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DAC機能搭載 USB真空管ヘッドフォンアンプ [オーディオ]

朝のうちは柔らかな陽射しがあったものの、日暮れが近づくにつれて雲が張り出してきました。
気温もまたまた低くなり、どうも体がなかなかついていきません。
歳のせいもあるのでしょうが、こんな天候では元気が出ませんね。

さて、こんなときはやはり音楽を聴くに限りますが、まいどまいどスピーカーを鳴らしていたのでは、家人の手前、さすがに気が引けます。
以前、BOSEのQuietComfort15のことについて書きましたが、このヘッドフォンは私のお気に入りで、こんな時の極めて強い味方となってくれます。

しかし、例えば机でPCを使うといったような状況下で、CDプレーヤーから引っ張ってきて使うのにはケーブルが短くてちょっと大変。
かといって、PCの内蔵音源で聴くとやはり不満は残ってしまいます。贅沢だといわれればそれまでなのですが。

そんな折、かなりコストパフォーマンスが高いと思われるヘッドフォンアンプがあることを知り、先日、早速購入しました。


DN-HPA509B.jpg実際に使っているときの真空管6N2P(刻印は6N2-J)の光り具合はこんな感じです。

真空管本体の周りにオレンジ色のLEDを埋め込んであるので、視覚的にもなかなか好感が持てました。

ヘッドフォンアンプには様々な種類があり、それこそ千差万別ですが、このDN-HPA509BはPCとの親和性が特徴の一つといえましょう。
このヘッドフォンアンプはUSB接続が出来るようになっており、そのD/Aコンバータ(DAC)チップとして採用しているのはBurr-Brown(現Texas Instruments)の「PCM2702」です。
Burr-BrownブランドのDACチップは、高級オーディオでも採用実績が多いのですが、その中でも「PCM2702」はUSB接続用のチップとして扱いやすく、定番といわれています。
そのチップと真空管との取り合わせはかなり絶妙で、PCからダイレクトで聴いた音とはかなりの違いが感得できることでしょう。
特に、ボーカルのキレは素晴らしく、ラフマニノフの晩禱などを聴いていると、それこそスピーカーを鳴らすのと遜色がないと思われるくらい。
また、重低音の再生を重視しているようで、オーケストラのボリューム感も抜群ですし、ジャズ・ベースの痺れるような低音の響きも素晴らしい力量感を示してくれます。

これはなかなかの実力ではないかと感じさせられます。
少なくとも私は唸らされてしまいました。
この価格で、ここまでの音を聴けるのであれば、私としては大満足です。

ところで、この製品、マニュアルではwindowsでの接続のみ汎用サウンドドライバーが対応しているかのような書き方になっていますが、Macでも問題なく使えます。
USBに接続すると、デスクトップ上には特に何の表示もなされませんが、「システム環境設定」から入ってサウンドをみてみると、ちゃんとBurr-Brownの「PCM2702」として認識していました。
それをダブルクリックして選べば大丈夫です。

これで孤独なPC作業も少しは楽しくなるかな、という気がします。
お勧めです!

おっと、いうまでもないことですが、通常のRCA入力端子(アンプなどへのスループットの出力端子も込み)も当然ついていますから、CDプレーヤーのRCA出力を接続して使う本来の使い方ももちろんOKです。蛇足ながら追記します。

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hirochiki

これは、なかなか優れものののようですね。
音が良いだけではなくオレンジ色の光を見ていても、何だか癒される気がします。
税・送料込みでこのコストなら、お買い得だと思います!

