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勝常寺の仏像(会津) [日記]

会津に帰省しています。
会津のみしらず柿が旬を迎えていました。
kaki.jpg

ムラサキシキブも紫の実を付けています。
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ちょっと時間的に余裕があったので、湯川の勝常寺にでかけてきました。
勝常寺の詳細は、湯川村の公式サイトに記事がありますので、ご参照下さい。

湯川村公式サイト「勝常寺」

金堂は室町時代の建物です。
syozyokondo.jpg
ここで行われる念仏踊り(4月28日)は大変にぎやかなもので、私も見たことがありますが、地域全体で大切に守ってきた歴史を感じました。

これは勝常寺の概要です。
syozyoengi.jpg

ここにも取り上げられている通り、本尊薬師如来像と脇侍の日光・月光菩薩という三体の国宝を始めとして、重文9体(現在、広目天は東京上野の国立博物館に貸し出されているためカウントしませんでした)、その他に村指定文化財を無数に要する古刹なのでありました。
前から何度もここに収められている仏像を拝観したいと思っておりましたので、やっとそれが叶ったというわけです。
もちろん、仏像を撮影するわけには行きませんので、先に記述しました湯川村のサイトで、せめてご本尊のお顔だけでもご覧頂ければと思いますが、実に素晴らしい「ご宝物」でありました。
国宝の三体はまだ金箔が残っていて、戦乱と廃仏毀釈の嵐が吹き荒れたこの会津で、誠に奇跡的なことではないかと思います。
月光菩薩様、ご本尊に腰をひねって体を寄せる仕草は、奈良の薬師寺の月光菩薩様と同様ですが、その鼻と口が微妙に歪んで、表情を作っておられる姿に感動しました。
平安初期にこのような写実的な表現が存在していたことには驚くばかりです。

いずれにしても、この仏様をずっと守ってこられた勝常寺の、歴代のご住職に大感謝です。

会津にお出かけの際は是非ともご覧頂きたいと、力強くお勧め致します。
会津若松インターから15分くらいでいくことが出来ます。
拝観の期間は、4月1日から11月15日まで。
拝観時間は、午前9時から午後4時まで。
お出かけの際には、事前にお寺にご連絡をされることをお勧めします。
お寺の方が丁寧にご説明下さいます。
勝常寺:0241-27-4566

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hirochiki

会津にお帰りになっていらっしゃるとのこと、お疲れ様です。
そちらでは、柿が旬なのですね。もう召し上がりましたでしょうか。
ムラサキシキブの実は、鮮やかな紫色で美しいですね。
ところで、サイトを拝見してきました。
ご本尊のお顔は、ふくよかで本当に素晴らしいですね。
会津に行く機会があれば、是非立ち寄りたいと思います。
それでは、お気をつけてお帰り下さいね。
by hirochiki (2011-10-22 06:50) 

伊閣蝶

hirochikiさん、おはようございます。
ご心配頂き、ありがとうございます。
昨日はまだお天気がもったのですが、今日は夜明け前からまとまった雨となっています。
会津の実家で、家の庭にある柿を頂きました。歯ごたえもあり、秋の味覚が楽しめます。
ムラサキシキブの実も鮮やかな色でしょう(*^o^*)
勝常寺、往事は東西の塔も持つ立派なお寺だったそうですが、現在は両方とも失われ、境内に住宅が建っているような状況です。
それでも、室町時代に再建された金堂が残っているなど、やはり歴史を感じさせます。
会津にお出かけの機会がございましたら、是非ともお立ち寄り下さい。お勧めです。
by 伊閣蝶 (2011-10-22 08:46) 

夏炉冬扇

こんばんは。
音楽関連で「しょっしょショジョジ…」の歌の寺か…と最初思いました。
by 夏炉冬扇 (2011-10-22 21:22) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、おはようございます。
「しょっしょショジョジ…」は千葉県木更津市の「證誠寺」の狸囃子伝説がもとになっているようですね。
名前の音は、どちらも「しょうじょうじ」ですが。
by 伊閣蝶 (2011-10-23 09:08) 

節約王

伊閣蝶様
こんにちは。今はご実家に帰省なさっておられるのですね。柿がおいしそうです。会津も日本を代表する”古都”ですよね。室町時代からあるお寺、とても保存状態が良く、都会のお寺には無い落ち着いた雰囲気が心を癒してくれるようです。
話は代わりますが私がやっているもう一つのブログを紹介いたします。
伊閣蝶様とは気が合いそうですのでよろしければぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/sirromthgie/
by 節約王 (2011-10-23 15:00) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
19時過ぎに会津から帰宅しました。
東北道と首都高の渋滞に巻き込まれましたが、幸いあまりひどいものではなく、6時間弱で帰り着いたのは、週末にしてはラッキーでしたね。
勝常寺の仏像が、今日まである程度無事な姿で残されたのは、記事にも書きましたが、歴代の住職のおかげでしょう。
それと、信仰心の篤い地元の人たちの想いであるのかもしれません。
ところで、ご紹介のブログ、早速拝見しました。
クラシックカーを所持する方法など、とても興味深く、またゆっくりと拝見させて頂きます。
by 伊閣蝶 (2011-10-23 22:11) 

Cecilia

念仏踊りと言えば私にとってはいわきのじゃんがら念仏踊りですね。
勝常寺の念仏踊りはまったく違う雰囲気でしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=TOgxuVQrELQ&feature=fvwrel
http://www.youtube.com/watch?v=ICATD7-yjOM&feature=related

柿のオレンジ色とムラサキシキブの紫色が秋を感じさせますね。
by Cecilia (2011-10-24 09:46) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
いわきのじゃんがら念仏踊はすばらしいものですね。
義兄の父親が亡くなった年に観ることができたのですが、その年の新盆を迎える家々を巡るというところも、本当に地域の信仰に根差しているなあと、実際に観て感動しました。
勝常寺の念仏踊は、あくまでもお寺の薬師如来様のために地位の人たちが行うもので、その意味では境内を出ることはありません。
でも、地域の子供から老人まで幅広く参加していて、大切に守っている伝統行事です。
ところで、この写真の柿は、撮影の後、早速収穫して頂きました。歯ごたえがあって、甘味は控えめでしたよ。


by 伊閣蝶 (2011-10-24 12:01) 

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