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合唱の練習 [音楽]

週末、立春を迎えたこともあってか、やっと寒さが少し緩んできました。
陽もだいぶ長くなって、これで少しは春めいてくれるとありがたいのですが。
しかし、どうやら来週後半からはまた寒さがぶり返しそうです。
それもあってか、土曜日のNHK「おはよう日本」で気象予報士の南さんが、「立春ということで“一瞬”暖かくなります」とギャグを飛ばしていましたね(^^;

この週末は、土日とも所属する合唱団での練習となりました。

土曜日は、以前勤務していた職場の合唱団の練習で、これは、以前もこのブログで取り上げましたが、ドヴォルザークのスターバト・マーテルの第三曲「Eja, Mater, fons amoris(いざ、愛の泉である聖母よ)」が演奏曲目です。

こちらの発表会は4月14日ですからまだ少し余裕がありますし、演奏時間も10分程度ですので、それほどのプレッシャーを感ずることなく、じっくりと響きを作っていくことに熱中できます。
何よりも、私の本来のパートであるバスを歌うので、その意味でも気が楽でした。
練習時間も2時間あまりで、ほとんど疲れも感じません。
元々大変美しい曲ですし、しかもバスが一番美味しく歌い甲斐のあるパートなので、楽しんで歌う喜びに浸れるというものです。

明けて、本日日曜日は、アリルイヤ合唱団の「晩禱」の練習です。
これは4時間ぶっ続けで実施。
そもそも、声楽のみで構成された1時間にも及ぶ大曲ですから、体力的にもかなり大変な演奏となります。
この「晩禱」の演奏は2月26日ということで、もう本番は間近。
この曲を歌えることになったいきさつについては、以前の記事をご参照頂きたいのですが、正直に申し上げて、今でも楽譜と首っ引きです。
特に第9曲のように早めのテンポの中でキリル語の歌詞を正確に歌うのはかなり難儀です。
指揮を見ることもおろそかになり、アンサンブルを整えるレベルにまではとても至りません。
さらに、初めての体験となるテナーでの参加。高音域でずっと歌い続ける厳しさに強烈なプレッシャーを感じてしまい、ほかのメンバーに遅れを取らないようにと必死になっている状況です。
そんな状況で歌っていると、当然のように猫背になってしまい、腰が強烈に痛くなってきます。
歌を歌うためには、足を肩幅くらいに広げ、胸を張り背筋を伸ばして顎を引き、目線は前をまっすぐに見るようにしなければなりません。
そのような正しい姿勢で歌えば、腰が痛くなることもないわけです。
しかし、先にも書きましたように楽譜に首っ引きですと、目線は下に落ち、背中は丸まり肩に力が入って、しかも胸を広げることもおろそかになってしまいます。非常にまずいことですね。

本番まであと三週間。
来週日曜日のチャリティコンサートも含めて、メンバーとアンサンブルを合わせる機会は後6回しかありません。
実はかなり焦っているのですが、とにかくここまで来た以上は最後まで頑張って打ち抜くつもりです。

練習が終了した後、メンバーの方がぽつりと「この曲を歌うと体重が2kgくらい落ちるんですよ」と仰っていましたが、正に宜なるかな、というところです。
「晩禱」は、全15曲の中に気を抜くことの出来る曲は一曲もありませんが、その上、第15曲の終曲に向かってどんどん盛り上がっていくように作られていますから、最後の方ではほとんど酸欠状態に近くなってしまいます。
この曲の演奏に参加して「燃え尽きてしまう」人も結構おられるそうですが、なるほどなあというのが正直なところです。

でも、聴いていたおりに感じていた感動と実際に自分で歌う段で感ずる感動とでは、やはり雲泥の差がありますね。
この曲を歌いたいが故に、遠く福島から練習に通ってこられるメンバーもおられますが、そこまでしたくなる魅力が、確かにこの曲には備わっています。

さて、久しぶりにHMVなどで「晩禱」を検索してみたところ、次のような魅力的なCDが発売されていました。

晩祷(2種の演奏) チェルヌシェンコ&レニングラード国立アカデミー合唱団、スヴェシニコフ&ソビエト国立アカデミー・ロシア合唱団(2CD)

