ミスチルも危ない!? 「音楽事務所」というビジネスの終焉 [音楽]
暖かい日が続いているせいか、日比谷公園の八重桜は順調に花を開き始めています。
去年と比べてどうかな、と、去年の記事を確認したところ、4月20日に八重桜が見頃、などと書いていました(記事自体の内容は、脂肪吸引手術の危険性について書いたものですが)。
ソメイヨシノはだいぶ遅かったのですが、八重桜の開花はほとんど変わらなかったようですね。
今年はずいぶん寒い日が続きましたが、ここにきて季節は急速に帳尻を合わせてきているようです。
ポップスや流行歌(古い表現ですねえ)系のCDやダウンロード販売の落ち込みが著しい、という話は、かなり以前から危機感を以て語られてきましたが、こんな記事がありました。
ミスチルも危ない!? 「音楽事務所」というビジネスの終焉
ええ!?あの「ミスチル」が?、と私もさすがにこれには驚きましたね。
「CD等の印税収入があるからという理由で、メンバーの基本給は10万円以下に押さえられていることが多い」とは、これはひどい話ですね。
確かにアーティストにとって印税収入は大きな割合を占めるのかもしれませんが、CD自体の売上からしてみれば、実に些細な額でしかないと聞きます。
この円グラフが事実であるとするのなら、それは「これでは食えない」と辞めていくメンバーが続出しても無理はありません。
音楽事務所にとってアーティストは、事業収益を生み出す大切な資産であるはずなのにもかかわらず、こんなアンバランスな配分がまかり通っていたのでは、アーティストだって独立したくもなろうというものでしょう。
因みに、記事の最後の方で「某大手事務所を辞めてフリーとなった歌手Sのようなケースは決して例外とはいえません」と書かれた「S」とは、去年の11月オフィスオーガスタから独立したスガシカオさんのことを指しているのでしょうか。
CDなどが売れない理由について、以前も何度か書いたことがありますが、所詮はそのCDの内容が「買うに値しない」程度のものだから、ということに尽きると思います。
もちろん違法DLみたいなものは許されるはずもありませんが、トレンドとしては一応チェックしておきたいけれども金を払う気にはなれない、と思わせる楽曲が粗製乱造されているからなのではないかと、私などは疑ってしまいます。特に、J-POPとかいうジャンルに関しては。
私自身、所有欲が誠に強いこともあって、興味を持ったり心を引かれた演奏や曲は、必ずCD(レコード)を購入します。
有料ダウンロードなども使おうとは思いません。
もちろん、iPodに入れて持ち歩くことはしますが、それはもともとのソースを所持することを原則としています。
試聴などのために、youtubeやナクソスやAmazonなどのデータを使ったとしても、それで終わりということもありません。
聴きたい音楽は、やはり自分の家のアンプ(自作)とスピーカーによって再生し、心ゆくまでその響きの中に身を置きたい、と思うからです。
自分で作った弁当持参で昼飯代を浮かしたり、衝動的な飲み会を自粛したりしながらお金を貯め、それでもそれなりの額をCDなどの購入に充てています。
そういう愛好家はきっと少なくないことでしょう。
要は買う気にさせるような作品を出さないレーベルの方に問題がある。私はそう考えます。
ところで、クラシックに限らず、近頃、60年代から80年代にかけて流行っていた楽曲を耳にすることが多くなりました。
決して、いわゆる「懐メロ」的な感覚ではなく、30年以上経っても全く古びることのないパワーをこうした曲が持っているからに他ならないからなのではないでしょうか。
キング・クリムゾンの「21st Century Schizoid Man」が、トヨタのコマーシャルで流れてきたのには結構驚いたことを思い出しますが、1969年に発表されたこの曲が現在でも全く輝きを失っていないことに、40年来のクリムゾン・ファンである私などは心の底から快哉を叫んだものです。
http://www.youtube.com/watch?v=zBfCzhYbWBk
AKB48とジャニーズ系が上位を独占するCDシングル売り上げの状況を見る限り、こうした音楽業界の苦境は解決の糸口を見つけ出すこともできないような気もしますが、それらの要因は畢竟、リスナーの想いをないがしろにしている音楽業界そのもののありように帰されるものであるわけですから、これを機に猛省を求めたいところですね。
というより、音楽事務所って、そもそも必要なものなのでしょうか?
