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三峰山(1235.2m)に登ってきました。 [山登り]

朝のうちは少し寒かったのですが、日中はだいぶ気温が上がりました。
明日は雨になるとの予報でもあり、せっかくの好天でもありますから、やはり山登りですね。

ということで、今回も飯高方面に出かけ、三峰山に登ってきました。
先日、局が岳の山頂から見た、あの雄大な山容が大変印象的でありましたので、早速出かけたというわけです。
三峰山は「みうねさん」と読み、三つの峰が畝っているように見えることから古くは「三畝山」と標記されていたとのこと。
四国山地にある「三嶺」も「みうね」と読みますから、畝っているように見える、という由来は同じもののようですね。

朝、5時20分に起床。いつもの通り朝飯をしっかりと食べ、ヴィダウィンゼリーとバナナとミカンを持って6時10分過ぎに自宅を出ました。
国道166号線を走り、飯高の福本から標識に従って20分ほど行くと飯高北奥林道に出て、しばらくで三峰山福本登山口に出ます。
そこからさらに2kmほど西に向かうと「ゆりわれ登山口」の駐車場に着きました。
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8時着。この初春の好天というのに、この広大な駐車場には一台の車も止まっていません(右端に写っているのは私の愛車です)。

ちょっと戻って「ゆりわれ登山口」から登ります。
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登山口のすぐ上にミツマタの花が咲いていました。
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杉の人工林の中を登っていくと、コバイケイソウが新芽を出していました。
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登山道は整備が行き届いていて、大変歩き安い道です。
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辺りが自然林に変わると眺望が開けて来ました。
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高見山がきれいに姿を現し、これはちょっと感激です。
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ゆりわれで上りが一段落すると、穏やかな尾根になりました。
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緩やかな尾根を辿ってしばらくで、八丁平に着きます。
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何と霧氷が付いています!
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この時期にここで霧氷に出会うとは思ってもみなかったので、始めは花か何かかと思いました。

八丁平は大変広大な丘陵で、野球でも出来そうなくらいの広さです。
しかも眺望も抜群。
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そこから三峰山の頂上までは一投足の距離です。
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三峰山の頂上は樹林に覆われ、八丁平ほどの眺望はありませんが、倶留尊山などの室生火山群の眺望が優れていました。
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ここまで登山口から1時間10分。写真を撮りながらゆっくり歩いてこの時間ですから楽勝ですね。
ガイドブックでは2時間となっていますが、これはあまりにも余裕を見過ぎているのではないでしょうか。もちろん悪いことではありませんが。

山頂からは西に新道峠を目指します。
稜線上のゆったりした道で、やはり霧氷がきれいでした。
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これは馬酔木に付いたものですが、馬酔木のほかシロヤシオなどの樹々も多く、春から初夏にかけては花も楽しめそうですね。
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しばらく行くと大日如来の石碑がありました。
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明治44年と彫り込まれていますが、基部がセメントで固めてありました。
帽子は誰がかぶせたのでしょうね。

そこからしばらくで三畝峠。御杖村の「みつえ青少年旅行村」への分岐があります。
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三峰山は三重県側より奈良県側からの登山者が多いと聞きます。山頂の山座同定標識も奈良県が立てたものでした。
そうか、この稜線は奈良県との境なんだな、と改めて感じた次第です。

稜線上にはブナなどの広葉樹林が林立しています。ヒメシャラとブナの見事なツーショットがありました。
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新道峠に到着です。三峰山山頂からここまで30分強です。
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みつえ青少年旅行村への道はここからも分岐しています。
このまま尾根を辿れば白髭峠などを経て高見山に通ずるようです。

南に折れる踏み跡を辿って月出登山口に向かいます。
道は明瞭ですが、礫岩がゴロゴロしていてこれまでの歩き安い道から比べちょっと歩きづらい感じです。
ぐんぐん下るとワサビ沢に出ます。
支流に面白そうな滝がかかっていました。
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そこから僅かで月出登山口に到着。新道峠から25分くらいです。
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こちらも広い駐車場ですね。車が二台止まっていました。

登山口には詳細な案内板がありました。
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北奥林道を辿り、今朝車を止めたゆりわれ登山口に向かいます。
約1kmの距離です。
朝は気がつかなかったのですが、この駐車場から高見山がきれいに見えていました。
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ゆりわれ登山口の駐車場を起点とする周回コースをたどりましたが、所要時間は2時間30分強。
コースも良く整備され、実に快適な山歩きが出来ます。
結局、食料は愚か水さえも飲まず、下山後、飯高の湯でサウナに入る前に水を飲むまでは完全なる絶食状態となりました。ちょっと楽勝過ぎますね。

このコース、冬場はそれなりの積雪があって、スノーハイクが楽しめることでも有名です。
シロヤシオ、ヒメシャラ、馬酔木、コバイケイソウなど、春から初夏にかけては花も楽しめることでしょう。
しかも、あの印象的な八丁平。
こんな山ですから大変な人気があるのだそうです。宜なるかなというところですね。

