ドヴォルザーク、生誕170年 [音楽]
今日は朝から清々しい晴天となりました。
昼間はさすがに陽射が強く、暑く感じられましたが、朝晩の気温はだいぶ低くなりましたね。
ところで今日は、ドヴォルザークの誕生日で、生誕170年に当たるのだそうです。
亡くなったのは1904年ですから、もう百年を過ぎているのですが、その音楽は少しも古びることはありません。
流麗でありながら人生の滋味や渋みも兼ね備えた、あの美しい旋律。
いったいどこから紡ぎだされてくるのだろうと、その美しさに浸りながらも、いつも考え込んでいたものです。
私は中でも交響曲が好きで、特に第7番と第8番は日がな聴いていても飽きることがありません。
スラブ舞曲集やチェコ組曲も同様ですね。
それから、スタバト・マーテルやレクイエムといった宗教曲も忘れられない名曲ばかりです。
本当に、真に才能にあふれた作曲家だったのだろうなと感嘆してしまいます。
私がドヴォルザークの曲に初めて接したのは小学2年生のときで、曲はユーモレスクでした。
これは小学校の退校の時の音楽に使われたので、大変印象に残ったのです。
小学校5年生の時に、父がスラブ舞曲集のレコードを買ってきて、これもまた好んで聴いていました。
しかし、自分の意識の中に、明確にドヴォルザークの存在を刻み込んだのはチェロ協奏曲です。
これは中学生のときで、カラヤンとロストロポーヴィチのコンビでした。
この曲に深く感じ入った(特に第3楽章)私は、親しい友人たちにそのすばらしさを伝え、NHKFMの放送を録音したテープを彼らに聴かせたりしたものです。
さらに高校に入ってからはヴァイオリン協奏曲を聴いて、改めて感動しました。
それに触発されて、若書きといわれ必ずしも評判の高くなかったピアノ協奏曲も聴き、何と言いましょうか、独奏楽器に変に媚びない曲の作り方に、大いに共感したことを思い出します。
チェロ協奏曲は、ハイドンやシューマンと並ぶ名曲と称されていましたし、事実、多くのチェロの演奏家がレパートリーに組み入れ、正に百花繚乱たる風情がありますが、ヴァイオリン協奏曲 → ピアノ協奏曲と、徐々にレコードが少なくなっていき、何だか寂しい思いに駆られました。
それでもやはり、ヴァイオリン協奏曲の方はいくつかの名盤が目白押しです。
どれも魅力的ですが、やはりパールマンとバレンボイムのものが聴きやすいかもしれませんね。
そのほか、オイストラフとキリル・コンドラシンのコンビもすばらしい演奏です。
ピアノ協奏曲では、リヒテルとカルロス・クライバーという夢のようなコンビの演奏がありますね。
それから、オペラ「ルサルカ」も忘れ難い曲です。
結末は悲しいものとも言えますが、愛する二人が永遠に結ばれるために選んだ道、と解釈すれば、少なくとも二人にとっては必然的な選択ともいえるのかもしれません。
などなど、ドヴォルザークのお誕生日ということで、かなりまとまりのない記事を書きなぐってしまいました。
ご容赦のほどを。
昼間はさすがに陽射が強く、暑く感じられましたが、朝晩の気温はだいぶ低くなりましたね。
ところで今日は、ドヴォルザークの誕生日で、生誕170年に当たるのだそうです。
亡くなったのは1904年ですから、もう百年を過ぎているのですが、その音楽は少しも古びることはありません。
流麗でありながら人生の滋味や渋みも兼ね備えた、あの美しい旋律。
いったいどこから紡ぎだされてくるのだろうと、その美しさに浸りながらも、いつも考え込んでいたものです。
私は中でも交響曲が好きで、特に第7番と第8番は日がな聴いていても飽きることがありません。
スラブ舞曲集やチェコ組曲も同様ですね。
それから、スタバト・マーテルやレクイエムといった宗教曲も忘れられない名曲ばかりです。
本当に、真に才能にあふれた作曲家だったのだろうなと感嘆してしまいます。
私がドヴォルザークの曲に初めて接したのは小学2年生のときで、曲はユーモレスクでした。
これは小学校の退校の時の音楽に使われたので、大変印象に残ったのです。
小学校5年生の時に、父がスラブ舞曲集のレコードを買ってきて、これもまた好んで聴いていました。
しかし、自分の意識の中に、明確にドヴォルザークの存在を刻み込んだのはチェロ協奏曲です。
これは中学生のときで、カラヤンとロストロポーヴィチのコンビでした。
この曲に深く感じ入った(特に第3楽章)私は、親しい友人たちにそのすばらしさを伝え、NHKFMの放送を録音したテープを彼らに聴かせたりしたものです。
さらに高校に入ってからはヴァイオリン協奏曲を聴いて、改めて感動しました。
