局ガ岳(1028.7m)に登ってきました。 [山登り]
今日も引き続き穏やかな晴天となりました。
週末の土日が両方とも良い天気になると、気持まで高揚しますね。
金曜日の晩、証券会社に務める友人が津を訪ねてくれたので一緒に飲んだことと、就寝が遅くなったこともあって、土曜日は寝坊をしてしまいました。
良い天気でしたので、洗濯や掃除をし、布団も干して(コタツ布団も)、アイロンがけをしたところです。
そんなわけで、今日は絶対に山に行こうと決めておりました。
行き先は、伊勢三山の局が岳です。
朝の5時30分に起床し、野菜サラダ・ベーコンエッグ・味噌汁・ご飯といったオーソドックスな朝食をとり、6時20分に自宅を出ました。
このところ通い慣れた感のある県道24号・58号を通り、国道166号を飯高方面に向かいます。
飯高町に入って僅かで、右側に「局が岳登山口」と書かれた標識があり、これなら見落とすことはありませんね。
標識に従って右に登っていくと木地小屋を経て局が岳神社に着きます。
広い公園になっていて、駐車場もありました。
7時35分着。車は一台も止まっていません。快晴の休日というのに山に登る人はいないのかな、とちょっと拍子抜け。
身支度を整え、局が岳神社の脇を登っていきます。
これが局が岳神社です。帰りにお詣りをしましょう。
林道に出るとこんな表示がありました。
旧道を登って新道を降りてくるつもりでしたから、迷わず右に行きます。
堰堤にかかる橋の手前で未舗装の林道に入り、しばらく登ると右に古びた鉄階段がありました。
あまり鮮明でない踏み跡を辿って登っていくと、林道に出ました。
しばらく行くと左側に、三角形の布が垂れたトラロープの踏み跡が分岐します。
ここまで全く指導標はありません。
杉林の中の不明瞭な踏み跡を辿ります。
しばらく行くとこんな指導標の残骸が落ちていました。
所々にあるテープと伐採した樹株などの上に乗った石積みなどを頼りに、結構荒れた踏み跡を登ります。
こんな「ケルン」もありました。
誰かが適当な石を刺したのでしょうが、まるで日時計みたいで、思わず笑ってしまいました。
黙々と登っていくと尾根に突き当たります。
どうやらここが新道との合流点で「小峠」のようですね。
それらしき表示は全くありませんが。
急な尾根道を詰めていくと待望の局が岳山頂に出ました。
遮るもののない広闊な眺望が広がりますが、巨大な反射板が北東方面の眺望を遮っていました。
局が岳神社からここまで1時間20分でした。
栗ノ木岳・三峰山方面の眺望です。
これは倶留尊山方面でしょうか。
矢頭山はどこから見ても、すぐそれとわかる特異な山ですね。
白猪山方面の眺望です。
飯南・飯高方面を見下ろします。
これが反射板。
台高山脈では、まだ所々雪の残っているところがありました。
去りがたい頂上ですが、神輿を上げることにしましょう。
岐路は新道を降りるつもりですので、先程の「小峠」をそのまままっすぐ降ります。
こちらは旧道と打って変わって指導標がたくさんありました。
これはご丁寧に有難う、と思いましたが、きっと間違って下る人もいたのでしょうね。
しばらく行くと立派な指導標がありました。
ここが本来の「小峠」のようです。
呆れるほど整備された道を下っていくと、下の方から話し声が聞こえてきました。
そういえば、今日はここまで一人の登山者にも会っていません。こんなに絶好の登山日和なのに、と訝しく思っておりましたが、さすがに新道の方は登られているようですね。
しばらくして、中高年の男性のグループに出会いました。
その先頭の方から、「ここから頂上までどのくらいかかりますか?」と訊かれました。
山の中でであった方からの問いかけで一番対応に困るのはこの質問です。
ある程度正確に答えるためには、まず、私がこのルートを熟知していることが大前提で、その上で相手方がここまでどの程度の時間をかけて登って来たか、どの程度の経験を積んでおられるか、などの情報が必要となります。
私は、本日初めてこの山に登ったわけですから、一番肝心の前提が崩れています。
そんなわけですから、仕方がないので、「いやあ何とも申し上げられませんが、私は頂上からここまで概ね30分くらいで下りました。道はよく整備されていますから登られるのに特に問題はないと思います」と答えました。
これでは答えになっていませんがどうしようもありません。
私は未だかつて一度もこの種の「困惑させる」質問をしたことはありませんが、こうした質問をなさる方が意外に多いので戸惑ってしまいます。
