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がんばっぺ!いわき [日記]

気温は低く、風は強めながらも、快晴のよい天気となりました。

昨日、Ceciliaさんから頂いた情報で知った「風評被害を打ち破れ!がんばっぺ!いわき」に、昼休みを利用して出かけてまいりました。
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いわきで採れた野菜などの農作物の展示即売の催しです。
各々のブースには、「がんばっぺ!いわき」の幟が立ち、そろいの法被をきた若者たちが笑顔で応対してくれていました。
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懐かしいいわき弁を聞きながら、結構な人出の中を進みますが、11時からの開催ということでしたが、12時20分頃に到着すると、もう、キノコやイモやインゲンなどは売り切れ。
ブースを一回りする列に並んで、トマトとネギはGET!
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新鮮でおいしそうです(*^_^*)

いわき市では、昨日に引き続き、今日も震度6弱の強い地震に襲われました。
都心でも、それぞれ震度4くらいの揺れを計測し、3月11日の地震を想起して、皆顔をこわばらせました

全く以て、神も仏もないのか!と憤りたくなるようなひどい状況です。

福島第一原発も、作業の進捗が進みそうなタイミングを見計らって地震が襲い、大地が事故処理の邪魔をしているような気さえします。

そんな状況ではありますが、是非とも地元の方々には、意気消沈することなく明るく頑張ってほしいと思いました。

因みに、いわき産の農産物は通信販売もしているそうで、URLは以下の通りです。

あかい菜園株式会社:http://cgi.akaisaien.com/index2.php/
(有)とまとランドいわき:http://www.sunshinetomato.co.jp/
親バカトマト 助川農園:http://suketoma.com/
(農)いわき菌床しいたけ組合:http://www.goldshiitake.org/index.html

ところで風評被害のことですが、それを煽るがごとき対応をとっているなどとして、消費者に非難の目を向ける風潮も一部にはあるようです。
しかし、その品物を買う買わないという判断は、当然、購入側にあるのであり、福島第一原発の周辺で採れたものは買いたくない、という心情的な物差しは、例えば無農薬野菜を買いたい、というようなものとそれほど変わらないものなのではないかと思います。
その人の志向が有機栽培・無農薬の野菜に向けられ、それ以外の野菜は購入しない、ということなのであれば、それはその人の好みであり、それに関して何人も文句を付けるいわれはありますまい。
従って、原発の周辺で採れた野菜は買いたくないのだ、と考える人がいたからといって、風評被害にかこつけて非難することは、やはり理不尽なことだと思います。
政府の出した出荷制限や摂取制限の意図するところがあまりにも曖昧で、福島第一原発関係の情報開示の恣意性やずさんな対応と重ね合わせ、不安感を掻き立てられる人がいたとしても、決して責めることはできないのではないでしょうか。

私自身は、こうして良心的に作られている野菜に対し、単に福島県いわき産だからといって忌避するつもりは全くなく、だから喜んで購入します(逆に、こういう時だからこそ積極的に買いたいと思うくらいです)。
むしろ、輸入柑橘類やバナナなどのポストハーベスト農薬の類(OPPやイマザリルやTBZなど)の方が気になりますし、実際にこれらの果物がいくら安価だといっても買いません。
これに対して、「いや、それらの毒性など大したことはない」という方もおられることでしょう。
しかし、気になってしまう私のような人間もいるのです。
消費者の購買心理というものはどうにもなりませんから。

ただ、今回、こうしていわきの生産農家の方々が供して下さった野菜たちは、原発事故の影響がなければ全く問題なく販売されただけでなく、むしろ生産品としての安全性や評価は高かったはずです。
それが、近くで起きた原発の事故によって流通段階で難癖をつけられて売れず、実損をこうむるのだとすれば、これはむしろ損害賠償の対象と考えるべきなのでしょうね。

