百日紅の花

台風は去りましたが、午前中からお昼にかけての天気は相変わらずはっきりしないものでした。
尤も、そのおかげで気温があまり上がらないので助かりますが。

朝のうちに雨が上がったので、お昼休みに日比谷公園に出かけてみると、百日紅の花が咲き始めていました。

実はひそかに期待していたのですが、やはり嬉しいものです。
この花に出会うと、ああ夏が来たのだな、という感慨が湧いてきます。

これから百日間（！）、この花が私たちの疲れた心を癒してくれることでしょう。

おあつらえ向きに、午後からは青空が広がってきました。
明日からはまたあの暑さが戻ってきそうです。

先日、俳優の原田芳雄さんが亡くなったことを取り上げましたが、今日は、同じく俳優である川谷拓三さんの誕生日で生誕70年に当たります。
川谷さんが亡くなったのは1995年ですから、もう15年が過ぎているのですね。

原田さんは享年71歳でしたから、ちょうど同じくらいの年周り。
個性的で存在感に溢れる、という点では、何となくお二人とも同じような匂いを感じます。

しかし、原田さんには、（もちろんまだまだこれからという年齢ではありましたが）ある意味での「晩年の円熟」が存在したようにも思われますが、川谷さんは、正にこれから！というべき54歳の若さで逝去されたのでした。

54歳。ちょうど今の私と同じ歳です。

世の中の底辺で何事もなすことなくただ漫然と生きているだけの私ですら、それでもまだやりたいこと・やり残していることはたくさんあるような気がしています。
私のようなつまらぬ存在ですらこんな想いを抱えている状況なのですから、絶頂期に身罷った無念さは如何ばかりだったことでしょうか。

先日、たまたま、須川栄三監督の「蛍川（原作：宮本輝）」を観ていて、川谷さんが演ずる「教養がない」と息子から蔑まれている父親の存在感に唸ったところでした。

それにしても、「蛍川」は実に美しい映画でした。

タグ：百日紅 川谷拓三 原田芳雄

コメント 4

昨日は、こちらも比較的涼しい一日でした。
百日紅は、白いお花もありますね。
青空の下で咲く百日紅は、どちらの色も大変美しいものです。
ところで、川谷拓三さんが亡くなられてもうそんなに経つのですね。
彼は、名脇役と云う印象もありますが、あの「3年B組貫八先生」では主役も演じられましたね。
それにしても、54歳とは若すぎます。。。
実は、私の父も57歳で他界いたしました。
私は、娘のためにも元気で長生きしたいと思います。
やはり、健康は何にも代えがたい宝物ですよね。
by hirochiki (2011-07-22 05:45) 

hirochikiさん、こんにちは。
白い百日紅も心魅かれる花ですね。
日比谷公園でも、もうしばらくしたら白い百日紅が咲くのではないかと思います。
「3年B組貫八先生」、懐かしい。
川谷さんを主役に抜擢した炯眼を感じたものでした。
ところで、お父様は57歳でご他界でしたか。
さぞやお辛いことでしたでしょう。お気持ち、拝察いたします。
お嬢様のためにも長生きをしたいと仰るお気持ちも、本当によくわかります。
hirochikiさんが、とりわけ命の大切さや愛おしさにお心をお配りであることが得心されたような気がしました。
お互いに健康に留意しながら元気でいたいものですね。
by 伊閣蝶 (2011-07-22 09:32) 

百日紅の花がとてもきれいですね。お写真で心癒されました。日比谷公園は行ったことがありませんが近くに行くことがあれば必ず寄るようにします。それまでブログで楽しませていただこうと思っています。
川谷拓三さんといえば私はカップうどん”どん兵”のコマーシャルが一番印象に残っています。昭和の名俳優がだんだん少なくなってきましたよね。
惜しい事です。
by 節約王 (2011-07-24 17:56) 

節約王さん、こんばんは。
心待ちにしていた百日紅の花がようやく咲き、私も嬉しく思っています。
日比谷公園は、それほど大きな公園ではありませんが、都心にあるので、やはりあの界隈では貴重なスポットです。
機会がございましたら、是非とも足をお運び下さい。

「どん兵衛」のコマーシャル。山城新伍と一緒でしたね。
結構長寿のCMで、私も大変印象に残っています。
川谷さん、良い俳優でした。
by 伊閣蝶 (2011-07-24 22:58)