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馬越峠(熊野古道) [山登り]

先週末、連れ合いが津に来てくれたので、せっかくだからと土曜日に馬越峠まで出かけてきました。

金曜日の午前中は、雨が降る相変わらずの肌寒さでしたが、午後からは漸く青空が見え始め、土曜日は穏やかな晴天。
朝9時過ぎに家を出て、まっすぐ海山まで向かいます。
紀勢道が紀伊長島まで延長されたこともあって、10時半前には道の駅「海山」に到着。
簡単な身支度をして、国道42号線を尾鷲方面に進み、鷲毛バス停横の馬越峠入口に向かいます。
道の駅からは600mくらいでしょうか。
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この入口にも駐車場スペースがあり、さすがに晩秋の晴天の土曜日だけあって、ほぼ満車に近い盛況ぶりでした。

石畳の峠道をゆっくり歩きます。
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昨日までの雨や夜露などの影響もあるのでしょう、濡れていて滑りやすいような感じがしますが、もちろん滑りやすい石などを用いているわけもなく、きちんと足を運べば全く問題はありません。

しばらく行くと、「夜泣き地蔵」です。
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旅の安全を守るためのお地蔵さんでしたが、地元の母親が子供の夜泣き封じのために祈るようになったそうで、哺乳瓶が備えられていました。

すぐ先にある石橋も風情があります。
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それまでヒノキとウラジロに覆われて陽の射し込まない中を歩いていましたが、右側に伐採林を見ると俄に明るくなってきました。
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しばらく行くと一里塚跡です。
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林道を横切る地点に来ると、眺望も開けてきます。
台高山脈が望めました。
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これは高丸山でしょうか。
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最後の坂を登り切ると「馬越峠」に到着。
茶屋跡の説明がありました。
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天狗倉山への分岐に、江戸時代の俳人である可涼園桃乙の句碑がありました。
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「夜は花の上に音あり山の水」と刻まれています。

これは峠にある避難小屋です。
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今日は連れ合いも一緒ですし、今日中に熊野まで行ってから津に帰る予定でしたので、天狗倉山と便石山は次の機会にとっておくことにしましょう。
登りはさほどでもありませんでしたが、下山時にはかなりの人たちとすれ違いました。
さすがに熊野古道人気!というところでしょうか。

道の駅「海山」まで戻り、昼食を食べてから熊野の「花の窟神社」に向かいます。
神社にお参りをしてから七里御浜に出て、花の窟を望みます。
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連れ合いも会津の山国育ちですから、七里御浜の眺めには感動した模様です。
車を止めた、茶屋「花の岩屋」で、みたらし団子を食べ、梅干しなどを買いました。
連れ合いは、その梅干しを殊のほか気に入ったようで、もしもまたここに来る機会があったら、買ってきてくれと頼みます。
実は私も、仕事などで熊野や御浜に来たおりには、こちらでこの梅干しを買っていたので、了解したと回答致しました。

15時過ぎに花の窟を出て、津の家に着いたの17時くらいです。
紀勢道や尾鷲熊野道路の整備が進んでいなかった昨年は、紀勢大内山インターから延々国道42号を走らざるを得ず、熊野辺りで宿泊という計画を立てる必要があったのですが、今は日帰りで十分に用が足ります。
本当に便利になりました。

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コメント 10

hirochiki

奥様とおふたりで素晴らしい景色を眺めながら歩かれたご様子で、何よりでしたね。
忙しい日々の中、こういった時間は大切にしたいものです。
お地蔵様は、ここを歩かれる皆さんの安全も守って下さっているようにも感じます。
奥様もお喜びになられたことでしょう。

by hirochiki (2013-11-19 06:35) 

tochimochi

熊野古道はロマンを感じる名前ですね。そして眺めも素晴らしい。
小春日よりのこの日、奥さまと優雅な時間を過ごされたようで何よりです。

by tochimochi (2013-11-19 06:50) 

夏炉冬扇

今日は。
石畳・石垣・階段、風情あり、でした。
by 夏炉冬扇 (2013-11-19 10:47) 

Cecilia

熊野古道、NHKの朝ドラ「ほんまもん」を観てから憧れています。
そういえばあのドラマでは主人公の父親役を根津甚八が演じていました。
奥様は会津のご出身でしたね。身内の方が福島県ということをもちろん覚えておりましたが、奥様が会津御出身ということが頭から抜けていました。私は今月中に久しぶりに福島県に帰省予定です。
by Cecilia (2013-11-19 18:51) 

のら人

流石に熊野古道は人気がありそうです。
東海自然歩道よりも、面白そうですし。 ^^
大坂の中心地に住んでいた時に、身近に熊野古道があったのを鮮明に覚えています。 奥様も気に入られた様で良かったですね。
このぐらいの避難小屋だと、一人で丁度良さそうですね。(苦笑)
紀伊半島の梅干しは、本当に美味しいです。自分も大好きです。
by のら人 (2013-11-19 20:25) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
連れ合いも仕事を持っていますので、休みをとってこちらに来るのは結構大変です。
それゆえ、仰る通りこうした時間を持てることは大変嬉しく思っています。
お地蔵様、きっと昔から旅人の安全をこの場所から見守ってくれていたのでしょうね。
連れ合いも喜んでくれた様子で、私も大変満足です。
by 伊閣蝶 (2013-11-19 22:01) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
熊野古道、仰る通り、ロマンを感ずる名前だなと私も思います。
古い歴史がとりわけそのように感じさせるのでしょうか。
小春日和に夫婦で歩けたことも、私にとっては嬉しいことでした。
by 伊閣蝶 (2013-11-19 22:03) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
石畳や石橋一つとっても、歴史を感じさせる道でした。
by 伊閣蝶 (2013-11-19 22:04) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
NHKの朝ドラ「ほんまもん」、懐かしいですね。
確か、佐藤慶さんがその関連の役をされていたような記憶があります。
今月中に福島の方へご帰省とのこと。
どうぞお気を付けになってお出かけ下さい。
そういえば、津に来てから一度も会津に帰省していません。残念です。
by 伊閣蝶 (2013-11-19 22:14) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
熊野古道は、来年に世界遺産登録10周年を迎えます。
それもあってか大変な人気で、その点では東海自然歩道に余裕で勝っているのかもしれません。
しかし、人気には随分偏りもありそうで、この馬越峠ルートは、三重県側では最も人気のあるルートのようです。
馬越峠の避難小屋、仰る通り、大変可愛らしいもので、こっそり泊まるのには最適でしょう。
紀州梅、首都圏などで購入すると目の玉が飛び出るくらいの値段ですが、地元で買えば、添加物なしの純粋な梅干しが大変安価に入手できます。
ありがたいことです。
by 伊閣蝶 (2013-11-19 22:20) 

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