SSブログ

朝食を抜くと太るはウソ? [ダイエット]

今日は朝から曇り空の肌寒い天気となりました。
昼からは少し陽射が出てきましたが、気温はあまり上がりません。
まだまだ春には間があるようですね。
しかし、今日の出勤時、なんとなく目がかゆくなってきました。
そうなのです。
私は花粉症も持っているので、この時期はかなり過敏に反応してしまうのです。
今年の花粉の飛散量は、去年を大幅に上回るそうで、文字通り「悲惨」なことになりそうな予感がしますね。

ところで、朝食をめぐるこんな記事がありました。

「朝食を抜くと太るはウソ」研究で明らかに
研究者チームは380人を対象に調査を行った。対象のうち280人は太りすぎの人で、100人は標準体重。そして全員に10~14日間、食事日記を毎日つけるよう指示した。朝食を多くとるという人は、少なめの朝食をとる人に比べて、平均して400カロリーも摂取量が多かった。そして、1日の摂取カロリーは他の人に比べて同様に400カロリー多かったことが判明したのである。つまり、朝食をたくさん食べたにも関わらず、昼食と夕食は減ることがなく、他の人と同じだけ食べていたのだ。

tyosyoku.jpg朝食を抜くと太るという「通説」は朝食を抜いた分昼食や夕食を余計にとるからだ、という決めつけや、この研究自体がこの「通説」を否定する絶対的根拠とまで言えるようなレベルのものであるのか、という点などに根本的な疑問は感じざるを得ませんが、事実としてはその通りなのでしょう。
しかし、朝食を400カロリー(うーん、400「キロ」カロリーではないかと思うのですが)余分にとっている人は、そうした食生活が基本となっているわけで、400カロリー(?)少ない人と単純に比較してもあまり意味がないような気もするのですが。

現代人は朝食を抜いた方がいいのではないか、という議論は、西丸震哉さんが1990年にその著書「41歳寿命説―死神が快楽社会を抱きしめ出した」の中で述べておられました。
41歳寿命説の方は、平均寿命が年々伸びているという事実からすると、幸いなことに外れているようですが、40台前後で亡くなる人たちの数が増えているのかどうかははっきりとはわかりませんし、平均寿命の伸びは、戦中・戦後の厳しい環境を生き抜いた強い個体の持ち主たちが長生きしていることと、乳児死亡率が飛躍的に低下していることも大きく関連していることでしょうから、一概に「暴論だ!」と決めつけるのも難しいのかもしれません。
それはともかく、西丸さんは、人間も狩猟をする動物であったわけで、少なくとも一定の飢餓状態の中で生きてきた歴史の方がはるかに長く、現代の先進国のように狩りも肉体労働も行わず過食状態で生活するなどということはあり得ないことであったとし、人間が健康に生きるためには、むしろうっすら飢えている状態が自然なのである、と書いていました。
従って、朝起きぬけに朝食をとるのは、その道理からすればおかしい行動ということになる(早朝から畑仕事や家畜の世話などをしてから朝食、というのであれば問題なし)ので、朝食は抜くべきだ、ということになるわけです。
つまり、エネルギーを消費してから補給すべき、という理屈なのでしょう。
読んだ当時、さすがに暴論なのではないかと思いつつも、不思議な説得力がありましたね。

ところで、摂取カロリーの多寡のみが肥満の原因であるとするのであれば、この研究成果をもって、朝食をとることはダイエットには無意味、という結論付けをすることもできるのでしょう。

しかし、どうなのでしょうか。

人間は、食料に含まれる糖質をエネルギーとして活動する精密機械のようなものなのですから、ガス欠(山言葉では「シャリバテ」と言っていましたが)を起こしては一大事。
それゆえに、前にも書きましたが、エネルギーが供給されないと筋肉などを分解して糖質を得ようとするのだそうです。
筋肉の量が減れば基礎代謝量も減るわけですから、健康はもとよりダイエットにとっても致命的な結果となるのではないでしょうか。

バランスのいい食事をとるということは、単なる総摂取カロリーを減らすということとは別の意味での効果があると思われるのですが如何。
nice!(7)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 7

コメント 4

hirochiki

私は、朝食もきちんと食べます。
もし抜いたら、きっと仕事に支障をきたすと思います。
精神的にもイライラしますし、絶対に体には良くないのではないでしょうか。
「三食きちんとバランス良く食事を摂る」やはり、これが基本だと思います。
ただ、私の場合、食事の後のスイーツや間食をやめなければ・・・(>_<)
それから、私は花粉症は今のところ発症しておりませんが、母も妹も持っております。
大変ですよね・・・伊閣蝶さんも、お大事になさって下さいね。


by hirochiki (2011-01-25 06:03) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
私も朝食はきちんと食べる派です。
仰る通り、朝食を抜くと、てきめんに仕事にも影響が出ますし。
朝食を抜かなければならないほど食欲がないということは、相当体調も悪いのだろうなと思い、きちんと対策を取らねば、とも思います。
三食きちんとバランスよく摂る、やはり基本ですね。
間食はなるべくやめたいとは思いますが(^_^;
花粉症、私も、それまでは、なんであんな病気ともいえないものに罹るのか、などと鼻で笑っていたら、ある時突然発症し、鼻で笑われるようになってしまいました。
くれぐれもお気を付け下さい。
私は本日から薬を飲み始めたところです。
by 伊閣蝶 (2011-01-25 12:24) 

Cecilia

朝食抜きは考えられません。昔はよく抜いていましたが。(単に食べる暇がなかっただけ。)
日本が長寿の国になったのはバランスの良い食事をするようになったからかもしれませんが、現在の高齢者が若かった頃にはけしてバランスの良い食事をしていなかったでしょうね。
最近は炭水化物がどうも悪者にされる傾向があるように思いますが、私はどちらかと言えば「何はなくても(肉や魚や野菜がなくても)お米さえあれば・・・」という考えです。
by Cecilia (2011-01-26 09:07) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
仰る通り、朝食抜きは考えられませんね。
それから炭水化物を悪者にするという風潮は、私もおかしいと思います。
筋肉を破壊するようなハードなトレーニングを日常でしている人たちは、筋肉の補修や回復のために大量のたんぱく質を摂る必要があるのかもしれませんが、そうであったとしてもエネルギーのもととなる糖分を含む炭水化物の摂取は必要不可欠です。
まして普通の生活をしている人たちにとっては、まず炭水化物とミネラルのバランスの良い摂取が大切なのではないでしょうか。
今の高齢者の方々が生まれたり育ったりした頃は、乳幼児のうちに亡くなってしまう人も結構多かったと聞きます。
また、重篤な疾患のある乳幼児の命を助ける術も、今ほどはなかったと思われますから、過酷な環境を生き抜く生命力を持った方が現在の高齢者ということになるのでしょう。
食べ物があるというだけで幸運な時代であったのでしょうから、そこを生き抜いて現在の満ち足りた食生活をおくれるということであれば、高齢でも元気でいられる方が多いのもうなずけますよね。
by 伊閣蝶 (2011-01-26 12:23) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0