晩禱とキリル文字と埴谷雄高 [音楽]
今日も寒い日になりました。
ラフマニノフの晩禱の練習、今週で4回目を迎えますが、まだまだ、とてもアンサンブルを合わせるところまで至りません。
必死でついていくのが精いっぱいで、予復習がすんでいないところでは正に立ち往生です。
特にキリル文字は難物で、もちろんこの文字の存在自体は知っておりましたが、意味も読み方も全くわからなかったのですから。
アリルイヤ合唱団でご用意くださったラテン語による表記を頼りに進めているところですが、当然、楽譜のところどころにカタカナを付記しています。
ラテン語は、これまで宗教曲を歌ってきた関係上、ある程度は見当がつきますし、バッハのマタイ受難曲やブラームスのドイツ・レクイエムの時も、たまたま学生のときに選択した第二外国語が独語だったので何とか対応できたのですが、キリル文字は、これまで実際に接したことがなかったので、とにかく丸暗記以外には対処の方法もありません。
私にとって、これはハングル文字なども同じですね(尤も、ハングル文字を使う事態は、今のところちょっと考えつきませんが)。
この期に及んで泣き言を漏らしても詮無いことですから、とにかく頑張ってみようと思います。
ところで、今日は埴谷雄高さんの生誕100年に当たるのだそうです。
埴谷さんが亡くなって、もう15年くらい経つのではないかと思いますが、キリル文字に苦しんでいる折に、ロシア文学、就中ドストエフスキーに大きな影響を受けた埴谷さんのメモリアルディであることを知って、ちょっと可笑しくなってしまいました。
私くらいの年代には、恐らく「死靈」に大きな影響を受けた人間がそれなりの数いるのではないかと思います。
私も、高校を卒業してから読んだ講談社の「死靈 定本」に、完全に打ちのめされた口です。これは「死靈」の1~5章までをまとめたものです。
この小説は「世界文学史においても未曾有の形而上学的思弁小説」などといわれていますが、例えば共産党のスパイリンチ事件を題材した5章「夢魔の世界」などを一読すれば、如何にただならぬ存在であるかが判ろうというものでしょう。
実に面白い小説で、決して「難解」などという思い込みのみで判断するべきではないと、私は考えます。
「死靈」は、当初12章まで構想されたものの、作者が想い半ばで亡くなってしまい、9章で未完のまま終わってしまいました。
私は残念ながら、この9章までは未読なのですが、文庫本化もされていることですし、余裕ができたら改めて続編を読んでみようかな、と思っています。
手始めに「死靈 定本」を本棚から出して、もう一度ちょっと読み返してみましょう。
死靈1
死靈2
死靈3
ラフマニノフの晩禱の練習、今週で4回目を迎えますが、まだまだ、とてもアンサンブルを合わせるところまで至りません。
必死でついていくのが精いっぱいで、予復習がすんでいないところでは正に立ち往生です。
特にキリル文字は難物で、もちろんこの文字の存在自体は知っておりましたが、意味も読み方も全くわからなかったのですから。
アリルイヤ合唱団でご用意くださったラテン語による表記を頼りに進めているところですが、当然、楽譜のところどころにカタカナを付記しています。
ラテン語は、これまで宗教曲を歌ってきた関係上、ある程度は見当がつきますし、バッハのマタイ受難曲やブラームスのドイツ・レクイエムの時も、たまたま学生のときに選択した第二外国語が独語だったので何とか対応できたのですが、キリル文字は、これまで実際に接したことがなかったので、とにかく丸暗記以外には対処の方法もありません。
私にとって、これはハングル文字なども同じですね(尤も、ハングル文字を使う事態は、今のところちょっと考えつきませんが)。
この期に及んで泣き言を漏らしても詮無いことですから、とにかく頑張ってみようと思います。
ところで、今日は埴谷雄高さんの生誕100年に当たるのだそうです。
埴谷さんが亡くなって、もう15年くらい経つのではないかと思いますが、キリル文字に苦しんでいる折に、ロシア文学、就中ドストエフスキーに大きな影響を受けた埴谷さんのメモリアルディであることを知って、ちょっと可笑しくなってしまいました。
私くらいの年代には、恐らく「死靈」に大きな影響を受けた人間がそれなりの数いるのではないかと思います。
私も、高校を卒業してから読んだ講談社の「死靈 定本」に、完全に打ちのめされた口です。これは「死靈」の1~5章までをまとめたものです。
この小説は「世界文学史においても未曾有の形而上学的思弁小説」などといわれていますが、例えば共産党のスパイリンチ事件を題材した5章「夢魔の世界」などを一読すれば、如何にただならぬ存在であるかが判ろうというものでしょう。
実に面白い小説で、決して「難解」などという思い込みのみで判断するべきではないと、私は考えます。
「死靈」は、当初12章まで構想されたものの、作者が想い半ばで亡くなってしまい、9章で未完のまま終わってしまいました。
私は残念ながら、この9章までは未読なのですが、文庫本化もされていることですし、余裕ができたら改めて続編を読んでみようかな、と思っています。
手始めに「死靈 定本」を本棚から出して、もう一度ちょっと読み返してみましょう。
死靈1
死靈2
死靈3
昨日も寒い一日になりましたね。
会社の人と話をしていたら、ご家族がインフルエンザに感染しているとお聞きして、自分も気をつけなければと思ったところです。
キリル文字は初めて耳にしましたが、そんなに難しいのですね。
お仕事もされながらの練習は大変なことだと思いますが
是非とも頑張って下さいね。
心から応援しております。
by hirochiki (2011-12-20 05:48)
hirochikiさん、こんにちは。
本当に寒い日になりました。
会社の同僚の方のご家族がインフルエンザに感染したとのこと。
くれぐれもお気を付け下さいね。
>キリル文字は初めて耳にしましたが、そんなに難しいのですね
ラテン語やドイツ語のようにきちんとした法則性があるので、それを覚えれば、読むこと自体は何とかなりそうです。
英語のように、単語そのものを知らないと発音もできないとか、単語によって発音しない子音があったり、発音が変わってしまう文字列があったりということではないので、その意味では楽なのでしょうが、その配列を丸暗記しなければならないところが、私のような記憶力減退気味のオヤジには辛いところです。
でも、hirochikiさんからの温かいご声援のコメントを胸に諦めずに頑張りたいと思います。
by 伊閣蝶 (2011-12-20 12:20)
こんばんは。
題名だけは聞いたことあるのですが…
by 夏炉冬扇 (2011-12-20 18:59)
夏炉冬扇さん、こんばんは。
やはり名前をご存知でしたか。
埴谷雄高とか、彼とのものすごい論争でも知られる吉本隆明などは、当時の思想界を席巻する存在でしたから。
by 伊閣蝶 (2011-12-20 23:47)
ハングル文字が読めるだけでなく書くことができる人を尊敬します。
韓流ブームで韓国語を勉強する中年主婦が多いように思いますが、私の周りにもそういう人がたくさんいます。あのようにわかりにくい文字を習得できるなんてやはり韓国ドラマへの愛情ゆえなのでしょうけれど、それでも私には難しいだろうと思います。キリル文字も難しいのですね。
どうか練習頑張ってくださいね。
by Cecilia (2011-12-21 15:21)
Ceciliaさん、こんばんは。
ハングル文字も、知人の話だと、かなりきちんとした法則に基づいているそうですね。
でも、それをきちんと習得しようとしておられる人には、私も頭が下がります。
いずれにしても、私は、目先にあるキリル文字習得のため頑張るつもりです。
by 伊閣蝶 (2011-12-22 00:53)