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那智の滝、東紀州の旅 [日記]

昨日は雪が舞い、今日も一日冷え込んだ日となりました。
明日から雨となり、どうも安定しない天気が続きます。

この週末、九州の山仲間が遊びに来て、是非とも一度「那智の滝」を見てみたい、というので、那智勝浦まで出かけてきました。
実をいうと、私もまだ見たことがなかったので、私にとっても良い機会となったわけです。

那智の滝は一大観光地ですから、滝の前まで車で入ることが出来ますが、せっかく行くのだから熊野古道の大門坂を歩いて入ることにしようと、大門坂駐車場に車をおいて歩き始めました。
津の住居から大門坂駐車場までは、高速道路が完全に整備されているわけではないことから、車で3時間30くらいかかります。紀北町から尾鷲、尾鷲から熊野までは峠を越えるアップダウンの連続で、どうしても時間がかかってしまいますね。
雨の中を走り、大門坂駐車場には13時過ぎに到着しました。
駐車場からしばらく車道を遡ると、大門坂の入口に到着します。
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しばらく歩くと鳥居が現れます。
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夫婦杉という樹齢800年あまりの立派な杉から、石畳が続きます。
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楠の巨木がありました。
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この根元の鍵付いた扉の中がどうなっているのか、大変気になりました。

石畳が緩やかに続きます。
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やがて石段となり、これを上りつめると売店などのある那智山バス停に到着。
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そこからさらに石段を上ると那智熊野大社に到着します。
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そこから右に回っていくと、那智山青岸渡寺に出て、さらに右に回って下っていくと三重塔に出ます。
天気がよければここから那智の滝を遠望できるようですが、あいにくの雨で見えません。
果たして那智の滝を見ることができるのか、不安な気持ちを抱きつつもさらに車道を下ると滝前バス停に出て、そこからさらに石段を下ると那智の滝に出ました。
着いた時は上部にガスがかかっていましたが、しばらくするとガスが動き、滝の全貌が姿を現しました。
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さすがに迫力満点ですね。

大門坂駐車場まで戻り、那智勝浦の「湯快リゾート越の湯」に宿泊。
リーズナブルな値段のわりに、なかなか快適な旅館です。

翌日は快晴の朝となり、旅館前庭の紅梅の花が見事でした。
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国道42号線を紀宝まで戻り、道の駅紀宝ウミガメ公園に立ち寄りました。
ここの水槽ではウミガメを飼育していて、間近にその姿を見ることが出来ます。
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人間に興味があるのか、それとも餌をくれると思ってか、時折、近くまで寄って来て水面から顔を出し、こちらを見上げるような仕草をします。

たらいに入れられてひなたぼっこをしているウミガメもいました。
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この姿のまま微動だにしません。
触っても良いとのことだったので、早速甲羅などに触れてみます。
甲羅は予想通りの固さでしたが、驚いたのは首の付け根の辺りの触感です。
鱗なので何となく固いのだろうと思いきや、まるでマシュマロのような柔らかさで、これにはびっくりしました。

ところで熊野古道は、どうも和歌山県の方ばかり注目されがちですが、三重県の東紀州にも数多くのルートや名跡があります。
花の窟」はその代表的なものです。
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高さは45mということで、素晴らしい迫力です。この山頂から七里御浜まで綱が張られています。
七里御浜から眺める全景はこんな感じです。
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七里御浜も素晴らしい景観で、私は大好きなのですが、どうもあまり観光資源として地元に恩恵を及ぼしていないようで、残念です。
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尾鷲方面に向けて42号線をしばらく行くと「鬼ケ城」です。
鬼ケ城トンネルの入口と出口を海岸線で結ぶ岩稜の散策路で、全長は2kmくらいでしょうか。
せっかくなので東口から西口まで往復しました。
実は、西口からトンネルを通って戻ってこようと思ったのですが、歩行者通行止、となっていたので、はからずも往復となった次第です。
頑丈な手すりも付いているので決して危険なところはありませんが、ちょっと外れると結構面白い岩登りが出来ます。
ここは千畳敷。
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東の入口からここまでは数分でこられますので、ほとんどの観光客はここで引き返してしまうようですが、できれば全行程を歩くことを強くお勧めします。

