SSブログ

秋の青空 [音楽]

秋の空朝のうちは少し雲が多かったのですが、徐々に青空が広がり、きれいに晴れ上がりました。
雲はなんとなくまだ夏の気配を残していますが、気温の割には風も涼しく、季節は着実に秋へと移行しているようです。

日比谷公園の百日紅の花もさすがに終わり、先日、あれほど見事に咲いていたヒガンバナ(曼珠沙華)も既に花を落としていました。
それにしても、ヒガンバナは不思議な花ですね。
なにしろ葉っぱがないので、いきなり地面から花が生えていて、まるで生け花のような感じになり、それが群生するのですから。

こうした青空を眺めていると、頭の中には様々な音楽が湧きおこってきます。

ブルックナーの7番の冒頭や9番第一楽章Langsamerの絃の響きとか、ブラームスの3番の第一楽章とか、シベリウスの5番とか、ワグナーのパルシファルとか、モーツァルトのクラリネット五重奏曲とか、あまりに多すぎて煩わしいのでもうやめますが、本当にたくさんありますね。
きっと、皆さんもそうした曲をたくさんお持ちのことと思います。

そんな中で、殊に抜けるような青空に接すると、私はなぜか映画「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭部分、マリア役のジュリー・アンドリュースが草原を駆け抜けていくシーンとバックに流れる「The Sound of Music」を思い出してしまうのです(カメラワークも最高ですね)。

サウンド・オブ・ミュージック私は、ミュージカルというジャンルにどうもなじめないところがあって、例えば「マイ・フェア・レディ」「ウェストサイド物語」「屋根の上のヴァイオリン弾き」など、映画として素晴らしい完成度を持つ作品にしても、画面に歌と踊りがあふれ出してくると、どうも居心地が悪くなってしまうのですね。
好みの問題なので、どうしようもないのですが。

にもかかわらず、何故か「サウンド・オブ・ミュージック」はお気に入りで、鬱屈した気分の時などは、この映画のオープニングを観て気持ちを入れ替えたりしています。
理由はいろいろあります(ナチス台頭の中で亡命を決意するトラップ一家という背景とか)が、何といってもアルプスを背景に物語が繰り広げられ、その山を越えて亡命を果たす、という展開が、山登りを趣味にしている私の好みと一致するからなのかもしれません。

そんなわけで、人のあまり来ない山に登った時、たまさか快晴だったりすると、眺望の利くところで両手を広げて「The Sound of Music」を歌ったりしたくなるのでした。
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 2

aka

「サウンドオブミュージック」大好きなのです!!!本当に好きで、サントラを何回も聴きました。今も時々聴いてます♪
JR東海のCM曲としても使用され、よけい馴染みの深いものになりました。
私はクラシックが結構好きで(あんまり詳しくないですが)、大好きな曲はリストの「ラ・カンパネラ」です!!
だから、伊閣蝶さんの記事好きです~!!
by aka (2010-10-06 13:12) 

伊閣蝶

akaさん、こんばんは。
思わずニコッとしてしまう嬉しくも温かなコメントをありがとうございました。
そうですか、akaさんも「サウンド・オブ・ミュージック」をお好きでしたか!
JR東海のCM曲に使われたというところも、なんだかakaさんとのつながりを感じてしまいますね。
リストの「ラ・カンパネラ」、私も大好きですよ。
クラシック音楽がらみの極私的な感想を書いているだけの内容ですが、このように仰っていただけると、俄然やる気が出てきます。
本当にありがとうございました!!
by 伊閣蝶 (2010-10-06 18:02) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0