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YAMAHA、NS-690IIIの修理(エッジの貼付け) [オーディオ]

大荒れの天気も、午前中には回復し、布団を干して洗濯も出来ました。

一段落したところで、いよいよNS-690IIIエッジ修理の最終段階に取りかかります。

まず、昨日作ったエッジ布の内径の内側を切り抜きます。
直径22mmの型紙を段ボールで作り、それを当ててカッターで切り抜くことにしました。
edgekirinuki.jpg

切り抜いた後はこんな感じです。
edgekirinukigo.jpg

これを型から丁寧にはがし、ウーファーに合わせます。
ns6903-edge.jpg
どうやらサイズ的には大丈夫な雰囲気ですね。

エッジはシリコンシーラントを塗布してあってゴム状になっていますから、普通のセメダインGではうまく付着しません。
ゴムなどを接着するセメダインXを使います。

これからが勝負所ですから、ズレが生じないように、慎重に少しずつ貼付けていきます。
片方の3分の1位を貼付けたら、もう片方を同じように貼付け、交互に微調整をしながら作業を進めました。
まずはコーン紙とエッジ。
裏側から指を当てて、セメダインXを塗っていきますが、なかなかすぐには付着しません。時間をおいて生乾きになったところで再度指で貼付けるようにして、先に進みます。
エッジとコーン紙の間が空くと音が漏れてしまうので、そこを埋めるような感じでしょうか。
そちらが終わって、接着面が落ち着いてきたら、今度はフレームとエッジ。
はみ出している綿ジャージーを、フレームの溝に合うようにはさみで切り取りながら調整します。
和ばさみが使いやすいようですね。
こちらも慎重に、3分の1ずつ交互に貼付けました。これも同じくセメダインXを使用します。

エッジの接着が終了したら、最後の仕上げ。フレームとゴムダンパの接着です。
フレームとゴムダンパの双方にセメダインXを塗布し、10分ほど経って生乾きになったところで一気に貼付けました。
貼付けた後は、十分に接着するように、裏返して20分ほど置きます。
ns6903harituke.jpg

この間を利用して、エッジとコーン紙の裏面の貼付け作業を実施。浮き上がりを抑えながら貼付けていきます。
これはセメダインGで大丈夫でした。

これがエッジ張り替え作業終了後のウーファーです。
ns6903set.jpg

試しにアンプにつないで音を出してみましたが、どうやら大丈夫な様子。
後は実家に持ち帰って、NS-690IIIのキャビネットに配線し収めるだけです。
どんなふうな音になってくれるのか、今から楽しみです。

ところで、エッジ張り替え作業。何とかここまでの予定工数は終了しましたが、迂闊極まりない失敗をしてしまいました。
既にお気づきの方もおられるものと思いますが、エッジの色を白にしてしまったのです。
コーン紙が暗い灰色でしたからエッジは黒にしようと、綿ジャージーもわざわざ黒のものを買ってきたのに、シリコンシーラントの色を「ホワイト」にしてしまったのです。
昨日、一回目の塗布を行ったとき、あれ、色がなじまないなと思ったのですが、二回目の塗布も終了し、乾かし始めた時も、白色は残ったまま。
あれれ、とシリコンシーラントのボトルを調べてみると「ホワイト」ではありませんか。
私の勝手な思い込みで、乾けば透明になるものと考えていたわけですから、己の迂闊さに舌打ちをしました。
でもまあ、使用時にはネットを付けるつもりですから、通常では目立つこともありませんし、恐らく性能的には何らの違いもないことでしょうから、そのまま作業を続けました。

しかし何とも間抜けな話ですね。
自分ながらに呆れました。
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コメント 10

ヒロノミンV

連日の作業、お疲れ様でした。僕の想像以上に繊細さが要求される作業のようですが、これでスピーカーが蘇るというのは、凄いことだと思います。
 キャビネットに収めた時の音がどうなっているのか、また、記事を楽しみにしています。
by ヒロノミンV (2011-10-16 22:27) 