東紀州では、風は冷たかったものの気持のよい晴天でしたが、大台町辺りから雪が舞い始め、久居や津は積もりはしなかったものの、結構強く雪が降っていました。
三重県は南北に長いので、気候の変動は大きいのですが、それを痛感した次第です。

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コメント 10

夏炉冬扇

今晩は。
那智の滝、昔々見ましたよ。私も妻も若かったなぁ…
by 夏炉冬扇 (2013-02-18 17:35) 

hirochiki

那智の滝は一度も出かけたことがありませんが、とても素晴らしいスポットですね。
私も、楠の根元の鍵のついた扉の向こうに何があるのか興味があります。
滝の写真を拝見しているだけでも、マイナスイオンとパワーが伝わってくるような気がします。
青空の下の紅梅がとても可愛くて心和みますね。
そして、ラストから二枚目の写真も、波の音が聞こえてきそうなとても気持ちのいい風景だと思います。

by hirochiki (2013-02-18 18:34) 

tochimochi

那智の滝、さすがにすごい迫力ですね。
これで晴れて虹でもかかれば言うことなかったでしょうね。
熊野古道も変化に富んだ歩きができそうですね。
山仲間との旧交も温めることができ、充実の休日となったようで何よりです。



by tochimochi (2013-02-18 21:40) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
お若い頃にこちらまでお出かけになられたとのこと。
素敵な思い出ですね。

by 伊閣蝶 (2013-02-18 22:57) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんばんは。
那智の滝、私も初めて見ることが出来ました。
ここまで来るのはなかなか大変なので、やはり踏ん切りが必要かもしれませんね。
紅梅の花、やっと出会えてとても幸せでした。
それから、七里御浜の風景を、気持のいい風景と仰って頂いたこと、本当に嬉しく思います。
もっと、たくさんの人に知って欲しいと思いましたので。

by 伊閣蝶 (2013-02-18 22:57) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
那智の滝、正直なところを申し上げると、ものすごい登攀意欲に駆られました。
この滝を無断で登って糾弾されたクライマーの気持が、ちょっと分かるような気がしました。
晴れていたら、もっと気持が踊ったことでしょう。
ところで、山仲間のこと。本当に嬉しいものです。
彼のお誘いで、来月は霧島に出かける予定です。こういう関係は大切にしたいな、とつくづく思います。

by 伊閣蝶 (2013-02-18 22:58) 

のら人

那智の滝は何回か見た事があります。
それよりも、鬼が城はクライマー魂を引き付けますね。 ^^
自分は既に終わった?人間なので忘帰洞のホテルUでノンビリ過ごしたいです。
by のら人 (2013-02-19 22:51) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
仰る通り、鬼ケ城は岩屋魂を駆り立てられます。
風が強いので注意は必要ですが、ついつい遊歩道を外れて登りたくなってしまいます。
ところで浦島の忘帰洞温泉。
さすがにご存知でしたね。
私は、もちろんまだ訪れていませんが、是非ともいってみたいと思っております。
by 伊閣蝶 (2013-02-20 22:57) 

Cecilia

七里御浜、美しい風景ですね。行ってみたくなりました。
熊野古道と言えばNHK朝の連続ドラマで放送された「ほんまもん」を思い出します。那智の滝をご覧になることができてよかったですね。
紅梅のお写真はうって変わってよいお天気、青い空に紅梅の色のコントラストが素晴らしいです。
by Cecilia (2013-02-22 09:49) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
七里御浜、私の感覚からすれば、例えば千葉の九十九里に匹敵する規模だと思いますし、透明度からすれば遥かに上回っているのではないかと思います。
那智の滝、できれば晴天のときに見たかったのですが、津から行く方法が分かったので、また機会を見つけて訪れたいと思います。
紅梅の花、やっと身近で見ることが出来、これも大満足でした。
by 伊閣蝶 (2013-02-22 21:28) 

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