J-POPというジャンルには全く興味がなかったし、そのあたりについては大変暗いので、私にはわからないのですが。
去年と比べてどうかな、と、去年の記事を確認したところ、4月20日に八重桜が見頃、などと書いていました(記事自体の内容は、脂肪吸引手術の危険性について書いたものですが)。
ソメイヨシノはだいぶ遅かったのですが、八重桜の開花はほとんど変わらなかったようですね。
今年はずいぶん寒い日が続きましたが、ここにきて季節は急速に帳尻を合わせてきているようです。
ポップスや流行歌(古い表現ですねえ)系のCDやダウンロード販売の落ち込みが著しい、という話は、かなり以前から危機感を以て語られてきましたが、こんな記事がありました。
ミスチルも危ない!? 「音楽事務所」というビジネスの終焉
ええ!?あの「ミスチル」が?、と私もさすがにこれには驚きましたね。
「小林幸子のような個人事務所は別ですが、複数のバンドや歌手を抱える音楽事務所はどこも経営状態が悪化しているんです。バンドが活動を休止するのは、メンバーに十分に給料が払われていない、というケースがほとんど。CD等の印税収入があるからという理由で、メンバーの基本給は10万円以下に押さえられていることが多いのですが、いまやCD売り上げの激減で年収100万円前後のバンドマンが続出。これでは食えないということで、たまらずメンバーが辞めていくのです」(音楽事務所関係者)
「CD等の印税収入があるからという理由で、メンバーの基本給は10万円以下に押さえられていることが多い」とは、これはひどい話ですね。
確かにアーティストにとって印税収入は大きな割合を占めるのかもしれませんが、CD自体の売上からしてみれば、実に些細な額でしかないと聞きます。
この円グラフが事実であるとするのなら、それは「これでは食えない」と辞めていくメンバーが続出しても無理はありません。
音楽事務所にとってアーティストは、事業収益を生み出す大切な資産であるはずなのにもかかわらず、こんなアンバランスな配分がまかり通っていたのでは、アーティストだって独立したくもなろうというものでしょう。
因みに、記事の最後の方で「某大手事務所を辞めてフリーとなった歌手Sのようなケースは決して例外とはいえません」と書かれた「S」とは、去年の11月オフィスオーガスタから独立したスガシカオさんのことを指しているのでしょうか。
CDなどが売れない理由について、以前も何度か書いたことがありますが、所詮はそのCDの内容が「買うに値しない」程度のものだから、ということに尽きると思います。
もちろん違法DLみたいなものは許されるはずもありませんが、トレンドとしては一応チェックしておきたいけれども金を払う気にはなれない、と思わせる楽曲が粗製乱造されているからなのではないかと、私などは疑ってしまいます。特に、J-POPとかいうジャンルに関しては。
私自身、所有欲が誠に強いこともあって、興味を持ったり心を引かれた演奏や曲は、必ずCD(レコード)を購入します。
有料ダウンロードなども使おうとは思いません。
もちろん、iPodに入れて持ち歩くことはしますが、それはもともとのソースを所持することを原則としています。
試聴などのために、youtubeやナクソスやAmazonなどのデータを使ったとしても、それで終わりということもありません。
聴きたい音楽は、やはり自分の家のアンプ(自作)とスピーカーによって再生し、心ゆくまでその響きの中に身を置きたい、と思うからです。
自分で作った弁当持参で昼飯代を浮かしたり、衝動的な飲み会を自粛したりしながらお金を貯め、それでもそれなりの額をCDなどの購入に充てています。
そういう愛好家はきっと少なくないことでしょう。
要は買う気にさせるような作品を出さないレーベルの方に問題がある。私はそう考えます。
ところで、クラシックに限らず、近頃、60年代から80年代にかけて流行っていた楽曲を耳にすることが多くなりました。
決して、いわゆる「懐メロ」的な感覚ではなく、30年以上経っても全く古びることのないパワーをこうした曲が持っているからに他ならないからなのではないでしょうか。
キング・クリムゾンの「21st Century Schizoid Man」が、トヨタのコマーシャルで流れてきたのには結構驚いたことを思い出しますが、1969年に発表されたこの曲が現在でも全く輝きを失っていないことに、40年来のクリムゾン・ファンである私などは心の底から快哉を叫んだものです。
http://www.youtube.com/watch?v=zBfCzhYbWBk
AKB48とジャニーズ系が上位を独占するCDシングル売り上げの状況を見る限り、こうした音楽業界の苦境は解決の糸口を見つけ出すこともできないような気もしますが、それらの要因は畢竟、リスナーの想いをないがしろにしている音楽業界そのもののありように帰されるものであるわけですから、これを機に猛省を求めたいところですね。
というより、音楽事務所って、そもそも必要なものなのでしょうか?
