馬越峠起点、天狗倉山(522m)と便石山(598.9m) [山登り]
この週末は、まずまずのお天気。
金曜日に、東京から若い友人がやってきて一緒に飲んだので、土曜日はお酒が残っている危険性もあり、大人しくお洗濯・布団干し・アイロンがけなどの家事に勤しみました。
しかし、さすがにこの好天で休日二日とも沈殿はあり得ません。
このところ通い摘めている馬越峠を起点に、気になっていた天狗倉山(522m)と便石山(598.9m)に登ってきました。
いつものように5時30分くらいに起床し、しっかり朝ご飯を食べて出発。
今日から12月になることはもちろん分かっていましたが、何と車のフロントグラスなどはみんな霜が降っていました。
霜落しで大半の霜を落として車に乗り込むと、果たして外気温は0℃。これは凍ってもやむを得ないところですね。
これからは霜防止用のフロントグラスカバーをするようにしなければ。
日の出前の冷え込み中、伊勢道から紀勢道を走ります。
海山道の駅までは順調に進み、ここで身支度を整えて9時少し前に出発。
馬越峠入口の鷲下停留所には車が一台止まっていました。
馬越峠までは、以前にご紹介致しましたので写真も含めて記述は割愛します。
馬越峠にある道標によれば天狗倉山までは30分とのこと。

桃乙の句碑の脇から登ります。
因に、こんな看板も設置されています。
整備された階段状の登山道を登っていくと、石を抱いた樹がありました。

こうした樹を結構見かけるのですが、これはその中でも特異な印象を受けます。
電話基地局のような施設を過ぎて登っていくと、北道と南道の分岐に出ました。
何となく南道に向かいます。
ゴロゴロとした大岩を巻き登りながら進むと、頂上直下。

圧倒的な鉄ハシゴがかかっていました。
これを登り切ると天狗倉山の山頂です。
山頂の展望は正に360度!


台高の山々が指呼の間に望めました。
鉄ハシゴを慎重に降りると、左側に社があります。

やはり、というべきでしょうか、役ノ小角、役行者が開山した山とのことでした。
反対側の岩を登ると、今度は尾鷲港方面の眺望が広がります。

このポイントには、少し嫌らしいナイフリッジを通ります。

眺望ポイントにはこんな表示板もありました。

下りは北道を通ります。
下っていくと、黄葉が盛りでした。

馬越峠に降り立ち、反対側の便石山に登ります。
道標によれば、所要時間は2時間とのこと。

この木立の先に望まれるのが便石山のようです。
確かに遠そうですね。
馬越峠からいきなりの急降下です。
標高が400m近くある馬越峠から、200mの鞍部までひたすら下りました。

便石山まではまだまだ遠く、頑張って下らねばなりません。
あまり歩かれていないようで、道はしっかりしていますが、シダの藪がきつく、蜘蛛の巣に引っかかりまくりです。

仕方がなく小枝を手にして、振り払いながら行くのですが、払い残しの巣に何度も不意打ちを喰らい、さすがにうんざりですね。
目指す便石山はまだまだ先です。

この辺りは、まだ紅葉が楽しめる状況です。

藪はますます濃くなってきました。

NTTの反射板を過ぎるとさらに急坂となり、藪を漕ぎながら登り詰めて尾根に出ると、再び樹林帯の登りとなります。
しばらく汗をかいて登っていくと、やはり巨岩がごろごろ出てきます。

ここから一登りで、便石山林道からの登山道を合わせ、道は急に良くなりました。

そこからしばらくで、樹林の中の便石山山頂に到着です。眺望はほとんど得られません。

小広い静かな山頂には、山ボーイの二人パーティがいました。
便石山では初めて、ほかパーティと出会いました。
聞けば、海山キャンプ場から登ってきたとのこと。
ここまでほとんど休んでいなかったので、ザックを下ろし、シャツを着替え、温かなお茶とヴィダウィンゼリーを食べ、ちょっと休憩。
しばらく休んで神輿を上げました。
頂稜に「象の背」と呼ばれている絶景ポイントの岩場があるようなので、道標に導かれ、そちらに立ち寄ります。
赤い実の印象的な木。センリョウかマンリョウなのでしょうか。

「象の背」には、先程の山ボーイのパーティがいて、記念写真の撮影中。
名称通りの岩です。

彼らに譲ってもらい、早速「象の背」を登っていくと、前方がすっぱり切れ落ちて、ものすごい展望が広がります。

前方の山は天狗倉山でしょう。
岩の下を覗き込むと、吸い込まれそうです。
戻ってきたら、せっかくですから写真を撮ってあげましょうと声をかけられ、お礼をいって撮ってもらいました。

まだ、この場所でいろいろ撮影をするつもりであるらしい彼らにお礼を述べて帰途につきます。
調子に乗って下っていったら、馬越峠と便石山林道の分岐を見落とし、そのまま便石山林道方面に下ってしまいました。
かなり下って鉄塔に出てしまい、舌打ちをしながら登り返しました。
ここで20分くらいのロス。
しかも急坂だったので、さすがに参りました。
帰りの道は相変わらずの藪。
頑張って下っていくと、本日、二組目の登山者(単独行)に会いました。
時折見かける紅葉が慰めです。