いずれにせよ、私は美味しくいただくつもりですし、明日ももし時間があれば出かけて、今度はキノコなどを買いたいなと思っているところです。

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cfp

伊閣蝶さん、こんばんは。

まったくその通りだと思います。

農業県であった福島の農産物は、
ブランドであり、
故に事故とは言え、
農家の人々や漁業関係者に
ダブルの絶望感を与えました。

これについては、
東電や国が全額、補償すべきものです。

また事故終息後、
最優先の予算執行をもって、
被曝した土地改良と除染を国が行う話です。

福島県民は完全に国の被害者であり、
大切な家族を失い、家を失い、
財産を失い、仕事まで奪われたことになります。
これでは復興の希望どころではありません。

おまけに毎日のように起きる
地震では、
不安で夜も眠れないでしょう。


by cfp (2011-04-12 23:50) 

伊閣蝶

cfpさん、こんばんは。
ありがとうございます。
私は、家内の実家が会津であり、いわきにも姻戚がいる関係もあって、彼の地の人たちがどれほど善良で、一生懸命に農作物を作ってきたかを身を以て知っていますから、なおのこと身に染みました。
こんなまじめな人たちが、どうしてこんな目に遭わなくてはならないのか。
そして、彼らの望んでいるのは必ずしも金銭面での補償ではなく、自分たちの愛する故郷で、いつ、どのような形で生活することができるようになるかを、きちんと具体的に示して欲しい、ということなのだろうと思います。
先の見通しさえつけば、彼らはまた不屈の闘志を持って立ち上がることでしょう。

by 伊閣蝶 (2011-04-13 00:47) 

hirochiki

私も、同感です。
新鮮なお野菜は、本当に美味しいですよね。
福島の野菜は、以前からもこちらではなかなか見かけませんが
販売されていたら、積極的に買いたいと思います。
ところで、昨日の朝長野北部でも強い地震がありましたね。
ご実家は大丈夫でしたでしょうか。
Pの実家は、おかげさまで無事だったようです。
by hirochiki (2011-04-13 05:57) 

伊閣蝶

hirochikiさん、おはようございます。
温かなコメント、ありがとうございます。
そのように仰って下さると、きっといわきの農家の人たちも心強いと思います。
これからもおいしい野菜を作って欲しいものと、心より願うばかりです。
昨日の朝の地震、こちらでも電車が止まり大騒ぎになりましたが、幸い、私の実家の方は大丈夫だったようです。
phirochikiさんのご実家もご無事とのこと。
何よりです。
ご心配頂き、ありがとうございました。
by 伊閣蝶 (2011-04-13 07:26) 

Cecilia

早速行っていただき、そして購入していただきありがとうございます。
また通信販売のサイトを教えていただきありがとうございます。
以前から無農薬にこだわっている方が、産地にこだわって購入されるのは自然なことだと思います。しかし、やはり被災地に実家がある立場からは、出来る限り購入していただけるとうれしいですね。
映画「フラガール」に出演していたしずちゃんも参加されたようですね。
他の出演者からも義援金があったようですが、スパリゾートハワイアンズの営業が再開されましたら、是非よろしく・・・という思いです。
by Cecilia (2011-04-13 10:43) 

cfp

私の親戚も福島で農業をやっています。
精魂込めて作った農作物は日本のブランドでもありました。

しかし正直今回の原発事故では、
消費者に届ける立場として複雑な思いを抱いています。
安全な生産物を食べていただきたいという思いと、
将来、問題化しないか?
というプライドです。

ゆえに原発事故の結果には、
憤りとともに、農業からの撤退も含め、
苦痛の心情を吐露しています。

国の補償ではなく、
豊かで自然の恵みにあふれた、
大地や海を返してもらいたいというのが心情です。



by cfp (2011-04-13 11:14) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
今回は、Ceciliaさんの情報のおかげで、この催しに出向くことができました。
ありがとうございます。
私も、産地に身内がいることから、やはり出来ればたくさんの人に買ってもらいたいとは思いますが、放射能による影響がどの程度あるのかわからない以上、無理矢理誰にでもお勧めする、というわけにはいきません。
それゆえに、あの盛況を見て、感動した次第です。

