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2013年度の新入社員タイプ [日記]

曇り空ではありますが、昨日から少し気温が高くなってきました(陽が落ちると風が強くなり、やはり寒さを感じますが)。
昨日は、名古屋に出張していたのですが、あちらではもう桜が見ごろになっていて、ちょっとうれしくなったところです。
sakura2013.jpg
こちらもこの週末には見ごろを迎えることでしょう。
麗らかな春の陽気に、能の放生河に登場する武内宿禰の神霊ではありませんが、「春は霞の和歌を上げて喜春楽(きしゅんらく)を舞はうよ」などとうかれたくなりますね。

今朝、出勤前にテレビの「おはよう日本」をみていたら、日本生産性本部の「職業のあり方研究会」による今年の「新入社員タイプ」が発表されたとのニュースが流れてきました。
それによると、2013年度の新入社員は「ロボット型掃除機」なのだそうです。
そのココロは以下の通り。
一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回り家事など時間の短縮に役立つ(就職活動期間が2か月短縮されたなかで、効率よく会社訪問をすることが求められた)。

しかし段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもある。能力を発揮させるには環境整備(職場のフォローや丁寧な育成)が必要。

○「ロボット掃除機型」について
ロボット掃除機とは自走式の掃除機の総称である。様々なプログラミングに従って自分で動き回り、時間がくると自動的に動き始め、掃除が済むと自分で充電装置にドッキングする機能もあったりする。
 
 機械とはいいながら、その動きはどこか人間的で愛嬌がある。いかにも「頑張って仕事しています」といったニュアンスの動きをする。また、使っているうちには奇妙な行動を見ることもある。多くの人が経験するのが行方不明である。たいていはソファーの陰やベッドの下で立ち往生しているのだが、時には段差から転落して、裏返しになった亀のようにもがいていたりする。活用するためには、ある程度、部屋が片づいていることが必要で、雑然とした環境では能力を発揮しにくい。新卒新入社員を採用した企業にあっては、育成のための研修プログラムを工夫する、組織として最初からプレッシャーを与えずコミュニケーションに配慮する、新入社員を孤立させないなど、職場として受け入れ環境を整え新人を育成していって欲しい。

うまいこと云うなあ、とは思いつつも、去年(2012年度)のそれが「奇跡の一本松」と、大層高い評価だったのに比べ、ちょっとかわいそうな気もしますね。

いずれにしても、近頃の新人は、(厳しい就職戦線を勝ち抜いてきたこともあり)本当に粒がそろっていて能力も高く、それなりの高いコミュニケーション能力も持ち合わせていると私は感じております。
若いのに非常によく気が回り、場の雰囲気を読み取る能力も備えていて、感心させられること頻りです。

因みに私は1975年の入社で、その折の「新入社員タイプ」は「カモメのジョナサン型」でした。
寓意そのものはもうとっくに忘れてしまいましたが、原作の「カモメのジョナサン」から類推するに、手段の鍛錬・向上に血道を上げ過ぎて当初目的を忘れ去ってしまう、ということなのでしょうか。
私自身は高卒採用ですから、多少のずれはあるのかもしれませんが、確かにそういう面があったことも否めないかなあ、とも感じます。
少なくとも今の新人たちのような気配りには程遠く、ろくな知識も経験もないくせに先輩や上司に突っかかり、当然のごとく弾き返されて、悔し涙を流していたりしていました(生意気なガキですよね)。
その頃の自分の姿を振り返ると、正に冷汗三斗の想いです(^_^;

こうしたレッテル貼りそのものは、何だか「上から目線」みたいな感じで如何なものか、とは思いますが、我々のような中高年ににとって、世代の離れた青年層とのコミュニケーションを図ろうとする上ではやはり等閑視できないものといえるのかもしれません。
百人いれば百の個性が存在するのですから、十把一絡げみたいな潜入観念は非常に危険なものではないかとは思うのですが。

ところで、私の勤務している職場では、昨年は新人が一名採用されたものの、今年はなしということになりました。
ちょっとさみしいところですね。

(追記)
先日、映画「黒部の太陽」がDVD&BD化されるというご紹介をいたしましたが、先週の金曜日に注文していたDVDが届きました。
あまりに嬉しくて、もう三回も観たのですが、やはり素晴らしい映画です。
完全版の再上映を熱望されつつ、先年亡くなった熊井啓監督も、きっとお喜びのことでしょう。
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コメント 10

