ワグナーとヴェルディ、生誕200年、など

今日も暑い一日となりましたが、風が多少あったせいか、昨日のような蒸し暑さはなく、爽やかな五月晴れという感じです。
職場の庭では松葉菊の花が最盛期を迎えています。


そういえば昨日はワグナーの誕生日で、今年は生誕200年になるのですね。
ヴェルディも今年の10月10日が誕生日。同じく生誕200年を迎えます。
オペラ史上に燦然と輝く両巨頭が同じ年に生を受けたというのも、なんだか因縁めいていて興味深いことだなあと思います。
尤も、両者の人間性を比較すると相当な開きがあり、ワグナーは、その芸術をこよなく愛する人は多数存在しますが、その人間性に疑問を呈する人の数もまた多そうです。
昔読んだ「小説ワグナー」にも、冒頭で「特にリヒャルトの頭の中には1オンスの脳みそもない」みたいに書かれたいたような記憶がありますし。
また、ワグナーの才能を高く評価し、当時の恵まれない境遇を慮って自ら開校したライプツィヒ音楽院の教授に迎えようとしたメンデルスゾーンに対しても、著作「音楽におけるユダヤ性」の中でその芸術性を否定したりもしています。
相当に自己顕示欲が強く自意識過剰な人だったのでしょう。
これに対しヴェルディの方は、信義に篤く病院などへの寄付や老齢音楽家のための「憩いの家（Casa di Riposo）」を建設するなど社会・慈善事業にも精力的に取り組んでいます。
また、自分の名声などを誇大に扱われることを拒み、伝記出版や勲章の授与などの類も断ったほか、ミラノの音楽院が校名を「ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院」に変えようとしたことには声を荒げて拒絶したそうです。
私はヴェルディの作品はもちろんのこと、その人間性にも惚れ込んでおり、以前、「Giuseppe・Verdi」などというページを作ったこともありました。

いずれにしても、「○○生誕○○年記念」といったたぐいのくくられ方に、私は何となく嫌悪感を抱いているのですが、ごく実利的なことを敢えて申し上げれば、CDのBOXセットが発売されたり、埋もれていた名演が復刻されたり、新感覚の演奏が聴けたりするので、それはそれなりの恩恵を受けてはいるのですけれども。

バイロイト名演集（３３ＣＤ）。
サヴァリッシュ、ベーム、レヴァインなどによる脂の乗り切った演奏が、33枚でこの価格。
まったく驚いてしまいますね。

ところで、仕事上の知人から興味深いメールが届きました。
内容はこんな感じです。

人のセンスを判断する際に、意外に見られているのがメールアドレス、自由に設定できる反面、個人のセンスが問われます。
中には面白いものもあります。

neko-neko-nyan-nyan-i-love-dog@
（どっち？）

watashino-ohakano-maede-don't-cry@
（最期だけ英語？！）

oredayoore@
（だれ？）

suimasen-toriaezu-beer@
（取りあえずねっ）

---------kiritorisen----------@
（友達の縁も切り取ってしまいそうです。。。）

たかがメールアドレス、されどメールアドレス侮れません。
"-"（ハイフン）の使い方が重要そうですね。

「最期」というのは変換ミスなのか、それともこのアドレスを取り上げる上で敢えてそうしたのか、その辺は定かではありませんが、この知人のコメントもナイスですね。

それはともかく、確かにメールアドレスにはその人のセンスがあらわれるなあという実感もあります。
職場の緊急連絡先などで携帯電話のメルアドを登録する、などという経験をお持ちの方も多いと思いますが、私の職場のそれもなかなか面白いメルアドがたくさんあって、ついついニンマリとしてしまいます。個人情報なのでご紹介できないのが残念なくらい。
振り返って自分のメルアドを見ると、何ともセンスがなさ過ぎてがっかりしたりします(^_^;

私の使っている携帯電話ももう三年目を経過しました。
もちろんガラケーですが、まだまだ十分に使えるので今のところ買い替える予定はありません。
しかし、携帯キャリアが今後のラインナップをスマホ中心にしていくことは明白で、今のガラケーが使えなくなった時点でスマホにせざるを得ないという状況に陥ることも憂慮されます。
スマホに興味がないこともないのですが、片手入力が面倒くさそうなことやバッテリーの能力がまだまだ低いこともあって、どうも触手が伸びません（それに料金形態もなんだかよくわからないところがありますから）。
PCメールの確認やサイトのブラウジングも、Wi-Fiルータがあるので手持ちのiPod touchで対応可能ですし。
電話機能とメール機能だけがあればいいわけですから、考えようによっては「カンタンケータイ」でも十分なのかな、などとも思っていますが、ちょっと寂しいかも(^_^;

タグ：ワグナー ヴェルディ オペラ 携帯電話 スマホ iPod touch Wi-Fi

コメント 6

松葉菊の鮮やかなピンク色を見ると、私は夏の訪れを感じます。
会社で毎日見られるなんて、素敵ですね。
今日は半休を取ったのですが、午後はまた気温が上がりそうなので
会社に行くのがますます億劫になりそうです。
私のケイタイのメルアドも、交換した方からくすっと笑われてしまうほど面白いんですよ(笑)
スマホの文字打ちは、私もいまだに苦手です。
ガラケーの頃に比べると、メールの文章がかなり短くなりました。
by hirochiki (2013-05-24 10:09) 

hirochikiさん、おはようございます。
今日も良い天気になりそうです。
松葉菊、仰るとおり夏の訪れを感じますね。職場で見られるのは本当にありがたいことだと感謝しています。
ところでhirochikiさんのケータイのメルアドもとってもセンスが良さそうで、思わず「お教えいただきたいな」と思ってしまいました。
スマホ、やはり文字は打ちづらそうですね。機器更新、ますます悩ましい限りです。
by 伊閣蝶 (2013-05-25 07:14) 

自分のように偏愛的な志向があるとどうしてもそっちにいきがちになりますね。
とはいえ流石に堂々とclassicとは銘打ってませんが（笑）

スマホは、正直使う気のあるアプリがないのでガラケーでもよかったですね。ただブラウザに関してはかなりの恩恵があると思いますが。
by 朝比奈　千歳 (2013-05-27 22:54) 

朝比奈千歳さん、おはようございます。
どんなメルアドをお使いなのか、大変興味がわきました。
スマホ、やはりネットブラウジングには効果的なようですね。
その点はちょっと魅かれるところがあるのですが。
by 伊閣蝶 (2013-05-31 07:28) 

ワグナーとヴェルディ生誕200年だったのですね。
忙しくてまったく知らないでいました。
ワグナーは全く歌う機会がないですが、ヴェルディの「オテロ」のなかのアリアを久しぶりに歌ってみたいなと思っていたところでした。
メールアドレス、よくわからない時に作りましたが、携帯アドレスは変更したいなあ、とよく思っています。なんといっても長すぎていまだに覚えられないからです。（笑）
by Cecilia (2013-06-07 13:20) 

Ceciliaさん、こんばんは。
ワグナーとヴェルディの生誕200年。私も去年の11月に知りました。
今年、それを記念した演奏会がいくつか企画され、それへの参加を慫慂されましたので。このような状況では参加は困難なのですが。
「オテロ」のアリア、是非、お聴きしたいですね。
それにしても、覚えきれないほど長いメールアドレスとは、大変ですね。
by 伊閣蝶 (2013-06-08 22:55)