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ハンディGPS「eTrex Touch 35J」を買いました。 [山登り]

暑い日が続きます。
九州では記録的な豪雨が襲い、山崩れや川の氾濫などの激甚的な被害が発生し、多くの方が亡くなられました。
テレビ画面に流れる朝倉市や日田市の惨状は、本当に目を覆うばかりです。
日田市は林業の盛んなところでもあり、山林の手入れもきちんとなされていたとのことですが、山全体の保水能力と広大な針葉樹の植林との関係性などはどうなのでしょう。
山の斜面が一体となって崩落している状況を見ると、植林地帯が必ずしも防災の役割は果たせないことを改めて感じた次第です。

それにしても、自然の猛威には空恐ろしいものを感じます。
「無慈悲」という言葉が一瞬頭をかすめました。
幸田露伴の「五重塔」には、荒れ狂う暴風雨の描写がありますが、正しくその「飛天夜叉王」の仕業ではないかと思われるくらいです。
無慈悲の斧の刃味の好さを彼等が胸に試みよ、惨酷の矛、瞋恚の剣の刃糞と彼等をなしくれよ、彼等が喉に氷を与へて苦寒に怖れ顫かしめよ、彼等が胆に針を与へて秘密の痛みに堪ざらしめよ、彼等が眼前に彼等が生したる多数の奢侈の子孫を殺して、玩物の念を嗟歎の灰の河に埋めよ

嬲らるゝだけ彼等を嬲れ、急に屠るな嬲り殺せ、活しながらに一枚一枚皮を剥ぎ取れ、肉を剥ぎとれ、彼等が心臓を鞠として蹴よ、枳棘をもて脊を鞭てよ、歎息の呼吸涙の水、動悸の血の音悲鳴の声、其等をすべて人間より取れ、残忍の外快楽なし、酷烈ならずば汝等疾く死ね、暴れよ進めよ、無法に住して放逸無慚無理無体に暴れ立て暴れ立て進め進め、神とも戦へ仏をも擲け、道理を壊つて壊りすてなば天下は我等がものなるぞと、

これだけの激甚災害となると、復旧にはかなりの期間がかかりましょう。
付近の山地には、豪雨による水がまだかなりの量残っているとのこと。
一日も早く治まってほしいと心より願う次第です。

前から欲しい欲しいと思っていたハンディGPS。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で遂に購入してしまいました。


国土地理院の「日本詳細地形図2500/25000」がプリインストールされており、GPSのみならず電子コンパスや気圧計も搭載されているので、現在地確認の精度はかなり高そうな予感がします。

先週末の土曜日、試してみたくなって丹沢に出かけました。

場所はいつものお手軽トレーニングコースである大山南尾根。

秦野からヤビツ峠に向かうバスが満員ですが、蓑毛行きは毎度のことながらガラガラ。
有難いことですね。

それにしても暑さはかなりのもので、蓑毛越で着ていたTシャツを絞ったら大量の汗が滴り落ち地面を濡らす始末。
今のシャツは新素材なので、そんな状況でも着心地はよく助かります。

eTrexで現在地を確認すると、完全に一致しています。
予想以上の精度にびっくり。

浅間山を越えて尾根を辿っていくと、杉の植林伐採がかなり進んでいます。
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この尾根は、低山の割にはかなり鬱蒼とした雰囲気がありましたが、眺望もひらけて何だか不思議な感じがします。

大山古道に出て、例の不動明王を拝んでから高取山に登ります。
この尾根では、蓑毛から蓑毛越までと、この高取山の登りが、それなりに「登り」という感じですね。

高取山山頂でのeTrexの表示です。
minami-02.jpg

下山は聖峰を回りました。

木々の切れ目から望む秦野方面は、もう完全に夏の様相でした。
minami-01.jpg

このコース、山の中では迷うところなどほとんどありませんが、街中に出ると駅までの道のりが結構わかりにくくなります。
ハンディGPSはこういうところでも大活躍です。
「みちびき」にも対応するとのことですから、今後に期待すること大。
バッテリーは単三乾電池二本で、4時間くらいの連続使用であれば何ら問題はありません。
次の機会にバッテリーの限界くらいまで使ってみようかなと思っています。

昨年、中途で敗退した沼尾沼
これを使って、次回は何とか行きつきたいものですね。

それから歩いた軌跡データ(トラック)のPCとの連携についても勉強しなくてはなりません。
とりあえずカシミールとの連携を試してみるつもりです。

ところで、この大山南尾根。
丹沢方面では比較的すいている山域で、結構好みなのですが、トレランの人たちがたくさんいました。
確かに、迷うところもなく道も整備されているので恰好のコースなのでしょう。

また、高取山では、高齢者の方々がたくさん集まってこられました。
聴けば連日コースを変えてこの山に登る方もおられる由。

ボッカ訓練に使っていた30年位前とはずいぶん様相が変わりました。
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