対岸にある高丸山も素晴らしい存在感ですね。

馬越峠道に戻ると、打って変わって人が多くなります。
石畳の道を下り、起点の海山道の駅に戻りました。

馬越峠と天狗倉山は、それなりの人出がありますが、便石山は信じられないほど空いていました。
これは恐らく標高のわりに厳しいアルバイトを敬遠されてのことと思います。
馬越峠からの天狗倉山ですと、往復30分くらいで行って来れますが、便石山の場合、山慣れた人でも往復で二時間はみた方が良いでしょう。
藪も嫌われているのかもしれません。
地元の紀北町や尾鷲市も、馬越峠道と天狗倉山は結構宣伝していますが、便石山はさほどでもなさそう。
しかし、それゆえに静かな山歩きが楽しめます。
初冬の一日、楽しい山歩きができました。
金曜日に、東京から若い友人がやってきて一緒に飲んだので、土曜日はお酒が残っている危険性もあり、大人しくお洗濯・布団干し・アイロンがけなどの家事に勤しみました。
しかし、さすがにこの好天で休日二日とも沈殿はあり得ません。
このところ通い摘めている馬越峠を起点に、気になっていた天狗倉山(522m)と便石山(598.9m)に登ってきました。
いつものように5時30分くらいに起床し、しっかり朝ご飯を食べて出発。
今日から12月になることはもちろん分かっていましたが、何と車のフロントグラスなどはみんな霜が降っていました。
霜落しで大半の霜を落として車に乗り込むと、果たして外気温は0℃。これは凍ってもやむを得ないところですね。
これからは霜防止用のフロントグラスカバーをするようにしなければ。
日の出前の冷え込み中、伊勢道から紀勢道を走ります。
海山道の駅までは順調に進み、ここで身支度を整えて9時少し前に出発。
馬越峠入口の鷲下停留所には車が一台止まっていました。
馬越峠までは、以前にご紹介致しましたので写真も含めて記述は割愛します。
馬越峠にある道標によれば天狗倉山までは30分とのこと。

桃乙の句碑の脇から登ります。
因に、こんな看板も設置されています。

整備された階段状の登山道を登っていくと、石を抱いた樹がありました。

こうした樹を結構見かけるのですが、これはその中でも特異な印象を受けます。
電話基地局のような施設を過ぎて登っていくと、北道と南道の分岐に出ました。
何となく南道に向かいます。
ゴロゴロとした大岩を巻き登りながら進むと、頂上直下。

圧倒的な鉄ハシゴがかかっていました。
これを登り切ると天狗倉山の山頂です。

山頂の展望は正に360度!


台高の山々が指呼の間に望めました。
鉄ハシゴを慎重に降りると、左側に社があります。

やはり、というべきでしょうか、役ノ小角、役行者が開山した山とのことでした。
反対側の岩を登ると、今度は尾鷲港方面の眺望が広がります。

このポイントには、少し嫌らしいナイフリッジを通ります。

眺望ポイントにはこんな表示板もありました。

下りは北道を通ります。
下っていくと、黄葉が盛りでした。

馬越峠に降り立ち、反対側の便石山に登ります。
道標によれば、所要時間は2時間とのこと。

この木立の先に望まれるのが便石山のようです。
確かに遠そうですね。
馬越峠からいきなりの急降下です。
標高が400m近くある馬越峠から、200mの鞍部までひたすら下りました。

便石山まではまだまだ遠く、頑張って下らねばなりません。
あまり歩かれていないようで、道はしっかりしていますが、シダの藪がきつく、蜘蛛の巣に引っかかりまくりです。

仕方がなく小枝を手にして、振り払いながら行くのですが、払い残しの巣に何度も不意打ちを喰らい、さすがにうんざりですね。
目指す便石山はまだまだ先です。

この辺りは、まだ紅葉が楽しめる状況です。

藪はますます濃くなってきました。

NTTの反射板を過ぎるとさらに急坂となり、藪を漕ぎながら登り詰めて尾根に出ると、再び樹林帯の登りとなります。
しばらく汗をかいて登っていくと、やはり巨岩がごろごろ出てきます。

ここから一登りで、便石山林道からの登山道を合わせ、道は急に良くなりました。

そこからしばらくで、樹林の中の便石山山頂に到着です。眺望はほとんど得られません。

小広い静かな山頂には、山ボーイの二人パーティがいました。
便石山では初めて、ほかパーティと出会いました。
聞けば、海山キャンプ場から登ってきたとのこと。
ここまでほとんど休んでいなかったので、ザックを下ろし、シャツを着替え、温かなお茶とヴィダウィンゼリーを食べ、ちょっと休憩。
しばらく休んで神輿を上げました。
頂稜に「象の背」と呼ばれている絶景ポイントの岩場があるようなので、道標に導かれ、そちらに立ち寄ります。
赤い実の印象的な木。センリョウかマンリョウなのでしょうか。