今朝は、こちらは晴れ間も出ていて少し涼しい感じがします。
今週は晴れる日も多いようですので、ちょっとほっとしています。
by hirochiki (2011-06-06 05:45) 

aka

「akaのときどき仕事」の方でお世話になっておりましたakaと言います。
覚えてくれているでしょうか…テヘヘッ(*゚ー゚)>

ちょっといろいろありまして、書けなくなっていたのですが、また、ブログをこちらの方で再開しようと思いますのでよろしくお願い致します♪
by aka (2011-06-06 11:57) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
今日は気持ちよく晴れています。
名古屋も晴れ間が出ているそうで、気持ちの良い日になるといいなと思いました。
週末は崩れる予報になっていますが、今週は概ね安定した天気になりそうで、私もホッとしています。

この真空管式のヘッドフォンアンプ。仰る通り、このオレンジ色の光が何とも心憎い演出でした。
真空管はフィラメントの灯りが味わい深いといわれることが多いのですが、このような小さなMT管ですと、さすがに光もかそけきものになってしまいます。
それを周囲のLED照明で浮き上がらせるというのですから、なるほどなとその点も唸ってしまいました。
筐体も小さなもので場所も取りませんから、その点でもお勧めですね。
by 伊閣蝶 (2011-06-06 12:03) 

伊閣蝶

akaさん、こんにちは!
ご無沙汰いたしております。
お変わりございませんでしたか?

ブログを書くこと。
これは決して義務などではないのですが、続けているとかなり負担に感ずることはありますね。
私もときおりかなり負担感が強まることがあります。
そういう時は無理をしないようにしています。
趣味で、自分が楽しむためにやっているのですから、自分自身を追い込むようなことだけはしたくないなと思いますね。

いずれにしても、またakaさんの楽しいブログが拝見できるのは嬉しい限りです。
これからもよろしくお願いいたします。
でも、くれぐれもご無理はなさいませんように。
by 伊閣蝶 (2011-06-06 12:08) 

Cecilia

私にはさっぱりわかりませんが、コストパフォーマンスが優れているのですね。
オーディオに凝ることがなくて聴ければ良いという私ですが、予算が許せば凝ってみたいです。でもそうなったらなったで際限がなさそうですね。
by Cecilia (2011-06-06 12:18) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんにちは。
今日はいいお天気なりました。

オーディオというものは、凝り始めたらきりがありません。
先日も、オーディオ装置に金をつぎ込み過ぎてわいろに手を出した人物のことが報道されていましたが、何事も「程度」というものがあるのでしょう。
私も、結婚を機に、それまで湯水のようにお金を使ってのめり込んでいたオーディオ関係(レコードも含む)から距離を置くようになりましたが、却って少ない投資の中で楽しむ方法も見えてきたように思います。
このヘッドフォンアンプはそんなささやかな楽しみの一つと言えるかもしれません。
CeciliaさんもPCで音楽をお聴きになる機会が多いかと存じますので、もしもご事情が許せばお試しになってもよろしいのではないでしょうか。
少なくとも実演に主たる軸足を置いておられる限り、そちらの方の喜びの方が大きいものと存じますので、再生装置に際限なくのめり込むような方向には行かれないものと思います。
by 伊閣蝶 (2011-06-06 12:29) 

aka

あたたかく迎えてくださってありがとうございます。
すごく、嬉しいと同時に安心しました。覚えていてくださって(@^∇^@)

少し忙しい時期があり、訪問やコメントができなくて、そのできなかったことにすごく嫌気がさし?
というか、せっかくいただいたものに対して自分が気持ちを踏みにじった感じがして、申し訳なくて、ブログもなかなか見れなくなってしまったのです…。

皆様が優しければ、優しいほど自分がなさけなくとなるか…
ごめんなさい、うまく言えないのですが…
だから、今度からは、ぼちぼち、自分のペースでがんばろうかな?と思っています。

伊閣蝶さんには、いつも励まされます。
本当にありがとうございます!!
by aka (2011-06-06 13:54) 

伊閣蝶

akaさん、こんにちは。
再コメント、ありがとうございました。

akaさんのこと、忘れることなどありえませんよ(*^_^*)
車掌をなさっておられた時のことも、カーディーラーでのご活躍も、そして、幸せなご結婚のことも、その折節の素敵なブログの記事とともに思い起こしてきました。
だから、ご復活を心よりお喜び申し上げたいのです(*^o^*)