そこから一投足で、新道登山口に到着。
立派な登山案内までありました。
これが入口です。
旧道との違いに驚いてしまいました。
広い駐車場もあり、こちらからなら全く問題のないファミリー登山コースでしょう。
林道をぶらぶら歩いていると、タラノキを見つけました。
上の方に少しだけ新芽が出ています。4月下旬辺りに来たらちょうどいいかもしれませんね。
尤もその頃には地元の方が採ってしまうことでしょうが。
局が岳神社で、本日の無事な登山のお礼を申し上げました。
帰り道、道の駅「飯高駅」にある「飯高の湯」に浸かって帰りました。
入浴料600円で、サウナ・薬風呂・露天風呂・打たせ湯・蒸し風呂などがあり、これはなかなか良い温泉です。
たくさんの車が止まっていたので混んでいるかと思いきや、それほどでもなく、小一時間ゆったりと入ることが出来ました。
この飯高駅から望む局が岳は見事な山容です。
モニュメントの上に乗っている三角形の山が局が岳ですが、「伊勢の槍ヶ岳」と呼ばれる所以も分かる気がします。
これで、取り敢えず伊勢三山を全部登ることが出来、しかも、こちらに来て初めて千メートルを超える頂きに立つことが出来ました。
飯高駅の売店で、ほうれん草・椎茸・切り干し大根などを購入し、大満足で帰途についたところです。
なかなか楽しい山歩きでしたが、旧道の荒れ具合はちょっと気になるところです。
恐らくほとんど歩かれていないのでしょう。
何しろ、登山道への分岐すら不明瞭な状況ですから、せめて25000分の1地形図くらいは読めないと厳しいような気がします。
そのかわり大変静かな山歩きができますから、ある程度山慣れをしておられる人にはお勧めですね。
また、新道往復なら全く問題はありません。
週末の土日が両方とも良い天気になると、気持まで高揚しますね。
金曜日の晩、証券会社に務める友人が津を訪ねてくれたので一緒に飲んだことと、就寝が遅くなったこともあって、土曜日は寝坊をしてしまいました。
良い天気でしたので、洗濯や掃除をし、布団も干して(コタツ布団も)、アイロンがけをしたところです。
そんなわけで、今日は絶対に山に行こうと決めておりました。
行き先は、伊勢三山の局が岳です。
朝の5時30分に起床し、野菜サラダ・ベーコンエッグ・味噌汁・ご飯といったオーソドックスな朝食をとり、6時20分に自宅を出ました。
このところ通い慣れた感のある県道24号・58号を通り、国道166号を飯高方面に向かいます。
飯高町に入って僅かで、右側に「局が岳登山口」と書かれた標識があり、これなら見落とすことはありませんね。
標識に従って右に登っていくと木地小屋を経て局が岳神社に着きます。
広い公園になっていて、駐車場もありました。
7時35分着。車は一台も止まっていません。快晴の休日というのに山に登る人はいないのかな、とちょっと拍子抜け。
身支度を整え、局が岳神社の脇を登っていきます。
これが局が岳神社です。帰りにお詣りをしましょう。
林道に出るとこんな表示がありました。
旧道を登って新道を降りてくるつもりでしたから、迷わず右に行きます。
堰堤にかかる橋の手前で未舗装の林道に入り、しばらく登ると右に古びた鉄階段がありました。
あまり鮮明でない踏み跡を辿って登っていくと、林道に出ました。
しばらく行くと左側に、三角形の布が垂れたトラロープの踏み跡が分岐します。
ここまで全く指導標はありません。
杉林の中の不明瞭な踏み跡を辿ります。
しばらく行くとこんな指導標の残骸が落ちていました。
所々にあるテープと伐採した樹株などの上に乗った石積みなどを頼りに、結構荒れた踏み跡を登ります。
こんな「ケルン」もありました。
誰かが適当な石を刺したのでしょうが、まるで日時計みたいで、思わず笑ってしまいました。
黙々と登っていくと尾根に突き当たります。
どうやらここが新道との合流点で「小峠」のようですね。
それらしき表示は全くありませんが。
急な尾根道を詰めていくと待望の局が岳山頂に出ました。
遮るもののない広闊な眺望が広がりますが、巨大な反射板が北東方面の眺望を遮っていました。
局が岳神社からここまで1時間20分でした。
栗ノ木岳・三峰山方面の眺望です。
これは倶留尊山方面でしょうか。
矢頭山はどこから見ても、すぐそれとわかる特異な山ですね。
白猪山方面の眺望です。
飯南・飯高方面を見下ろします。
これが反射板。
台高山脈では、まだ所々雪の残っているところがありました。