ところで、スパリゾートハワイアンズですが、震災当日にとった措置が大変立派なものであったと、宿泊客や来訪者から感謝と称賛を受けているそうです。
従業員の人たちは、客以上に深刻な被災者であるのにもかかわらず、客の安全を確保し、宿泊場所や食料を提供し、都心などへの帰宅の足まで(あのインフラがズタズタの状況の中で)確保したのだそうです。
すばらしい対応に感動するとともに、この気持ちがある以上、スパリゾートハワイアンズは必ず再度甦ると確信しました。
by 伊閣蝶 (2011-04-13 12:21) 

伊閣蝶

cfpさん、こんにちは。
真摯な再コメント、誠にありがとうございました。

そうでしたか、cfpさんのご親戚も福島で農業を営んでおられるのですか。
ご心中、お察し申し上げます。
放射能の影響や広がり具合が誠に曖昧模糊とする中で、将来に対する影響をご懸念されるのは、誠に以て誠実極まりないご心情と存じます。

私のように50歳をとうにすぎたものはともかく、子供たちへの影響を考えれば、不確かな情報に基づいて農作物を子供たちに提供することには躊躇せざるを得なくなってしまうことでしょう。
すばらしい農作物を作り育て提供してきた誇りが、このようないわれのない苦痛を生むのであるとすれば、全く何という理不尽な話でしょうか。

補償は金などではなく、豊かな大地と海であるべきというご主張にも、心から賛同します。
原発の跡地には、国会や中央官庁、原発を推進してきた機関や人々を移転し住まわせればいいのではないか、そして、その空いた都心には、希望する被災者の方々には居住地を、そのほかには住民の安全を守るためのセントラルパークのような環境を構築してはどうか、と真剣に考えてしまいますね。
by 伊閣蝶 (2011-04-13 12:34) 

Cecilia

スパリゾートハワイアンズも炊き出しなどで貢献しているらしいことは知っていましたが、伊閣蝶さんが書かれていることは初めて知りました。弟夫婦も結婚式を挙げた場所で、いわきのシンボルのようなところですので、そのお話をうれしく思いました。

ところでcfpさんがこの欄やブログでお書きになっていることももっともだと思います。
いわきの実家のことになり恐縮ですが、幼い甥(もうすぐ3歳)がいます。すべて実家で作ったものを食べているわけではありませんが、米や野菜はほとんどが実家または近所の親戚などが作ったものを食べている状況で、それは震災後も同じではないのだろうかと思っています。この甥の存在のために弟夫婦や母は一時的に県外に避難していました。弟夫婦も市内で仕事をしており、いつまでも避難生活もできず、戻りました。甥は4月11日から保育園に通うようになったようですが、市内のスーパーでわざわざ放射能の影響がまったくないものばかり購入しているとも思えないですし、どうしているのか気になります。私たちは実家のお米を毎日食べているのですが、今後も送ってもらったらありがたくいただきたいと思っています。
実家だけでなく福島第一原発周辺地域に住んでいて、30キロ圏外に避難してない人たち、また30キロ圏に微妙に近いところに住んでいる人たちは幼い子であってもおそらく地元産(あるいは茨城産など)のものを食べざるを得ない状況なのではないのだろうか、と思うのです。
長い目で将来起こるかもしれない問題を考えることも大切だと思うと共に、その前に日々の生活があります。汚染の心配がない例えば関西の野菜などが手に入りやすいのであれば、選ぶ自由もあってよいのかもしれませんが・・・。
母に言わせれば避難するにもまず先立つものが必要であるし、避難所生活などをしていたら体にも良くないので、結局不安があってもその土地で生きるしかない、ということです。
by Cecilia (2011-04-13 13:26) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
再コメント、ありがとうございます。
そうでしたか、弟さんご夫婦はスパリゾートハワイアンズで挙式なさったのですね。
ご紹介しましたスパリゾートハワイアンズの記事は以下のリンクでご覧になれます。
「SPA!記者が見た「スパリゾートハワイアンズ」震災当日の奇跡」
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20110330/zsp1103301223001-n1.htm
やはりその後も炊き出しなどで奮闘されているのですね。
自らも被災されている方が多い中で、本当にすばらしいプロ意識だと感嘆します。