それに触発されて、若書きといわれ必ずしも評判の高くなかったピアノ協奏曲も聴き、何と言いましょうか、独奏楽器に変に媚びない曲の作り方に、大いに共感したことを思い出します。
チェロ協奏曲は、ハイドンやシューマンと並ぶ名曲と称されていましたし、事実、多くのチェロの演奏家がレパートリーに組み入れ、正に百花繚乱たる風情がありますが、ヴァイオリン協奏曲 → ピアノ協奏曲と、徐々にレコードが少なくなっていき、何だか寂しい思いに駆られました。
それでもやはり、ヴァイオリン協奏曲の方はいくつかの名盤が目白押しです。
どれも魅力的ですが、やはりパールマンとバレンボイムのものが聴きやすいかもしれませんね。
そのほか、オイストラフとキリル・コンドラシンのコンビもすばらしい演奏です。
ピアノ協奏曲では、リヒテルとカルロス・クライバーという夢のようなコンビの演奏がありますね。
それから、オペラ「ルサルカ」も忘れ難い曲です。
結末は悲しいものとも言えますが、愛する二人が永遠に結ばれるために選んだ道、と解釈すれば、少なくとも二人にとっては必然的な選択ともいえるのかもしれません。
などなど、ドヴォルザークのお誕生日ということで、かなりまとまりのない記事を書きなぐってしまいました。
ご容赦のほどを。
ルサルカのアリア、美しいですよね!
「わが母の教え給いし歌」も名曲で素晴らしいですね。私は歌ったことないですが、あまり長くないだけに歌うのは難しそうだなあと思っています。
私も「ユーモレスク」は好きですが、長女がとてもこの曲が好きということで、今でもたまにピアノで演奏しています。
by Cecilia (2011-09-08 21:53)
Ceciliaさん、こんばんは。
ルサルカのアリア、第1幕の「月に寄せる歌」を初めて聴いたときの感激が忘れられません。
「わが母の教え給いし歌」、ジプシー歌曲集ですね。これも素晴らしい曲です。ソプラノの方が盛んに歌われているようで、私の知り合いもレパートリーに入れています。
是非ともCeciliaさんのソプラノでお聴きしたいところです。
また、お嬢様がユーモレスクをとてもお好きとお聞きし、何だか嬉しくなってしまいました。
by 伊閣蝶 (2011-09-09 00:24)
亡くなってからもずっと聴き継がれていく音楽は、素晴らしいですね。
ドヴォルザークの曲に初めて出会われた年齢をはっきり覚えていらっしゃるということは、それほど思い出深い出来事だったのでしょう。
今日はまた、気温が上がりそうですね。
一日のうちの寒暖の差が激しいので、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。
by hirochiki (2011-09-09 06:27)
hirochikiさん、おはようございます。
芸術は未来において完結する、これは小説家の福永武彦さんが「草の花」の中で書いている言葉ですが、正しくそういうことなのだろうと思います。
ドヴォルザークのように、存命中に一定以上の評価を得て、かつその作品が200年近くたっても古びずに新たな感動を与えてくれているのは、芸術の持つ力によるものなのでしょうね。
ところで、幼少時代の記憶というのは、変に鮮明なところがあるようです。
ユーモレスクももちろんですが、当時流行っていた流行歌も、それを最初に訊いた場所と時期を併せて鮮明に記憶に残っていたりします。
不思議なものですね。
またまた台風が近づいてきて、蒸し暑くなるようです。
hirochikiさんも、どうぞ、体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
by 伊閣蝶 (2011-09-09 09:30)
生誕170年ですか。
ぼくはやっぱり新世界がいいです^^
by don (2011-09-10 15:20)
donさん、こんにちは。
replyが遅れて済みませんでした。
「新世界」は、盛りだくさんの聴きごたえたっぷりの曲ですね。
私は特に4楽章がお気に入りです。
by 伊閣蝶 (2011-09-12 08:45)
私が初めて購入したベルリンフィルのCDがドヴォルザークの新世界でした。思えばこれが私にとってまさに音楽の新世界の始まりでした。
by 節約王 (2011-09-14 22:07)
節約王さん、こんばんは。
またまた嬉しいコメントをありがとうございました。
以前、初めてカラヤン&ベルリンフィルのCDをお買い求めになったお話をお聞きしたときの感動を思い起こしております。
「音楽の新世界」なんという素敵な表現かと、嬉しくなりました。
by 伊閣蝶 (2011-09-15 00:05)