出している人がいない中で、そうした記録保持者をかわしての栄誉でしたね。
個を捨てて全体の勝利を目指す、などというと、なんだか「滅私奉公」とか「一旦ん緩急あれば義勇公に奉じ」みたいなことにつながりそうですが、そういうことではなく、今、その場において、何をなすことが求められているのか、そのことを常に自分自身のこととして考え行動する、ということなのでしょう。
上から押し付けられたものでは決してなく、メンバーの中から自然に醸成される目標と、それを達成するための個人の頑張り。
これはきっと、啻にスポーツに限ったものではないのだろうと思います。
その「目標」をはき違えないようにすることが非常に重要なのであり、また、そうした全体としての行動に及ぶ場合においても、一番大切なのは個々人それぞれの想いにあることを忘れないことなのではないでしょうか。
云うまでもないことですが、それぞれの個性が集まって組織は成り立つものであり、決して、組織があるから人が存在するわけではないのですから。
昼休みの散歩の途上で、彼岸桜を見かけました。

白モクレンの花も咲き始めています。


沈丁花は盛りを迎え、ミツマタの花も見かけるようになりました。


花粉も盛大に飛んでいて、花粉症の私にとっては辛い時期とはなりましたが、こうして春の花々に出会えるのは、毎年のことながらこの時期の喜びの一つでありましょう。
WBCで、日本チームが快進撃を続けています。
野球に対して人並み以上の関心を持っているわけではない私でも、本番前の状況から見てどんなもんだろうと危惧していましたから、さすがに驚いています。
各球団屈指のプレイヤーをそろえているとは云い条、ある意味では寄せ集めのメンバーなのですから、小久保監督の苦悩は相当なものがあることでしょう。選手に無理をさせて怪我でもさせたら大変なことになってしまいますし。
実際、否定的なコメントも各方面からかなり寄せられていたようです。
しかし、本番に入ってからのこの全勝での決勝トーナメント進出は、選手から相当な信頼を寄せられていなければ達成できなかったことでしょう。
そのことは、次の中田選手の言葉からも明らかです。
【WBC】中田が激白!「小久保監督に覚悟なかったら辞退していた」
曲者ぞろいのスター選手を統率していくために小久保監督がどれほど繊細な気遣いをしていたのか、本当によくわかるエピソードですね。
さらにそうした心遣いがきちんと選手たちに伝わって、それがこの快進撃につながっているとすれば、そこにもまた如何にも我々日本人が好みそうな風景が広がっているなと感じます。
大滝エージェンシーの社長である大瀧哲雄さんの言葉として、故中島らもさんがエッセイの中で紹介していた、
「オレがオレがのがを捨てて、おかげおかげのげで暮らせ」
を思い出してしまいました。
因に、「が」は「我」なのでしょうか。とすると「げ」は「下」なのかな?あるいは気遣いという意味での「気」?
それはともかく、私は、なんとなく昨年のリオ五輪における400mリレーの銀メダルを思い出しています。
あの時のメンバー、誰一人100m・9秒台を出している人がいない中で、そうした記録保持者をかわしての栄誉でしたね。
個を捨てて全体の勝利を目指す、などというと、なんだか「滅私奉公」とか「一旦ん緩急あれば義勇公に奉じ」みたいなことにつながりそうですが、そういうことではなく、今、その場において、何をなすことが求められているのか、そのことを常に自分自身のこととして考え行動する、ということなのでしょう。
上から押し付けられたものでは決してなく、メンバーの中から自然に醸成される目標と、それを達成するための個人の頑張り。
これはきっと、啻にスポーツに限ったものではないのだろうと思います。
その「目標」をはき違えないようにすることが非常に重要なのであり、また、そうした全体としての行動に及ぶ場合においても、一番大切なのは個々人それぞれの想いにあることを忘れないことなのではないでしょうか。
云うまでもないことですが、それぞれの個性が集まって組織は成り立つものであり、決して、組織があるから人が存在するわけではないのですから。
お彼岸ですから、春もそこ。
でも今朝は冷えてます。
by 夏炉冬扇 (2017-03-19 07:29)
夏炉冬扇さん、こんにちは。
そちらは冷え込んでおられるようですね。
こちらは幸い穏やかなお天気になりました。
by 伊閣蝶 (2017-03-19 11:06)
山の花はこれから咲き始めます。
歩くのが楽しみになります。
>メンバーの中から自然に醸成される目標と、それを達成するための個人の頑張り。
確かにそれが一番の要因でしょうね。
ただそれを仕事に当てはめると、どうしても上から押し付けられたものになってしまいます。
趣味の世界で実践するしかありません ^^;
by tochimochi (2017-03-19 18:02)
組織より、先ずは人。^^
日本人は個を捨てて組織の守りに入り易いのが難点です。
自分に自信が無い人が多く、メディアに流される人が多いです。
情けない限りです。^^;
by のら人 (2017-03-20 03:59)
tochimochiさん、こんにちは。
山の花、これからが本番で、楽しみな季節がやってきます。
仕事が組織Likeになってしまうのは、その性質上やむを得ないことだと思います。
趣味と仕事が一致している幸福な人たちがまれにおられますが、本当にうらやましい。
私ももっぱら趣味の世界で実践するしかないと思っています(^_^;)
by 伊閣蝶 (2017-03-20 16:39)
のら人さん、こんにちは。
日本人がとかく組織的に群れたがるのは、きっと自然災害の多い国であるということもあるのでしょう。
それが良い方向に向くことも否定はしませんが、それが最上智であると思っている人が多いのも困りもの。
私自身は、少なくとも自分自身の価値観は自分自身で大切にしたいと思います。
by 伊閣蝶 (2017-03-20 16:50)
白もくれん、青空に映えて清々しいでやすね。
あっしんちの近所のお宅の木も満開でやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2017-03-22 12:21)
「げ」は悟りの「解」かも。
いずれにしても私などは周囲に腹が立つことが多いので
日々「おかげさま」の気持ちは持てそうにありません。
by いっぷく (2017-03-23 21:21)
ぼんぼちぼちぼちさん、こんにちは。
白モクレン、今が盛りのように咲き誇っていて、青空に映えますね。
私もいつも楽しみに眺めています(*^_^*)
by 伊閣蝶 (2017-03-24 12:31)
いっぷくさん、こんにちは。
なるほど、解脱の解ですか。これは思い当たりませんでしたが、これが一番近いように思います。
「おかげさま」の気持ち、確かになかなか現実に持つのはは難しいのが実体ですね。
by 伊閣蝶 (2017-03-24 12:34)