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テレワークの中での生活 [音楽]

今日も暖かなお天気となりました。
明日は大雨になる予報ですので、朝起きて早速お洗濯をしました。
昨日は布団を干して、その間にお掃除。

一人暮らしとなってから家事全般自分でやらなければならなくなりましたが、結婚するまでの15年間は一人暮らしでしたし、結婚してからも二度の単身赴任がありましたので、そうしたことはそれほど苦にはなりません。

特に料理は、もともと嫌いではなかったこともあり、在宅ワークが主になる前の弁当作りも含めて、ほぼ完全な自炊です。
弁当を作っていたときは朝6時には起きていたのですが、在宅ワークによってその必要がなくなると、なんだかんだと7時過ぎまで寝床にいます。
出社の必要がある際には弁当を作らなければなりませんが、前日の夕ご飯の支度の折に一緒に作り、冷蔵庫に入れておくことが習慣になると、もはや朝早く起きて弁当を作る気力は失せてしまいました。
朝と昼は、どうしても似たようなメニューになってしまいがちですが、夕ご飯はそれなりにヴァリエーションをつけようと考えています。
冬の間は、大根が安いのでおでんなどを作ったりすると、一週間くらいはそれを使えますから便利ですね。
大根を買ってきて、根元の部分を切り取り、水栽培すると大根葉が収穫できます。
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これは大根に限らず、小松菜とか分葱でもでき、思いのほかの収穫があって、味噌汁の身とか炒め物に使えるので非常に重宝します。
夏の間は日に二回くらい水を変える必要がありますが、冬場は一回で大丈夫。
自炊をしていると献立がどうしても偏りがちになりますから、特に野菜の摂取は積極的に行い、魚と肉を交互に使うなど、なるべく同じものが続かないように気を付けています。

こういう生活が続くと、外食をしようという気にはなかなかなりませんから、緊急事態宣言の中で外食産業が厳しい状態に追い込まれているのも宜なるかな。
また、世の中には「自炊警察」みたいなやっかいなお節介焼きが出現しているようで、これも非常に鬱陶しい。
私は独り身ですし料理が苦手というわけでもないので毎日の自炊も苦にはなりませんが、小さな子供などの家族がいて仕事に出かけなければならないご家庭では、外食やお惣菜に頼らざるを得ない場合も多かろうと思います。
要は合理的な選択をして、このCOVID-19感染拡大を乗り切ることが大切で、それは各家庭がそれぞれに合った方法で取り組めばいいのではないでしょうか。

ちょっと余計なことを書いてしまいましたが、昨年、次のようなCDが立て続けに発売されました。





トスカニーニの演奏が、ステレオで聴ける。
これはさすがに驚いてしまい、速攻で買い求めたところです。

特に、1954年のトスカニーニ&NBCによるラストコンサート「ワーグナープログラム」は、当時87歳だったトスカニーニのまさに白鳥の歌ともいうべき録音です。
この時すでに重度の記憶障害に陥っていたトスカニーニは、本来は「ドイツレクイエム」の予定であったプログラムを自家薬籠中の物としていたワグナーに替えて臨んだのですが、それでも破綻寸前であったそうです。
手兵であったNBCだからこそ、それをぎりぎりのところで押しとどめ、カーネギーホールを埋め尽くした聴衆に感動を与えたとのこと。
詳しくは、このCDに添えられたライナーノートをご覧いただければと思います。
そうしたぎりぎりのライブ録音ではありましたが、ステレオであることによって、トスカニーニがNBCからどのような響きを引き出そうとしたのかなどが音の広がりを以て感得できるのではないでしょうか。
恐らく、全盛期の頃のような水も漏らさぬ厳しいバトン・コントロールを尺度にすれば不満は残ることでしょう。
しかし、私はやはり、あのトスカニーニがステレオ音源で演奏を残してくれていたことに感謝の意をささげたいと思います。

一方のヴェルディの「レクイエム」ですが、これは事情が異なります。
1951年の演奏は、現在でもトスカニーニによるこの曲の代表的なものとしてCD化もなされておりますが、ライブ演奏の際に生じた傷をリハーサルの部分などを用いて差し替えることにより、しぶしぶトスカニーニが認めた録音です。
私もそのCDを所有していますが、ほかの凡百の演奏など足元にも及ばぬ苛烈極まりない名演で、殊に「Dies irae」における皮を極度に緊張させた太鼓の連打には身も打ち震える迫力でした。
その「傷物」とされたライブ録音テープがコレクターの間で流通し、さらにこれとは別の位置から録音されたテープまで残されていたとのこと。
今回の疑似ステレオCDは、つまりそれらを合体して作られてものです。
従ってこれは、トスカニーニが拒絶した録音に基づくものであることを認識して聴く必要があります。
しかし、これは後からの修正のない、まぎれもない当時のライブの記録でもあります。
不自然な部分は当然ありますが、84歳という高齢のトスカニーニが、この大曲を最後まで振り抜いた記録として考えれば、やはり万感の思いを禁じえません。



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