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ロッシーニ、スターバト・マーテル第9曲の一部省略演奏について [音楽]

カルロ・ドルチ「悲しみの聖母」ちょっと気になることがあるので、やはりここに書いておきたいと思います。

以前、ロッシーニのスターバト・マーテルのことについて書きましたが、第9曲の「Quando corpus morietur」の演奏で、フリッチャイもジュリーニも、15小節から35小節までを省略しているようなのです。

この曲を歌った経験についてはその折にも触れましたが、私はこの第9曲がとりわけ大好きで、自分が歌ったときの感動を今も忘れられずにいましたから、どうしても気になってしまうのでしょうね。

スターバト・マーテルの全曲を通して聴いてしまうと、恐らくそのまま感動の渦の中に流されていって、些細な省略には気づかない可能性も高そうです。
事実、私もそのことに気づいたのはだいぶ後になってのことでした。

しかし、こうして改めて知ると、何故にそのような形をとったのかちょっと気になります。

ゲネラルパウゼの後、転調を繰り返しながら響きを変えていく28小節のsottovoceから35小節までの音の流れは、演奏していても誠に胸に沁みる箇所で、フリッチャイやジュリーニがここの部分を省略してしまった意図がちょっと分かりかねる、というのが正直な想いです。

残念ながら、私はこの曲の演奏に関するCDをこの二枚しか現有していないので、聴き比べることができません。
以前、先輩から、シャイーによる演奏のCDを借りたことがありましたが、そのときは全く気にもとめておりませんでした。
他の演奏がどのようになっているのかも、ちょっと気になるところです。

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