伊閣蝶

ヒロノミンVさん、こんばんは。
過分なお言葉をありがとうございます。
とりあえずのエッジ修復作業は終わりました。
キャビネットに収めたときにどのような音になるか、今から楽しみでもあり不安でもあります。
また、ご報告をさせていただきます。
by 伊閣蝶 (2011-10-16 23:41) 

hirochiki

昨日は、汗ばむほどの陽気で久しぶりに半袖を着てしまいました。
とても細かい作業ですね。本当にお疲れ様でした。
手作りの素敵なスピーカーが仕上がりましたね。
勝手な思い込みは、私もよくあります。。。
でも、性能的に何も問題がないわけですから大丈夫です!
次回のご実家への帰省のお楽しみがまた増えましたね♪
by hirochiki (2011-10-17 05:45) 

伊閣蝶

hirochikiさん、おはようございます。
背面のエッジ貼付けでは、指の入りにくいところがあったりして、意外に手間取りました。
取り敢えず自宅での作業が終了して、ほっとしております。
間抜けな間違いをしましたが、まあ良いアクセントになるかな、と今は思うことにしています。
自宅でキャビネットに収めましたら、またご報告させて頂きます。
by 伊閣蝶 (2011-10-17 07:50) 

Cecilia

修理作業に家事、お疲れ様です。
こちらは荒れた天気は一昨日だけで昨日は一日とても良い天気で暑かったです。
シリコンシーラントの件は残念な失敗でしたが、全体的に考えたらささいなミスですよね?でも大切に大切に修理されている伊閣蝶さんからすれば大きなミスでしょうか。
ところで綿ジャージーは布屋さんで購入されたのですか?修理前も綿ジャージーでしたか?うちの夫なら布の名前もわからないと思うのですが(何を使えばよいのか検索すればわかるのでしょうか。)、家事もまめにされる伊閣蝶さんならきっと布の名前も詳しくていらっしゃるのだろうなあと思いました
by Cecilia (2011-10-17 08:52) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
今日は穏やかな天気になりました。
シリコンシーラントの色、全く情けない限りです。
暫く眺めてみて、気になるようなら油性マジックの黒とか靴墨を塗ってみようかなとも思っていますが、意外な調和もありそうで、そのままでもいいかなとも感じています。
綿ジャージーは専門の生地屋さんで買いました。
因みにもともとはウレタン製です。ウレタンは劣化が激しく、以前、CDの仕切りに使われていて、ボロボロになった上CDの表面にまで付着し往生したことがありました。
10年、20年オーダーで使うことを考えていない、ということだったのか、ウレタンがこれほど早く劣化するとは考えなかったのか、何れかなのでしょうね。
因みに、この手触りの布のことは知っていましたが、その名称が「綿ジャージー」だということを知ったのは生地屋さんに行ってからでした。
by 伊閣蝶 (2011-10-17 13:26) 

夏炉冬扇

こんにちは。
ご苦労様です。私の苦手分野。
by 夏炉冬扇 (2011-10-17 16:55) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
やっと一連の作業が終わりました。老眼の進んでいる身には結構きつい作業でした。
by 伊閣蝶 (2011-10-17 18:40) 

節約王

こんばんは。作業成功おめでとうございます!。 伊閣蝶 様なら必ず成功すると信じていました。YAHAMAの名機が蘇った事!わが事のように嬉しいです。シリコンシーラントの件ですが私も以前乗っていた旧車のウエザーストリップの補修に使った事があります。黒が無かったので白いシーラントに黒い顔料を混ぜて上から塗りました。それで目立たなくなりましたので生意気かもしれませんが黒い顔料を混ぜたシーラントを上から塗ればはがれないし目立たなくなると思います。
by 節約王 (2011-10-20 18:56) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
温かな激励のメールをありがとうございます。
おかげさまで作業のメインは終了しました。来月の初めに実家に帰省しますので、その際にキャビネットに収め正式な音だしをする予定です。
どんな音になるのか、今からわくわくしています。
それから、白いシーラントに黒の顔料を混ぜる方法、これは思いつきませんでした!
キャビネットに収めてみて、やはり色合いが不自然な場合は、是非ともためさせていただきます。
ご助言、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

by 伊閣蝶 (2011-10-20 21:18) 

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