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新型コロナについて [日記]

新型コロナウィルス新規感染者が、幾何級数的に激増しています。
検査件数がかなり増加していることも要因の一つかもしれませんが、やはりデルタ株への置き換わりが急速に進んだことによるところが大きいのでしょう。
報道などによれば、一人の感染者から移る人数が、以前は一人だったのが8~9人くらいに拡大されているとのこと。
数字的な真偽は検証できませんが、感染力の強さはかなりのものがあるようです。
東京都では重症者も増えているということですから、医療スタッフの方々のご労苦いかばかりかと危惧しております。
たとえ無症状や軽症であっても、陽性となれば隔離をしなくてはならないわけですから、感染者が爆発的に拡大し、緊急事態宣言の対象となっている都府県での医療崩壊は正に目睫に迫っていることでしょう。

因みに、私の知人にも感染を経験した者がおりますが、軽症者は高熱と怠さに苛まれ味覚障害が出ました。中等症レベルの感染者は肺炎を発症したため酸素吸入を施され、本人曰く「死ぬのではないか」というほど苦しかったそうです。
元プロ野球選手の長嶋一茂さんのお友達で、やはり中等症レベルに至った方は、入院できずに自宅で酸素吸入をし、重症化すれば死ぬかもしれない、そのときには意識はなくなるだろうと「遺書」を書いたそうです。

若い人たちの中には、仮に新型コロナウィルスに感染しても大したことはないと高を括って感染リスクの高い行動を続けている人もいるようですが、舐めてかかるのは非常に剣呑と思います。

ところでワクチンの接種、私は7月の初旬までに二回目も終えました。
幸い翌日の筋肉痛程度の副反応ですみました。

ワクチンは、基本的にメッセンジャーRNA(mRNA)型であり、開発期間も非常に短かったことから、現在は、全世界的な「治験」の段階にあるものと思われます。
その意味では、効果がどの程度のものか、また接種による人体への中長期的な影響はどうなのか、そのあたりは全く分かっておりません。
あくまでも「希望者」への接種ですから、現在いわれている副反応や将来的な懸念などを危惧し、「受けない」という選択肢は当然に保障されるべきでしょう。

なお、新型コロナワクチンの効果は次のようなものとされています。

日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果(発症予防、持続期間)がありますか。

これによると、厚生労働省の公式見解は以下のもののようです。
日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、いずれも、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、重症化を予防する効果が期待されています。効果の持続期間や、感染を予防する効果についても、時間の経過や接種者数の増加に伴い、研究が進んでいます。

感染はしにくくなり重症化を予防する効果も期待されるとのこと。

接種をすることによって一定の安心感は得られるようですね。

しかし、感染を100%防ぐことはできない。
この場合、感染しても重症化しにくいということは、感染後無症状でいることも当然にありうるわけです。
とすれば、感染に気付かない人もいることになり、状況によってはサイレントキャリアとなってしまう危険性もなしとしません。

私事で恐縮ですが、前回東京オリンピックが開催された1964年の10月、正に開催期間中に私は通っていた小学校で発生した集団赤痢に罹患し、クラスの仲間たちと一緒に二週間ほど山の中の施設に隔離されました。
楽しみにしていた聖火ランナーを見ることはできず、もちろん競技を生で見ることもできませんでした。
当時、小学二年生だったこともあり、子供心にも残念に思った記憶があります。
それはともかく、それから一年間、私たち罹患者は「健康保菌者」とされ、定期的な検便、消毒や手洗いの徹底など、日常生活においても様々な制約を受けたものです。

新型コロナの恐ろしさは、肺炎への進行の確率が高いことでしょう。

巷では、「インフルエンザ程度」などと嘯き軽視する人を見かけるようですが、インフルエンザから肺炎に進行し死に至る人はごく少数と聞きます。
単純な致死率の比較でも、新型コロナはインフルエンザとは桁違いに高いことを忘れてはいけないと思います。

私は、連れ合いを肺がんで、父を肺炎で、立て続けに亡くしました。
肺に起因する疾病の苛烈さを間近で見ていますので、新型コロナウィルスの恐ろしさをとても軽視できません。

先に新型コロナワクチンを二回接種済みと書きましたが、人混みに出ることを極力避ける、やむを得ずそうした場所に出かけなければならない場合は必ずマスクを着用する、手洗いやうがいなどを励行する、飲食店への出入りは極限までに控える、帰省や旅行もしばらくあきらめる、などの対策は継続中です。
自分が罹患することよりも、万が一サイレントキャリアとなってほかの人に移すようなことがあってはならないと考えている部分が強く、それは小学生の頃のつらい体験がもとになっているのでしょう。

机上の空論ではありますが、すべての人々が他人との接触を100%抑えれば、一週間程度で感染は収束するのだろうと私は考えます。

もちろんそんなことはできようはずもありませんが、新型コロナの感染はそういう性格のものだとの認識を持ち、一人一人が感染のリスク(感染させるリスクも含めて)をきちんと分かったうえで慎重な行動をとることが必要なのではないかと、老婆心ながら思う次第です。

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