SSブログ

マナスル山荘のビーフシチュー [山登り]

寒暖の差が激しくなってきました。
特に冷え込みの方はかなり厳しくなり、陽の短さとも相俟って殊更体に応えますね。

そんななかですが、先日、南アルプス前衛の入笠山に出かけてきました。
私の現在の職場で今年の春先まで勤務しておられた先輩から、入笠山のマナスル山荘のビーフシチューを食べてみたい、できれば初冬の雪景色も見たい、とのオファーがあり、入笠山は私の地元に山ですから、それではご案内しましょう、という話になったのです。

単なる職場のつながりだけで山にご一緒するということは、私としてはこれまで避けていたところですが、転職後の不安な時期に、なにくれとなく話しかけてくださり、仕事の上でもいろいろとご助言を頂いた方でしたので、今回は気持ちよくお受けすることにしました。

私の仕事上の都合から、金曜日の晩に沢入登山口で幕営ということになり、せっかくなので道の駅「蔦木宿」にある「つたの湯」でひと汗流していきました。
「つたの湯」は22時までの営業で、21時30分まで受け付けてくれます。

富士見ではこれまでも時折降雪があり、道路の状況がちょっと不安です。
スタッドレスタイヤを履いていれば精神的に少し楽なのですが、私の車はラジアルタイヤのまま。
どうかなあと思いつつも走っていくと、やはり路面には雪が残り、ところどころクラストしています。
4WDにして慎重に登っていくと、沢入駐車場は一面の雪原でした。
しかし積雪量はさほどでもなかったので、早々にテントを張り、食事をして就寝。
今回は多少なりとも寒さを防ぐたしになればと毛布を持参し、それぞれシュラフの上にかけて寝ましたが、やはり足先などは冷えますね。

夜中にはかなり風も強くなり、雪も降ってきて、起きた時にも雪曇りの状況でした。
nyu02.jpg

因みに、沢入駐車場の手洗いは冬季閉鎖です。
nyu01.jpg

テントを片付け身支度をしていると、車が続々と登ってきます。
この時期の入笠山には、パノラマスキー場からゴンドラ経由が一般的だと思っていたので、ちょっとびっくり。

沢入から入笠湿原までの登山道はよく踏まれていて、歩きやすい道です。
nyu03.jpg

雪はそれなりにありますが、歩きにくいほどではありません。
nyu04.jpg

鹿除けの柵を越えると入笠湿原です。
nyu05.jpg
結構な数の登山者がいます。

入笠山山頂へのコースは、途中で「岩場」と「巻道」に分かれます。
nyu06.jpg
岩場といっても大して難しいわけではありませんし、巻道もそれほど時間が長くなるわけでもないのでどちらをとっても大差はありません。

山頂は、風が強いせいか雪が飛んで地肌が出ています。
nyu07.jpg

ここからの八ヶ岳の眺めは特に絶品。
nyu08.jpg

横岳・赤岳・阿弥陀岳・権現岳などの主稜です。
nyu09.jpg

南アルプス北部方面は雲が厚く、甲斐駒や鋸岳が見える程度。
nyu010.jpg
富士山は残念ながら雲の中です。

これは諏訪湖方面です。
nyu011.jpg

さて、山頂の景色を楽しんだ後は、本山行の主目的であるマナスル山荘のビーフシチューを頂きましょう。

マナスル山荘です。
nyu012.jpg
たくさんの登山者が訪れていました。

これが噂のビーフシチュー!
nyu013.jpg
ボリュームたっぷりで、かつお味も最高でした。
しかもこれで1000円(単品)!
ご飯は200円ですが、野沢菜漬はサービスです。
これだけの味とボリュームのビーフシチュー、下界でも1000円などではとても食べられません。
なんというコストパフォーマンスの高さでしょうか!
なるほど、これならこれを目的に登るという人がたくさんいても納得ですね。
因みに、ビーフシチューは限定15食ですが、予約ができます。
マナスル山荘に到着した折に予約をして、それから入笠山に登ると安心でしょう。

この時期の入笠山は積雪量もそれほどではなく、天候もまあまあ安定しているので、雪山初心者でも安心して登れます。
実際、子供連れや犬連れの登山者もたくさん見かけました。
アプローチも、パノラマスキー場からなら全く問題ありません(ただし、かなり混雑する可能性はありますが)。
沢入登山口の方は比較的すいていますが、問題はここまでの車道です。
当然積雪がありますから、できればスタッドレスタイヤの方が安心でしょう。
とにかく、急ブレーキや急ハンドルは厳禁。
それからカーブの上り坂でのアクセル操作も気を付けるべきです。
4WDでも、雪面の状況によってはテールが流れてコントロール不能になる可能性があります。
落ち着いてカウンターを当てれば大丈夫ですが、雪道に慣れていないとパニックになるかもしれず、それが一番危ないと思います。

いずれにしても、4WDやスタッドレスタイヤを過信するのが最も危険でしょう。
慎重に勝る対策はないというのが、私の結論です。

nice!(21)  コメント(14) 
共通テーマ:グルメ・料理