J-POPというジャンルには全く興味がなかったし、そのあたりについては大変暗いので、私にはわからないのですが。
私は、ミスチルの歌は大好きでよく車の中でも聞いています。
特に、あの詩が好きなんです。
うちの場合は、J-POPはレンタルすることが多いですね。
でも、本当に気に入ったCDは購入しています。
学生時代の先輩の息子さんがバンド活動をしているそうですが、
他にバイトをしないととても生活していけないと嘆いていました。
音楽事務所の事に関しては、私もよくわかりません。
by hirochiki (2012-04-20 06:01)
お早うございます。
家の八重は今年は全然咲きません。こんな年はなかったのですが…
「所有欲」、気になるものについては私も強い方かなぁ…
by 夏炉冬扇 (2012-04-20 08:27)
hirochikiさん、こんにちは。
hirochikiさんはミスチルが大好きなのですか。
確かに、あの詞はとても素晴らしいなと私も思います。
また、それによく合う曲をつけていますよね。
バンド活動をしている、先輩のご子息のこと。
本当にそうだと思います。
私の従弟も、プロのサックス奏者ですが、それだけではとても食ってはいけない、とため息をついていました。
音楽教室でサックスやピアノを教えて、何とか生活できるような状況のようです。
厳しい世界ですね、本当に。
音楽事務所のこと、実にわかりづらい組織だと思います。
by 伊閣蝶 (2012-04-20 12:08)
夏炉冬扇さん、こんにちは。
御自宅の八重桜、まだ開花していないとのこと。
八重桜にも「裏年」があるのでしょうか。
「所有欲」、私は殊に本とかレコードには強く働いてしまうようです。
by 伊閣蝶 (2012-04-20 12:10)
>30年以上経っても全く古びることのないパワーをこうした曲が持っているからに他ならないからなのではないでしょうか。
同感です。僕は世代的には本来なら90年代J-Popがぴったりくる
はずなんですが・・・やはり70年代前後の、それも洋楽を
中心に魅力を感じます。
もちろん今の時代も、才能あるアーティスト、素晴らしい楽曲も
たくさんあるのでしょうが、全体的に見るとどんどん少なくなって
きていますね。
作品から商品へ・・・アーティストも楽曲も消費される時代に
なったのでしょうか。
by マチャ (2012-04-21 10:07)
いまの時代は、YOUTUBEがあるので、CDシングルは
売れないでしょうね。いい楽曲が揃ってればCD購入しますが、
価格は最安値を狙って、UKやUSのアマゾンとも比較します。
JPOP以外は1000円前後じゃないと、海外アマゾンとの競争
で売れないでしょう。
コアな音楽ファンは別として、むかしのCD購入層はDLに走ってる
ので、今後はCDで稼ぐことは世界的には困難でしょう。
たしかCDのセールス金額は日本が一番だったと思います。
そりゃ2500円は高いですもん。
マーケット自体がなくなってるので、結局コンサートかグッズで
稼ぐしかないのでしょう。ビッグネームはともかく、新人には
厳しい時代ですね^^;
by don (2012-04-21 13:27)
CD売り上げのうちアーティストの取り分がこんなに少なかったとは驚きです。CDソースを持ちたいというお気持ちは分かりますが、今は好きな曲をDLして聞くのがトレンドと思います。さらにレンタルCDやDVDも普及してます。今はCDソースへのこだわりが薄れているのでしょうね。さらに価格が高いのが問題という気もします。
by tochimochi (2012-04-21 22:04)
なんとも安い給料ですね。
これでは250円の牛丼でさえ毎日は食べられませんね。^^;
自分はYOUTUBE派になって以来、CD&DVDを買ってません。
反省です。(苦笑)
by のら人 (2012-04-22 09:46)
マチャさん、こんにちは。
仰る通り、今の時代でも、才能にあふれたアーティストが生み出す素晴らしい楽曲は存在しているものと思われますが、コマーシャルベースに乗らない段階で、メジャーになることが難しくなっているのでしょう。
