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潮干狩り(貝掘り) [日記]

今日は、初夏のような陽気でした。
昨日は雨で寒い日だったので、今日は朝から洗濯をして布団を干したところです。

会社の同僚に、「私は海なし県育ちで、潮干狩りというものをほとんど経験したことがありません。できればやってみたいのですが」と、以前よりお願いをしていたところ、本日はちょうど大潮になるので出かけてみませんかとのお誘いを受けました。

この週末、ちょうど連れ合いがこちらに来ていたこともあり、お言葉に甘えて津市近郊の御殿場海岸に連れて行っていただいたところです。

11時過ぎに現地に向かったのですが、お天気も最高でしかも気温も高いこともあり、潮干狩りや海水浴を楽しむ人たちで、駐車場近辺は大混雑。
無料駐車場の一角にようやく車を止めることができ一安心です。

無料でできるということもあって、浜はものすごい人だかりができていました。
kaihori01.jpg

彼方には布引山地から鈴鹿山脈まで望めます。
kaihori02.jpg
絶好のロケーションですね。

さて、肝心の潮干狩りについて。

潮干狩り用の「武器」は、シャベル、鍬、熊手などはオーケーですが、鋤簾は禁止だそうです。
そんなわけで、私は幕営の際に使っていたシャベルとバケツを持参。
同僚は鍬とマテ貝用の食塩を用意してくれていました。
そのほか、砂を吐かせるための海水を汲むためのペットボトルが必要です。

同僚の話では、干潟の砂地に手を差し入れると浅利がゴロゴロと採れた時期もあったそうなのですが、今はかなり減っているとのこと。
引き潮に誘われて波打ち際まで行き、砂地をまさぐってみるのですが、採れるのは貝殻ばかり、ほんの小粒の浅利二個と、「バカ貝」と呼ばれるアオヤギ二個が成果という惨憺たるものでした。

そこで素早く方針転換をしてマテ貝を狙います。
鍬やシャベルで浜の砂を1~2cmほど掘ると楕円形の穴が見つかり、そこに食塩を振り掛けてしばらく待ちます。
すると、塩分濃度が変わったことを察知したマテ貝が顔を出しますので、素早くそれをキャッチ。
穴の中に逃げ込もうとするやつをゆっくり時間をかけて慎重に引き出します。無理やり引き出すと途中でちぎれてしまうので注意。
kaihori05.jpg
丸い小さな穴はゴカイの穴のようで、ここに塩を入れても当然ながら無反応です。
場所によっては、複数のマテ貝の巣があって、面白いように採れました。
同僚はさすがに手馴れていて、次から次へと採取します。
マテ貝が顔を出す瞬間にサッと捕まえなければならず、そのタイミングを逃すと逃げられます。
マテ貝は様子をうかがいながら巣穴を出たり入ったりしますので、焦らずにその瞬間を待つわけです。何となく化かし合いみたいな感じで、非常に面白い体験でした。
私もそうですが、連れ合いも会津出身故、こうした浜辺での潮干狩り体験は乏しいので、歓声を上げながら採っていました。

三人でわいわい言いながら2時間余り頑張り、まずまずの収穫。
同僚の計らいで、私たちの取り分はこんなにたくさんになりました。
kaihori03.jpg

早速、ペットボトルに汲んだ海水に浸して砂抜きをし、バターで軽く炒めて酒蒸しにしました。
kaihori04.jpg

マテ貝はあまり癖がなく、どのような料理にも合いますが、やっぱり酒蒸しが一番おいしいように私は感じます。
二人に食べるのにはかなりの分量かなと思ったのですが、ビールなどを飲みながら、あっという間に食べてしまいました。

先週はタラノメやハリギリなどの山の幸で、今週は海の幸。
津は本当にそうした自然環境に恵まれているなと、しみじみありがたく思いました。
三重県の自然に大感謝!です。
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コメント 14

Cecilia

マテ貝、初めて見ました。
文章をよく読まずに下のほうまでスクロールしてしまって偶然目にした時ゴボウかと思いました。
現在海が近くにないですが潮の香りが恋しくなりました。
by Cecilia (2013-05-13 14:29) 