去りがたい頂上ですが、神輿を上げることにしましょう。
岐路は新道を降りるつもりですので、先程の「小峠」をそのまままっすぐ降ります。
こちらは旧道と打って変わって指導標がたくさんありました。
これはご丁寧に有難う、と思いましたが、きっと間違って下る人もいたのでしょうね。
しばらく行くと立派な指導標がありました。
ここが本来の「小峠」のようです。
呆れるほど整備された道を下っていくと、下の方から話し声が聞こえてきました。
そういえば、今日はここまで一人の登山者にも会っていません。こんなに絶好の登山日和なのに、と訝しく思っておりましたが、さすがに新道の方は登られているようですね。
しばらくして、中高年の男性のグループに出会いました。
その先頭の方から、「ここから頂上までどのくらいかかりますか?」と訊かれました。
山の中でであった方からの問いかけで一番対応に困るのはこの質問です。
ある程度正確に答えるためには、まず、私がこのルートを熟知していることが大前提で、その上で相手方がここまでどの程度の時間をかけて登って来たか、どの程度の経験を積んでおられるか、などの情報が必要となります。
私は、本日初めてこの山に登ったわけですから、一番肝心の前提が崩れています。
そんなわけですから、仕方がないので、「いやあ何とも申し上げられませんが、私は頂上からここまで概ね30分くらいで下りました。道はよく整備されていますから登られるのに特に問題はないと思います」と答えました。
これでは答えになっていませんがどうしようもありません。
私は未だかつて一度もこの種の「困惑させる」質問をしたことはありませんが、こうした質問をなさる方が意外に多いので戸惑ってしまいます。
そこから一投足で、新道登山口に到着。
立派な登山案内までありました。
これが入口です。
旧道との違いに驚いてしまいました。
広い駐車場もあり、こちらからなら全く問題のないファミリー登山コースでしょう。
林道をぶらぶら歩いていると、タラノキを見つけました。
上の方に少しだけ新芽が出ています。4月下旬辺りに来たらちょうどいいかもしれませんね。
尤もその頃には地元の方が採ってしまうことでしょうが。
局が岳神社で、本日の無事な登山のお礼を申し上げました。
帰り道、道の駅「飯高駅」にある「飯高の湯」に浸かって帰りました。
入浴料600円で、サウナ・薬風呂・露天風呂・打たせ湯・蒸し風呂などがあり、これはなかなか良い温泉です。
たくさんの車が止まっていたので混んでいるかと思いきや、それほどでもなく、小一時間ゆったりと入ることが出来ました。
この飯高駅から望む局が岳は見事な山容です。
モニュメントの上に乗っている三角形の山が局が岳ですが、「伊勢の槍ヶ岳」と呼ばれる所以も分かる気がします。
これで、取り敢えず伊勢三山を全部登ることが出来、しかも、こちらに来て初めて千メートルを超える頂きに立つことが出来ました。
飯高駅の売店で、ほうれん草・椎茸・切り干し大根などを購入し、大満足で帰途についたところです。
なかなか楽しい山歩きでしたが、旧道の荒れ具合はちょっと気になるところです。
恐らくほとんど歩かれていないのでしょう。
何しろ、登山道への分岐すら不明瞭な状況ですから、せめて25000分の1地形図くらいは読めないと厳しいような気がします。
そのかわり大変静かな山歩きができますから、ある程度山慣れをしておられる人にはお勧めですね。
また、新道往復なら全く問題はありません。
暖かくなって登山のほうも快調ですね。
アプローチが近くて展望がいい山はお得感がありますね。
切り株に挿してある石もなかなか粋です。
そろそろタラノメの季節ですね。
その頃には私も歩いて見たいです。
by tochimochi (2013-03-17 22:45)
休日の朝に早起きをされてしっかりと登山を楽しまれたご様子で
お仕事のストレスも解消されたのではないでしょうか。
お天気がいいと、山の眺望もくっきりと見えて気持ちがいいですね。
登山の後に温泉にも入られ、お野菜まで購入されてきたとのこと
大変充実した一日を過ごされ何よりでした。
今日からは、またお仕事頑張って下さい。
by hirochiki (2013-03-18 06:50)
今日は。
切り株日時計、こどもかなぁ…
局が岳神社シンプルな鳥居グッドです。
by 夏炉冬扇 (2013-03-18 17:37)
tochimochiさん、こんばんは。
お怪我の具合はいかがでしょうか?