夏炉冬扇

お早うご゛さいます。
4月もうずく、新入社員やってきますね。
出来る限りなじんでほしいものです、せっかくの就職ゲットですから。
by 夏炉冬扇 (2013-03-30 06:51) 

hirochiki

桜の花びらは、ふわふわとして眺めているだけでもやさしい気持ちになれますね。
我が家も、今日は早起きして満開の桜を楽しんできました。
そして、娘は午後から就職試験を受けに出かけております。
最近の若者は、家で至れり尽くせりなので自分の意見はしっかり言えても
あまり気が回らないのでは・・・とも(勝手に)感じていたのですが・・・
意外にそうでもないのですね。
少なくとも、うちの娘はぼんやりしているので親としてはとても心配です。
私の部署には、(研修後に)三人ほど新人が配属される予定とのことです。我が子と同年代の人たちと関わることができるのは、やはり仕事をさせていただいているからだと思います。
感謝しないといけませんね。
by hirochiki (2013-03-30 13:47) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
私の事務所には新人は入ってきませんが、名古屋にある上部機関には入ってきますので楽しみです。
仰る通り早くなじんで欲しいと思いますが、今の若者は結構如才なくとけ込んでくれます。
by 伊閣蝶 (2013-03-30 18:21) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
お嬢様、就職試験の御受験とのこと。大変ですね。
私も前の職場で採用担当をしておりましたので、お嬢様のご苦労に想いを馳せてしまいました。
今の若者、確かに自宅ではなにやかやと面倒をみてもらっているかもしれませんが、就職戦線を勝ち抜いて来ている人たちはさすがに高い能力を持っていると思います。
ところでhirochikiさんの職場には三名ほど新人が配属されるご予定とのこと。これは楽しみですね。
世代の違う若い人たちと仕事ができること。
私も彼らからいろいろ学ばせてもらうことも多く、感謝している次第です。
by 伊閣蝶 (2013-03-30 18:29) 

のら人

名古屋と言い三重と言い寒かったですね。
特に朝。 先ほど帰ってきました。 ^^;
今日の三重県のある都市での桜は6分咲き、と言ったところでしょうか。
黒部の太陽の完全版は是非見たい所です。 ^^
by のら人 (2013-03-30 22:12) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
こちらの方にいらしていたのですね。収穫は如何でしたか?
名古屋もですが、三重の寒さは格別でした。
こちらで桜6分咲きは良い方かもしれません。
今日、飯高方面に出かけたのですが、まだ全然です。
黒部の太陽完全版、機会があれば是非ご覧下さい。短縮版のカットは酷すぎますから。
by 伊閣蝶 (2013-03-30 22:21) 

tochimochi

28日は暑かったですが、昨日の夜から今日は寒かったですね。
桜も震えているようでした。
新入社員に対する教育は職場の環境にもよるのでしょうが、この不況下では雑用に追われることが多く、なかなか実力を発揮する場が与えられないような気がします。コミュニケーション能力はあると思いますが・・・。

by tochimochi (2013-03-30 23:02) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
先程、家内と電話で話しましたが、関東の方は曇空であまり気温も上がらなかったようですね。
こちらも朝のうちは寒かったのですが、日中は穏やかなお天気となりました。
でも、桜はまだ満開を迎えていません。
新入社員の教育、どの会社もその重要性を認識しているとは思うのですが、やはり余裕を欠いているような気もします。
じっくり待つ勇気が管理者には求められるのかもしれませんが、この世知辛い世の中ではなかなかそうもいきません。
by 伊閣蝶 (2013-03-30 23:51) 

Cecilia

この記事の頃は名古屋でも見ごろだったのですよね。
数日経過していますし、もう終わりですね。
朝地元では雨が降っていましたが車で名古屋に出かけるときにはすっかり晴れて暑いくらいでした。
by Cecilia (2013-04-03 21:33) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
このときは津ではまだ一分咲きくらいでしたから、名古屋で見事な桜の花を見ることが出来たのは嬉しいことでした。
今はもう終わっていることでしょう。
今日の名古屋は風は強くありませんでしたか?
by 伊閣蝶 (2013-04-03 22:19) 

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