夏炉冬扇

今晩は。
仲良く潮干狩り。仲良くマテ貝でビール。楽しませましたね。
日焼けなさったでしょう。
by 夏炉冬扇 (2013-05-13 18:33) 

hirochiki

昨日は、本当に暑い一日になりましたね。
記事を拝見していたら、娘が小さい頃に潮干狩りに行ったことを懐かしく思い出しました。
マテ貝は初めて拝見しましたが、面白い形をしていますね。
今回も、三重の自然を満喫されたようで何よりです。
by hirochiki (2013-05-13 18:43) 

tochimochi

マテ貝は貝殻を持たないのですか。
面白い形をしていますね。
収穫の喜びは想像できますが腰は痛くなりませんでしたか?

by tochimochi (2013-05-13 19:20) 

朝比奈 千歳

こんな細長い貝がいるんですねえ。

自分にはフキの葉柄の煮付けに見えました。

私の地元も山に囲まれている海なし県ですので、見ているだけで楽しさが伝わってきます。
by 朝比奈 千歳 (2013-05-13 21:23) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
確かに牛蒡に見えますね。改めて見て思わず笑ってしまいました。
マテ貝は、あまり市場には出回りませんから、やはり自分で採りにいく機会のないと出会うことはなさそうです。
by 伊閣蝶 (2013-05-13 21:38) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
楽しい潮干狩りでした。
家内は日焼け止めを塗っていきましたが、私はそのままでしたので、仰る通り、盛大に日焼けしました。
by 伊閣蝶 (2013-05-13 21:39) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
お嬢様がお子様の時分、ご家族で潮干狩りにいらしたのでしょうか。
何だかとっても羨ましく微笑ましい(*^o^*)
マテ貝はあの形で立派な二枚貝です。
三重県は本当に自然に恵まれていて、嬉しくなります。

by 伊閣蝶 (2013-05-13 21:47) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
マテ貝は二枚貝で、火を通すと、普通の二枚貝と同じく開きます。
インゲンなどのサヤみたいな感じですね。
ところで、やはり今日になって腰や太ももの裏が筋肉痛です。
同僚も同じく腰が痛いと行っておりました。
収穫があったので、耐えられますが(^^;

by 伊閣蝶 (2013-05-13 21:50) 

伊閣蝶

朝比奈千歳さん、こんばんは。
なるほど、フキの煮付けですか。確かにそれにも似ているなと思いました。
朝比奈千歳さんも海なし県ですか。私が海を見たのは小学校の4年生の時でしたから、海には憧れとちょっとした恐れも感じてしまいます。
でも、こうした楽しみがあるのも海なのでしょうね。
by 伊閣蝶 (2013-05-13 21:53) 

のら人

おっ! ^^
メジャー処 ・・・ 御殿場海岸 ですか。
それもマテ貝とは ・・・ 驚きました。それも大漁、オメデトウございます。
自分は天気の悪い先週土曜日に少しだけ?小1時間程、横浜の海で貝を掘ってました。場所は野島。マテ貝狙いでしたが2個だけ、アサリは20数個採れたのでパスタで食しました。マテ貝は美味しいだけあって、岡山県の居酒屋で酒蒸しが4個で800円とかだった記憶がありますよ。 ^^;
by のら人 (2013-05-14 07:43) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
はい、メジャーどころでの貝掘りでした(^^;
アサリなどは全くダメでしたが、マテ貝がこんなに採れるとは思いませんでしたね。
さすがに感激です。
ところで、横浜の野島ではアサリがそんなに採れるのですね。さすが貝ハンターののら人さん!
それにしても、マテ貝4個で800円はかなりのお値段です。びっくりしました。

by 伊閣蝶 (2013-05-14 23:10) 

いっぷく

マテ貝、実物を見るのは初めてです。図鑑では見たことがあったのですが、本当に採れるんですねえ。長い貝からどうやって身を取り出して食べるのか、そっちも興味あります。
by いっぷく (2013-05-15 01:14) 

伊閣蝶

いっぷくさん、おはようございます。
マテ貝は、細長い独特の形ですが、二枚貝ですから熱を加えるとほかの二枚貝と同じく開きます。
ですから、特に問題なく身を食べることが出来ますよ。
by 伊閣蝶 (2013-05-16 07:23) 

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