アーティストが楽曲を生み出すモチベーションは、もちろんそれの対価とは直截的にリンクするようなものではないのでしょうが、生活もままならない中ではやはり力のある作品を生み出すことはできないのではないかと思います。
>作品から商品へ・・・アーティストも楽曲も消費される時代に
>なったのでしょうか。
そういうことなのかもしれません。
その荒波を越えて、未来に輝き続ける作品が一曲でも多く生き残ることを期待したいと思っています。
by 伊閣蝶 (2012-04-23 12:39)
donさん、こんにちは。
youtubeなどにアップされている動画、FLVやMPEG4とかmp3の音は、まともな再生装置ではとても聴くに堪えないレベルだと思いますが、DLの場合はCD記録レベルの信号も取り扱っているようですので、2500円も出してCDを買おうとは考えなくなるのも道理でしょう。
私も、CDの購入を考えるときには、同じ音源の中でやはり一番安価なものを買おうとしますから、HMVやUKやUSのAmazonも含めてネットで検索して調べますね。
もう、レコード屋で購入することはほとんどなくなってしまいました。
また、購入する時も、新譜であれば出来る限りSACDなどの「スーパーオーディオCD」にしています。
DLに関しては、今のところ全く興味がありません。
PCで聴くのであればまだしも、仮にCD-Rに焼いて再生装置で聴こうとする場合、CD-Rの材質などによって音が変わってしまうことがあるからです。
もちろん、これらは真に自分が欲しいと思っている楽曲に限られますけれども。
いずれにしても、これだけ手軽に楽曲を入手できる手段が豊富になってくると、CDセールというマーケット自体の先細りはやむを得ないところでしょうね。
by 伊閣蝶 (2012-04-23 12:40)
tochimochiさん、こんにちは。
仰る通り、今はDLで大抵の曲は入手できるので、わざわざCDを買うまでもないという方向性は変わらないと思います。やはり価格が問題だと感じますし。
ただ、本当に聴きたい楽曲や演奏のCDなどには、例えば一万円出しても惜しくない(これはちょっと大げさですが)という気持ちもやはりあります。
そういう高いポテンシャルを持つ作品そのものが少なくなってきているのだとすれば、これは哀しいことだと思います。
by 伊閣蝶 (2012-04-23 12:40)
のら人さん、こんにちは。
本当に安すぎると思います。
これでは、どれほど情熱や才能があっても、それを開花させるまで支えることもできず挫折するアーティストがいても仕方がないのかもしれません。
youtubeを目の敵にするCD制作会社もあるようですが、曲自体に力があれば、それはある意味恰好の宣伝手段にもなり得るわけですし、つまりそれだけ魅力にあふれた楽曲が出てこないから(企画されないから)、ということのようにも思われるのです。
by 伊閣蝶 (2012-04-23 12:41)
こんばんは。
自分にとってミスチルはコブクロやスピッツとともに、CDを買い続けてきた数少ないJ-POPアーティストです。
しかし、ミスチルに関して言うと、録音の品質が確実に落ちているんです。我が家の再生装置も、自慢するような高価なものではありませんが、i-PODではなく、セパレートの再生装置を通して聴くと、彼らのデビュー直後のアルバムの方が確実に音場が広く、ヴォーカルの伸びも良く、楽器の音も自然なんです。
携帯音楽プレーヤーの品質まで、録音の品質が下がって来ていると感じます。これではお金を出してCDを買う気になれません。
ヴォーカルの桜井さんの伸びのある声と、キャッチーなメロディーが生きるような録音が出てくれば、飛ぶように売れる・・・ようにはならないかも知れませんが、3000円でも確実に買う人は増えると思うのですが・・・
事実、さだまさしや山下達郎のCDは、非常に録音がいいのですから。
by ヒロノミンV (2012-04-23 22:18)
ヒロノミンVさん、こんにちは。
私も、ミスチルとスピッツは、評価できる数少ないJ-POPアーティストです。
