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猛暑も一段落。 [ダイエット]

hoozuki.jpg先日、鬼灯の実を見つけました。
鮮やかな朱色がとても印象に残っています。

昨夜半から今朝にかけて激しい雨となり、気温もさらにぐんと下がりました。
窓を閉めて寝ていたのに、明け方は、タオルケット一枚ではちょっとつらいほど肌寒く、一気に秋が到来したかのようです。

通勤時の雨の殊のほか冷たく感ぜられましたが、節電の折からか通勤電車のエアコンは切ってあり、車内は逆に蒸し暑くて汗ばむ始末。
不快な天気でがっかりしてしまいますね。

ただ、この肌寒い天気も今日までで、明日からはまた真夏の暑さが戻ってきそうです。
さすがに35度を超える猛暑とはならないようですが、気温の変化が大きいと体の負担感もまた大きくなってきますね。

いずれにしても、先週の金曜日の夜から今朝まで、エアコンがいらなかったのは助かりました。
これは節電のためだけではなく、私はエアコンの冷風にちょっと弱くて、特に就寝時につけっぱなしだと体が冷えてしまうのです。
熱帯夜が続いていた時は、そうはいってもエアコンを付けずに寝ることなど考えられませんでしたが、夜中に寒くて目覚め、エアコンのスイッチを切って、そうすると暑くなるのでまたつける、などという不毛な対応を繰り返していました。
当然、寝不足にもなるわけで、これには正直参りましたね。

私が本格的にダイエットに取り組んでから2年余りが経ちますが、体重もさることながら体脂肪がかなり落ちているらしく、体重計に付随する不完全な計量といえども、26~7%くらいあった体脂肪率が、現在では最も高く出る朝方でも17%付近となり、低い値の出る夜などは15%を切ることもしばしばとなってきています。
冷えを敏感に感ずるようになったのは、そうした影響もあるのかもしれません。
太っていた頃は何しろ暑くて汗ばかりかいていましたから、エアコンなしではかなり堪えたものです。
とはいえ、基礎代謝量は1600kcalを常に上回っているため、とにかく体を動かせば熱量は確保できることから、就寝時以外は特に体が冷えて困るということはありませんが。

冬山に登るための耐寒訓練と称して、真冬の屋外でシュラフカバーにくるまって寝るとか、冬になってもコートや上着を着ないで半袖のカッターシャツで過ごすとか、以前はそんなことを実践していたものですが、こうした行為によって「寒さに強い体を作る」という目的が達せられるのではないかというのは単なる幻想です。
これは実践した私がいうのだから間違いのないところですが、確かにこうした「訓練」を続けると、寒さを耐える生活技術などは身に着くかもしれませんが、それは寒さに強い体を手に入れることにはならないのです。
これは恐らく誰でも経験のあることと思いますが、寒さを我慢していると自然に体が震えてきます。
これは体を震わすことで筋肉が活動し熱量を作り出そうとするわけですね。
そして、作りだされた熱が血液となって体を巡り暖める。
血管は太いところほどたくさん流れて温度が下がりにくいので、指先などの毛細血管は冷え込みの影響を一番に受けてしまいます。
このため、例えば冬山の雪洞や天幕で眠る際には手を股などで挟んで冷えないようにするわけです。
靴下の中に唐辛子の実を入れたり、足指にサロメチール(カプサイシンが入っている)を塗ったりするのも、冷え込みやすい足の指先の血液の循環を良好に保つためでした。
つまり、このような生活技術というか寒さに対する対応能力・知識を身につける、というのが耐寒訓練の目的なのではないかと思うのです。

しかし、これは今になって納得していることで、まだ若かった30歳くらいまでは、先に書いた耐寒訓練で体が強くなる!と本気で信じていました。
体の表面を脂肪で覆っていた方が暖かい、と信じて疑わず、ゴミ箱のような勢いでバカバカと大喰らいをし、また、実際、冬山でもあまり寒い思いをしなかったのです。
そんなわけで、冬山には太っている方が有利、などと勝手に決め付けていたのでした。
ですがそれはとんでもない誤解で、寒さに耐えられたのは、先に述べた寒さへの無意識の対応と、若さによる基礎代謝量の多さによって熱量を蓄えていることができたからです。
脂肪組織はもともと血管が少なく血流は滞りがち。
ということは、皮下脂肪が厚いと、その下にある筋肉がいくら頑張って熱を作り出しても、その熱が皮下脂肪を通して皮膚表面に到達しにくくなってしまいます。
逆にいうと、暑い時に発汗して熱を下げようとしても、皮下脂肪が邪魔をする、ということになってしまうのでしょう。

というわけで、体脂肪率が減ってきたことによって体が冷える、ということは本来であればありえず、私はもともと過度な冷気は苦手だったのだろうと思われます。
分厚い皮下脂肪に覆われていた時には鈍くてわからなかったのでしょうね(^_^;

そう考えてみると、食事を減らすのみで体重だけを落とすダイエットは、やはりかなり危険だという気もしています。
そうしたダイエットは、しばしば筋肉をやせ衰えさせ脂肪組織は減らない、という陥穽に陥る可能性があるからです。
体温調節がうまくいかなくなることにつながり、冬は冷え症、夏は熱中症のリスクが高まってくる虞もありそうですから。

くれぐれも気をつけたいものです。

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コメント 4

きんた

痩せなければ・・・・(+_+)。
by きんた (2011-08-23 04:56) 

hirochiki

やっと少し過ごしやすくなりましたのに、今日からまた気温が上がるようなので体調管理に気をつけたいですね。
胃閣蝶さんは、エアコンが苦手でいらっしゃるのですね。
我が家も、phirochikiがあまり好きではないので、
数年前までは就寝時のエアコンをつけたり切ったりしていました。
でもやはり夜中に何度も目を覚ますようになり、ここ数年は高めの温度に設定してつけたまま眠るようになりました。
(我が家は、とりわけ日当たりが良いので部屋の温度がかなり上がります。)

ところで、この記事を読ませていただいて、
太っていては健康にも良くないということと食事を減らすだけのダイエットはキケンだということをあらためて感じました。
by hirochiki (2011-08-23 05:47) 

伊閣蝶

きんたさん、こんにちは。
私もダイエットの途上です。
お互いに頑張りましょう。
by 伊閣蝶 (2011-08-23 12:09) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
過ごしやすい日が続いていましたが、どうやら今日からまた暑さがぶり返すようです。
どうぞ、くれぐれもご体調管理にはお気を付け下さい。
エアコンはそもそも苦手でしたが、加齢に応じてますます苦手になってきています。
就寝中に切ったりつけたりという対応も、全く同じです。
私も、熱帯夜でどうしようもない時には、設定温度を高めにして、風が直接当たらないようにしていました。

ところで減量ですが、食事を減らすだけでやった場合、大抵先に筋肉が落ちますが、筋肉と脂肪とでは体積当たりの重量が3:1で、筋肉の方が重いため、減量結果が早く出ることになり、達成した!と短絡的に考えてしまう傾向があるようです。
しかし、記事でも触れています通り、脂肪が残って筋肉が減るのは誠に危険だと思いますし、リバウンドの可能性も高くなりますから、やはりバランスのとれた食事と運動が一番なのでしょうね。
by 伊閣蝶 (2011-08-23 12:17) 

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