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ブラームズのクラリネット五重奏曲 [音楽]

ブラームスという人は、本当になんというすごい人なんだろうか、私は、彼の残してくれた数々の曲を聴くたびに感嘆の念を禁じ得ません。

4つの交響曲、二つのピアノ協奏曲、ドイツレクイエム、ヴァイオリン協奏曲、夥しい室内楽、管弦楽曲や声楽曲や変奏曲などなど。
残された曲の数はそれほど多くはないのかもしれませんが、どれも本当に素晴らしい完成度です。

そんな中、私が一番心を打たれるのは、クラリネット五重奏曲。それも、プリンツがクラリネット独奏を担ったCDです。

これは、掛け値なしに泣けます。

私はこの曲を、この人たちの演奏で聴きながら、涙を流して山の中を彷徨したのです。
もちろん、遭難するとかそういう話ではなく、音楽というものが人の心にこれほどまでに強く響くものなのだなということを、20歳くらいの若造が初めて知った、ということでしたが。

この曲、ほかにもたくさんのレコードが存在します。
確かにテクニックの面では様々に優れたものもありましょう。
しかし、この演奏ほど、心に響くものはありませんでした。
ライスターやウラッハのものも悪くはないのですが、プリンツほどの感動は到底望めません。
もちろん、私個人の思い込みに限る話ではありますが。

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cfp

私のブラームスベスト5は、
交響曲第1番、Pコン2番、ヴァイオリンコンチェルト、弦楽六重奏曲第1番、
交響曲第4番でしょうか?

by cfp (2010-01-28 01:06) 

伊閣蝶

cfpさん、コメントありがとうございます。
ブラームスベスト5、共感します。

その上で、ジュリーニのレコードでしびれた交響曲2番、アーベントロートの指揮に陶酔した交響曲3番などが印象に残ります。

アバドが録音した、ハンガリー舞曲集の全曲版もなかなかなものでした。

そのほか、ドイツレクイエムは自分が歌ったこともあって、特別な思い入れがあります。
by 伊閣蝶 (2010-01-29 07:39) 

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