これはお得ですね。
スヴェシニコフ&ソビエト国立アカデミー・ロシア合唱団のCDを苦労して入手したときのことを思うと、何だか夢のような話です。
嬉しいことですね。
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hirochiki

昨日は少し暖かくなりほっとしていたのですが、また寒さがぶり返すのですね。
いったん暖かくなってからまた気温が下がるのは、きついです。。。

合唱団の練習お疲れさまでした。
今月の26日の本番に向けて頑張っていらっしゃるようで何よりです。
それにしても、体重が2kgも落ちてしまうなんてかなり体力を使うということなのですね。
それまでにしっかりと体力もつけて、当日に備えてください。
ご成功をお祈りしております。
by hirochiki (2012-02-06 05:56) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
今日はこちらも昼から雨になりました。
暖かくなるとの予報もありましたが、都心の気温はさっぱり上がらず冷たい雨が降っています。
本格的な春の訪れが待ち遠しく思います。

合唱練習、もちろん好きでやっていることですから苦にはならないのですが、やはり体力的にはかなりきつく感じます。
でも、私などよりも大先輩の方々が嬉々として歌っておられるのですから、私あたりが泣き言をいうわけにはまいりませんね。
本番まであとわずかですが、頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
by 伊閣蝶 (2012-02-06 12:36) 

般若坊

アリルイヤ合唱団の「晩禱」発表会も一か月を切りましたね!
期待と緊張が 伝わってくるようです。練習も大切ですが、絶対に風邪などひかれないように、体調管理の方も 心がけてください。
by 般若坊 (2012-02-06 16:20) 

夏炉冬扇

今日は。
合唱団にも入ってあるんですね。
2キロ落ちる方いらっしゃる。合唱ダイッエト!
by 夏炉冬扇 (2012-02-06 17:33) 

伊閣蝶

般若坊さん、こんばんは。
はい、あと三週間で本番です。
たったの三カ月で演奏に参加できるはずがない、と当初は思っておりましたが、やはりこの機会を逃すわけにはいかない、という想いが強烈にあり、頑張るモチベーションにつながっているようです。
風邪のこと。ご心配いただき本当にありがとうございます。
メンバーの中にも風邪でダウンして練習に出てこれない人が続出しています。
十分に気をつけたいと思います。
by 伊閣蝶 (2012-02-06 19:56) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
合唱の方は、もう35年以上の付き合いです。
長いものだなあと感慨にふけってしまうこともありますね。
2kg落ちるほどに体力を使うということで、高齢の方にとってこの曲の全曲演奏は鬼門かもしれません。
入団の際に、「緊急連絡先」の登録を慫慂されましたが、あながち誇大とも思えないように感じています。
by 伊閣蝶 (2012-02-06 20:00) 

Cecilia

いつも参加させていただいている演奏会に先日は聴き手として参加しました。忙しくて余裕がなかったためです。でも皆さんの演奏をゆったりと楽しむことができてよかったです。その会で、モンテヴェルディとかシュッツなどの合唱を聴き、歌いたいなあ・・・と思ってきたところです。
何時間もステージで歌い続けるということがない私ですが、バリトンの伊閣蝶さんがテノールパートで歌い続けるのはきついですね。
とにかく体調管理を万全にして、時間がある時には譜面を眺める(声を出さずに)だけでもだいぶ違うのではないのでしょうか。お仕事をされているのでそれも大変かとは思うのですが。でも伊閣蝶さんのことですからもうすでにいろいろと対策をとっておられることと思っています。
by Cecilia (2012-02-13 09:05) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
モンテヴェルディやシュッツ、この人たちの合唱曲は私も大好きですので、何度か歌ってきましたが、今回の「晩禱」もそれに劣らず、大変ではありますがワクワクしながら歌っています。
仰る通り、なにぶんにも時間がないので、暇さえあれば楽譜を読んでいますが、歌える場所がないのが残念でなりません。
バス・バリトンの私がテノールを歌うのは思った以上に大変ですが、なんと第2テノールのメンバー三名は全員が本来バス・バリトンなのです。だから泣き言を言っているわけにはいかないなと頑張っているところです。
とにかく風邪をひかないように、毎日の通勤などでも、珍しくきっちりとマスクをしながら通っているところです。
あと二週間。全力を尽くしたいと思っています。

by 伊閣蝶 (2012-02-13 12:15) 

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