「ロビンソン」とか「あじさい通り」などをよくカラオケで歌ったりしていました。
しかし、ミスチルの録音の品質が携帯音楽プレーヤーレベルまで落ちているとは知りませんでした。
ここのところ新譜を聴く機会がなかったので、これは驚きです。
やはり音楽事務所の問題なのでしょうか。
そうであれば、やはり独立してきちんとした作品を送り出す選択を、ミスチルには是非ともしてほしいところです。
山下達郎は、例のCCCD騒ぎのときも、「録音のレベルをカセットテープ並みに下げてまでこんな姑息な手段を取ることはリスナーをバカにしている」と発言し、反対していましたから、やはりそうした真の意味でのアーティストは息長く活動できるということなのでしょうね。
by 伊閣蝶 (2012-04-24 12:30)
私自身は昔からポップスよりクラシックでしたし、限られた予算で購入するなら長く聴くのに耐えられる録音・音楽・・・というのが選ぶ基準でした。
夫はそれこそ所有欲が強いため、ちょっとでも良いと思ったら購入しないといられない性質です。
アーティストも大変でしょうけれど、「長く聴きたい。」と思える曲を作ってほしいものです。
by Cecilia (2012-04-25 09:30)
Ceciliaさん、こんにちは。
私も主に購入するのはもちろんクラシックが中心ですが、どちらかというとご主人の感覚に非常に近く、家内からはいつも難詰されています。
「長く聴きたい」と思える曲を作ってほしい…。本当にそうですね。
私はアーティストにとってもそれが一番の望みであると信じているのですが。
しかし、一方では生活をしていかなくてはならないので、なかなかそうもいっていられないということでしょうか。寂しいことですが。
by 伊閣蝶 (2012-04-25 12:27)
お久しぶりです。
私も過去にちらっと話題にしたこともありますね。
私も中学時代からずっとクラシックでして、その頃からあまりJ-popに関心はなかったんですけれど。
やはり某動画配信サイトやデータのみの販売など資産とは言い難いお金のやり取りが主流になり、店頭で物色して見つけたときの興奮を失った今、価値そのものが薄れているかもしれません。
あとはやはり、二番煎じのような曲が広く出回ってしまっているという事も減衰の原因ではないかと思います。
自分にクラシック音楽がある以上、これからもJ-popに手が出るようなことはないと思いますが、一番の原因は自分のような中途半端な価値観を持つ人の方が多くなってしまったこと、また歌詞の深さや歌唱力、スコアで惹きつけるアーティストがいなくなり、刹那的にメディアで宣伝されなければ売れなくなるまで質が下がっていることだと思います。お尻振ったりきわどい衣装して稼ぐなんて論外です。
今の私にはクラシック音楽を通じて伊閣蝶さんのような豊富な知識や経験を持つ方々と熱情的な話が出来る、この環境で十分すぎるのです。
by 朝比奈 千歳 (2012-04-29 20:48)
朝比奈千歳さん、こんにちは。
クラシック音楽は、長い時代を生き抜き現在まで命脈を保ち続けている、ある意味大変な強さと生命力を持つものでありますから、サンプリングと詞の使いまわしだけで大量生産される消耗品のようなJ-POPとは全く違うものであるのかもしれません。
現在のJ-POP業界が、いまのそのありようを見直すことをしない限り、こうしたアーティストの「悲劇」はなくならないことでしょう。
生活がおぼつかなければ生活は荒れ、まともな創造作品を生み出すことなど及びもつかなくなる。そうした陥穽に陥っている「アーティスト」もかなりの数にのぼるのではないかと思うと、残念です。
そうした人たちは、何を生み出そうとしているのでしょうか。
私も、クラシック音楽が自分の嗜好の中心にあることから、こうした音楽事務所を巡る話からはある意味フリーなのですが、こうした状況は音楽業界全体を覆ってくる虞なしとしません。
せめて、自分で聴きたい音楽は、CDなりレコードなりできちんと購入することによって、自分の好きな音楽の保全に努めることが出来れば、と思っています。
by 伊閣蝶 (2012-04-30 16:08)