ご多忙の中では、なかなかブログの更新もままならなかったことと存じますが、akaさんのご性格からすれば、やり取りのあった方のブログへの訪問やコメントが滞ってしまったことに相当のご負担をお感じなったことでしょう。

でも、前にも書きましたが、こうしたものはご自身の楽しみの範疇で対応することが肝心なのではないでしょうか。
私自身、もう12年くらい運営している個人サイトがありますが、モチベーションが上がらず更新がまちまちになって、掲示板へのreplyすら面倒になっていた時期がありました。
中には、アップしている記事についての反論をいちいちメールで送ってこられる方もいて、それはそれは消耗したものです。

で、私はその時、開き直ってしまいました。
このサイトは、私が私の趣味についてあくまでも私個人の都合で運営しているものです。ご不満があるのであれば、そちらも独自のサイトを立ち上げてそこにご自身のお考えをお書きになればいいのではないでしょうか、と。

それ以降は、何だか憑きものが落ちたように気が楽になって、自分のペースでやればいいんだ、と思えるようになりました。
尤もこれは、そのサイト自体が極めて泡沫的で拙いものであり、人の耳目を集めるようなものではなかったから(このブログもそうですが)に他なりませんが(^_^;

何れにいたしましても、負担を感ずるようになったら、「誰のために運営しているのか」「それは自分のためだよね」という原点に戻ることではないか、と私などは猪口才にも思います。
akaさんもお書きになっておられるように、「自分のペースで」というところがやっぱり大雪ですよね(*^_^*)

繰り返しになりますが、くれぐれもご無理をなさいませんように、楽しみながら運営していって下さい!\(^o^)/

これからも、楽しみに拝見させて頂きます。
by 伊閣蝶 (2011-06-06 18:15) 

節約王

伊閣蝶様
今晩は。今回も楽しく拝見させていただきました。なるほど!現在でも真空管を生産している事は知っていましたが具体的な用途は良く分かっていませんでしたので今回はおかげさまでその答えを知る事ができました。100年近く前から生産されていた真空管と現在のテクノロジーの夢のコラボレーションですね。すばらしいです。私もご存知真空管ラジオを保有していますのでシンパシーを感じます。又、BOSEのヘッドフォンをお持ちなのですね。お目が高い!BOSEはヘッドフォンの音質の高さをよく理解しているマサチューセッツ工科大学が生んだメーカーですのでそのポテンシャルは想像しただけでゾクゾクします。まさに究極の組み合わせですね。私も聴いてみたいものです。
by 節約王 (2011-06-06 21:53) 

伊閣蝶

節約王さん、こんばんは。
検波や増幅といった電気的な性能だけをいうのであれば、LSIのような半導体の集積回路の方が効率的なのは当然のことですが、ことオーディオに関する限り、厄介なことに人間の耳はソリッドステートに必ずしも親和性を有しているわけではなさそうです。
真空管が未だに生産されているのも、そんなニーズがしぶとく残っているからなのでしょう。
私が未だに自宅でも実家でも真空管アンプを使っているのは、やはり自分の好みに一番しっくりくるからにほかなりません。
しかし、実家の方のアンプに使っている真空管は、既に生産中止となって30年くらい経ちますから、これが使えなくなってしまったら、ほかの真空管を使うために回路を修正する必要があります。
そんな手間も、不思議に楽しみと感じてしまうのも、真空管を使っている者の道楽なのでしょうね。
そんな状況ではありますが、節約王さんがシンパシーを感じて下さるのは、本当に嬉しく思います。
BOSEのQuietComfortについては、以前の記事にも書きましたが、発売当時から狙っていたヘッドフォンでした。
これも大のお気に入りです。
by 伊閣蝶 (2011-06-06 23:58) 

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