「象の背」には、先程の山ボーイのパーティがいて、記念写真の撮影中。
名称通りの岩です。

彼らに譲ってもらい、早速「象の背」を登っていくと、前方がすっぱり切れ落ちて、ものすごい展望が広がります。

前方の山は天狗倉山でしょう。
岩の下を覗き込むと、吸い込まれそうです。
戻ってきたら、せっかくですから写真を撮ってあげましょうと声をかけられ、お礼をいって撮ってもらいました。

まだ、この場所でいろいろ撮影をするつもりであるらしい彼らにお礼を述べて帰途につきます。
調子に乗って下っていったら、馬越峠と便石山林道の分岐を見落とし、そのまま便石山林道方面に下ってしまいました。
かなり下って鉄塔に出てしまい、舌打ちをしながら登り返しました。
ここで20分くらいのロス。
しかも急坂だったので、さすがに参りました。
帰りの道は相変わらずの藪。
頑張って下っていくと、本日、二組目の登山者(単独行)に会いました。
時折見かける紅葉が慰めです。

対岸にある高丸山も素晴らしい存在感ですね。

馬越峠道に戻ると、打って変わって人が多くなります。
石畳の道を下り、起点の海山道の駅に戻りました。

馬越峠と天狗倉山は、それなりの人出がありますが、便石山は信じられないほど空いていました。
これは恐らく標高のわりに厳しいアルバイトを敬遠されてのことと思います。
馬越峠からの天狗倉山ですと、往復30分くらいで行って来れますが、便石山の場合、山慣れた人でも往復で二時間はみた方が良いでしょう。
藪も嫌われているのかもしれません。
地元の紀北町や尾鷲市も、馬越峠道と天狗倉山は結構宣伝していますが、便石山はさほどでもなさそう。
しかし、それゆえに静かな山歩きが楽しめます。
初冬の一日、楽しい山歩きができました。
おはようございます。
表示板の錆具合グッド★★★
雄姿拝見。
by 夏炉冬扇 (2013-12-02 09:20)
お天気にも恵まれ、(途中はちょっと大変だったようですが)
登山を楽しまれたようで何よりです。
山頂から見た展望は、本当に素晴らしいですね。
センリョウは知っていましたが、マンリョウという植物もあるのですか。
平日はお仕事でお忙しいことと思いますので、こういった時間は貴重ですね。
by hirochiki (2013-12-02 19:40)
週末の冷え込みは厳しかったですね。私のフロントガラスもうっすらと凍ってました。でもそのお陰で文句のない晴天、また新しい山を楽しまれて何よりです。紅葉もさることながら像の背での勇姿には感動です。
by tochimochi (2013-12-02 19:46)
>圧倒的な鉄ハシゴ
この梯子は、凄い!
感動しました。 ^^
こんなの見た事が無いです。
フリーの観点から言えば ・・・ 猛烈なチョンボ! ですね。 (爆)
尾鷲辺りの南紀エリアも、面白そうな低山が結構あるんですね。
大変勉強になりました。 めはり寿司を思い出し小腹が空いて来ました。^^;
by のら人 (2013-12-02 20:54)
夏炉冬扇さん、こんばんは。
表示板のさびは、仰る通り時代を感じさせられました。
雄姿などとありがたいお言葉を頂戴し、感じ入っております。
by 伊閣蝶 (2013-12-02 23:26)
hirochikiさん、こんばんは。
良い天気に恵まれ、楽しく(途中は結構大変でしたが)登ることが出来ました。
赤い実の青葉、マンリョウは正直、私も自生のものは見たことがありません。
従って、これは不明です。
年末となって、毎日バタバタしておりますが、週末くらいはゆっくりしたいものと思います。
なかなか難しいのですが。
by 伊閣蝶 (2013-12-02 23:29)
tochimochiさん、こんばんは。
本当に寒い日が続いています。
今日は比較的温かでしたが、この時期に車のフロントが凍り付いているのは、さすがに参りますね。
ただ、仰る通り、それ故にこそ澄み切った青空が楽しめるというものです。
勇姿などとはほど遠いのですが、山で写真を撮ってもらうことはほとんどないので、少し嬉しく思いました。
by 伊閣蝶 (2013-12-02 23:32)
のら人さん、こんばんは。
このハシゴの写真を見て、「凄い」と仰ったのら人さんに心から敬意を表します。
実際にかなりやばいハシゴでした。
写真からそれを判断されるのは、そうした経験をお持ちであるからです。
猛烈なチョンボ、全くその通りです。
それから、さすがに「めはり寿司」をご存知でしたか。
あの辺り、標高は低いながら面白い山や谷はかなりありそうです。
ちょっと集中的に攻めてみようかなと思っています。
by 伊閣蝶 (2013-12-02 23:37)