しかし、この中途半端な時期だったからでしょうか。今回の山行では、山中で会った登山者は八丁平から三峰山頂上に至るまでの間にすれ違った方お一人だけでした。
おかげでこの素晴らしい山をほとんど独り占めできたわけです。
ありがたいことですね。

帰路、またまた飯高の湯に入り、椎茸・ほうれん草・ウルメイワシなどを購入しました。
今回の山行、気温が低かったこともあったのでしょうが、大変歩きやすいコースだったことから、ほとんど汗もかきませんでした。
仕方がないので飯高の湯のサウナでたっぷり汗を絞り出したところです。何だか本末転倒ですね。
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hirochiki

昨日は、お天気にも恵まれ気持ち良く登山をされたようですね。
記事を拝見していたら、私も清清しい気持ちになれました。
ミツマタの花を下から撮影された写真が素敵だと思います。
それから、植物に付いた霧氷も美しいですね。
ちょっと触れてみたくなりました。
ところで、明日からは新年度ですね。
また、新たな気持ちでしっかりと仕事に励みたいと思います。
by hirochiki (2013-03-31 06:54) 

のら人

こんにちは。
朝方は本当に寒かったですね。東京より全然寒いです。道理で桜の6分咲きにも納得出来ました。 ^^;
霧氷も納得です。朝の〇〇駅では地元の方が「寒い、寒い~!」と震えていましたから。 伊閣蝶さんが多分サウナで良い汗をかいている時に、自分は三峰山を背にして一生懸命「砂を掘っていた」事になりますね。 ^^
by のら人 (2013-03-31 13:56) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
昨日は良い天気になりましたが、今日は朝から雷まじりの雨が振っていました。
やはり昨日山に登ったのは正解でしたね。
遊びほうけている記事をご覧頂き、「清々しい」とまで仰って頂いたこと、誠に嬉しく存じます。
でも、確かに清々しい山登りでした。
ミツマタの花、まさかこんなところで出会えるとは思わず、びっくりしましたが、見事な木でしたよ。
霧氷、手で触れるとハラハラと落ち、これもまた風情のあるものです。
明日から新年度。
hirochikiさんもいろいろと大変とは存じますが、新たなお気持ちで励まれるとのことで、私も頑張らねばと想いを新たにしました。
by 伊閣蝶 (2013-03-31 17:15) 

伊閣蝶

のら人さん、こんにちは。
こちらの方で「狩漁」でしたか。収穫はいかがでしたか?
三重県がこんなに寒いとは、迂闊なことながら全く知らず、驚くばかりです。
特に今年は特別に寒いようで、みんな驚いています。
けれども昼にはだいぶ気温も上がりましたから、「砂掘り」でやはり汗をおかきになったのではないでしょうか。
by 伊閣蝶 (2013-03-31 17:20) 

tochimochi

昨日も寒かったですが霧氷まで見られるとはやはり1235mの山ですね。
しかも晴天にも恵まれ八丁平の眺望を独り占めとはうらやましい限りです ^^
このコースが2時間30分とはペースが速いとはいえ、コストパフォーマンスも抜群ですね。
お近くにこんな山が多いのはも何よりです。

by tochimochi (2013-03-31 17:34) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんにちは。
今日はこちらも朝から雷まじりの雨で、気温もあがりませんでした。
その意味ではやはり昨日登っておいて正解!です。
千メートルを超える風の強い山ですから、確かに霧氷があってもおかしくはありませんが、やはりびっくりしました。
しかし、「この眺めを独り占め」は最高の気分ですね。
このコース、ガイドブックのコースタイムでも4時間程度ですから、仰る通りコストパフォーマンス抜群です。
登山口まで車で二時間弱かかりますが、もちろん渋滞などはないので、本当に恵まれているなと実感しております。
by 伊閣蝶 (2013-03-31 17:45) 

夏炉冬扇

今晩は。
大日如来ですね。
明治44年ですか。当時の里の人々が作ったんでしょう。遠い信仰の時代…
by 夏炉冬扇 (2013-03-31 19:57) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
仰る通り、当時の里の人がお作りになったのでしょう。
新道峠の先には石仏の大日如来もありましたから、そういう信仰が背景にあったものと思われます。
by 伊閣蝶 (2013-03-31 22:43) 

Cecilia

霧氷ですか!
なんとなく一面銀世界の場所でしか見かけられないイメージがありますが・・・。(それは樹氷?)
ヴィダウィンゼリー、入院の時購入しましたが結局飲むことなく終わりました。おいしいですか?
by Cecilia (2013-04-03 21:29) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
私もこの時期にこの標高で霧氷が見られるとは思いませんでした。
樹氷は、例えば蔵王や八甲田などにみられる「モンスター」ですね。
ヴィダウィンゼリー、美味しいか、と問われると、ちょっと考え込んでしまいますが、普通のゼリーのような味だと思います。
ただ、体への吸収は大変早いので、スポーツをしているときや体が弱っている時など、大変重宝ですね。
by 伊閣蝶 (2013-04-03 22:17) 

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