山歩きには良い時期の到来ですが、どうぞ、焦らずにご養生ください。
切り株に刺した石、なかなかオブジェでしょう?ちょっと感動してしまいました。
タラノメの時期は4月の中旬以降でしょうか。
その頃にはtochimochiさんもきっと山歩きにご復帰!ですね。
by 伊閣蝶 (2013-03-18 21:26)
「ここから頂上までどのくらいかかりますか?」
この言葉にどれ程、困惑させられているか ・・・。 (苦笑)
おっしゃる通りで、これが一番困ります。多分真面目な人ほど、回答に困る筈です。(ちなみに自分は不真面目な人間ですが(爆))
タラの木も立派に育っているご様子。 近い内? 獲りに行きますね。^^
by のら人 (2013-03-18 21:27)
hirochikiさん、こんばんは。
土曜日はあたら晴天を家事に費やしてしまいましたが、日曜日は出かけることが出来たので大満足です。
仕事のストレス解消にも最高です。
温泉にも浸かることが出来、野菜も安く買えたのでありがたい限りでした。
今日からは気を引き締めて、一日中出張でした。年度末、頑張らねばと思っております。
by 伊閣蝶 (2013-03-18 21:30)
夏炉冬扇さん、こんばんは。
なるほど子供のアイデアかもしれません。これは気がつきませんでしたが、大いにあり得ることですね。
局ヶ岳神社の鳥居、私もシンプルさがグッドと感じました。
地元の製材業者の奉納だそうです。
by 伊閣蝶 (2013-03-18 21:35)
のら人さん、こんばんは。
やはりのら人さんも同じような問いかけをされたご経験がおありでしたか。
こういう問いかけをされる方は、一体どんな山登りを実践しようとしておられるのだろうかと、やはり危惧してしまいます。
ところでタラノメ。
その時期には当然、再来!です。
ただし時間の勝負かもしれませんが。
by 伊閣蝶 (2013-03-18 21:39)
切り株の石、絶妙な角度ですね。
by いっぷく (2013-03-19 05:34)
いっぷくさん、こんにちは。
切り株の石、絶妙なバランスでしょう。
目にしたときにはさすがに笑ってしまいました。
by 伊閣蝶 (2013-03-20 11:03)
ここのところ非常に暖かかったですが、今日は寒いです。
これからは伊閣蝶さんのブログで毎週末登山の記事を拝見できるかもしれませんね。
登山というほどではないのですが、そういえば娘達が0歳と2歳の頃、同じ年頃の子供さんを持つ友人とリースを作るためのつるや木の実などを採集しに山に行ったことが何度もありました。良い材料は足元が危ないところに多く、幼い子供連れでそんな危険なことをよくやったものだと今にして思います。それ以外にもどんぐりを拾いに行くためだけにベビーカーを押して片道1時間近く歩いたり・・・。
今思えばその頃が一番運動していたかも??
>山の中でであった方からの問いかけで一番対応に困るのはこの質問です。
なるほど・・・。今後こういう質問をするような機会もなさそうですが、私だったらしてしまいそうです。(苦笑)
by Cecilia (2013-03-21 12:48)
Ceciliaさん、こんばんは。
今日は風も強く、冬に戻ったような天気になりました。
三寒四温とはいい条、寒い時がこれほど厳しいとさすがにげんなりします。
ところで、リースのための蔓や木の実を採集しに山の中に入ったお話、確かに危ないことと思いました。
意外なことですが、山登りを目的に山に入っている人よりも、そうした、山で何かを採取する方の方が遭難してしまう事例も多いようです。
気をつけたいものですね。
山の問いかけのこと、これは私の純粋な感想以外の何ものでもありません。
気にし過ぎ、なのかもしれませんね。
by 伊閣蝶 (2013-03-22 00:30)