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ドボルザークの交響曲第7番と第8番 [音楽]

九州北部から東北地方に至るまで、日本海側を中心に大雨が降っているようです。
今年の梅雨は各地にかなりの雨量を計測し、深刻な被害も続出していて、悄然とさせられますね。
なんだか鬱になってしまいそうな気分です。
梅雨が明けてくれたら、多少なりとも気分が爽快になりそうではありますが。

そんな鬱陶しい思いに沈んでいる中、物事の根本的な解決には至らないものの、気落ちしているときに聴く音楽はやはり心を癒してくれるようです。

neumann78.jpg今朝の出勤時、重い気分を少しでも和らげようとiPodを取り出し、さて何を聴こうかなと思案の結果、ドボルザークの交響曲第7番と8番を聴きながら出勤しました。

ドボルザークの交響曲では、やはり第9番「新世界より」が最も有名ですが、どの曲が好みかと問われれば、私は即座にこの二曲を上げます。

いずれも、舞曲で作られた第3楽章が傑出した美しさ(第7番はフリアント、第8番はワルツ)で、思わず時間を忘れて聴き入ってしまうほどです。
なにしろ、私が「新世界より」以外のドボルザークの交響曲を聴くきっかけとなったのが、この第8番第3楽章のワルツなのですから。
記憶はかなりあいまいなのですが、確か、NHK-FMのFMクラシックアワーのテーマ音楽になっていたのではないかと思います。

もちろん、この楽章以外にも、まさに汲めども尽きぬほど美しい旋律が次から次へと展開され、ブラームスやチャイコフスキーをして、最大のメロディメーカーと感嘆せしめたドボルザークの面目躍如たるものがあるのではないでしょうか。
第8番の冒頭のチェロによるユニゾンも、全く何という優しさか、とため息をつく思いです。

さて、「新世界より」に次いで人気の高い曲たちなので、演奏会でもしばしば取り上げられますし、レコードもたくさん発売されていて、いずれもなかなかに聴きごたえがあります。

そんな中で、ではどれが一番のお気に入りであろうか、と考えると、うんうん唸った結果、やはりノイマン指揮チェコ・フィルによる演奏を上げましょうか。

外連味(けれんみ)のない演奏というのは、正にこうしたもののことをいうのでしょう。
いささかのハッタリ臭さもなく、曲の流れるがままに身を委ねられる悦楽。

美しい旋律の宝庫のような第7番と、第8番第3楽章は殊にすばらしく、ノイマンの手によって完璧にコントロールされた艶やかな弦の響きは、聴く者をどこか遠い世界に誘っていくかのようです。

このCDは、現在「CREST#1000シリーズ」の中に収められており、定価は1050円。
しかし、ネットで購入すれば1000円を切る価格で入手できます。

なんだか申し訳ないほどの値段だと思ったものでした。
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