いわきのご実家の甥御さんのお話。胸が痛みます。
本当に何という取り返しのつかないことをしてくれたのか、とやり場のない怒りを感じてしまいます。
仰る通り、小さなお子様は、放射性物質のような外部からの異物を生理的に外に排出する機能が未発達な上、細胞も若くて吸収力も速いので、長期間放射性物質を摂取し続けた場合の影響は大人とは比べ物にならないほど大きいのだそうです。
これも具体的な疫学上などの研究結果が出ているわけではないので、その恐れがある、程度のことしか言えないのだそうですが。
さらに、これは不謹慎のそしりを免れませんが、今、50歳代の半ばにある私が、今回の原発事故の影響による食物からの長期的な被曝をしたとしても、それが悪性腫瘍や白血病などの具体的な疾病の発症に至るまでに仮に20年から30年かかるとするのであれば、その頃にはもうすでに人生の終わりに近いステージにいるわけです。だからある種のあきらめもつく。
しかし、小さなお子様は違います。
人生のうちで最も輝くべき時に、もしかすれば今回の事故による何らかの影響が表面化する可能性があるのですから。
しかも防ごうにも、色もなければ臭いもなく、しかも即座に影響が出るものでもないわけですから、対処にも限界がありますし。
そのことを政府はどのように考えているのか。
一企業の目先の損失と、これまで進めてきた政策との整合性を計ろうとするあまり、ここまで対応が後手に回った責任は、たとえようもなく大きいものと考えざるを得ません。

お母様のお言葉も、厳しい避難生活をご経験なさったことから発せられたギリギリのものと拝察いたします。
短期的により体に負担のかかることを避け、将来の不安を感じつつもお帰りなったお心を思うと、本当に胸が締め付けられるようです。
悲しみが深すぎて、思うように言葉が出てきません。

by 伊閣蝶 (2011-04-13 18:11) 

節約王

私も、同感です。
私の母も四国ですが農家出身です。
農作業がいかに過酷なものか聞かされてきました。
農家の方々が野菜やお米を作って下さるから私達は安心していい食生活が送れると思います。
新鮮なお野菜は、本当に美味しいですよね。

福島の野菜は、こちらでもなかなか手に入りません。販売されていたら、私も積極的に買いたいと思います。
日本の食卓を支えてくれた農家の方々に今こそ恩返しgがしたいと思います。伊閣蝶 よくぞ福島の野菜を買ってくださいました!。とても大切な事だと思います。
by 節約王 (2011-04-14 21:59) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
そうですか、お母様は四国の農家のご出身ですか。
それならばきっと、このいわきの生産農家の方々のお気持ちもお分かりになられることでしょう。
私も、家が兼業農家だったこともあり、高校を卒業するまでは農作業に従事(手伝い)していました。
手塩にかけて育てた野菜などを収穫するときは、本当に嬉しく、心躍るものでした。
だから、今回の原発事故による出荷制限や摂取制限には実に腹立たしい思いがします。
何も出来るわけではありませんが、せめてこうした野菜を買い求めることくらいはしたいなと思っておりましたので、グッドタイミングでした。
節約王さんの、販売されていたら積極的に購入したいとのお言葉、本当に嬉しく頼もしく感じております。
by 伊閣蝶 (2011-04-14 23:49) 

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